コーレル、ペイントソフト『Corel Painter X』を発表──“ペインター缶”も復活

文●編集部

2007年03月02日 03時27分

コーレル(株)は1日、東京・青山のカナダ大使館において、ペイント系グラフィックスソフトの最新版『Corel Painter X(コーレル ペインター 10)』を4月13日に発売すると発表した。ESD版(ダウンロード版)は4月6日に先行販売を開始する。

通常版

通常版

アップグレード版

アップグレード版

特別優待版

特別優待版

『Corel Painter X』

ラインアップと価格は、通常版が6万2790円、特別優待版が5万2290円、アカデミック版が3万3390円、アップグレード版が3万1290円。ダウンロード購入の場合、通常版が5万2290円、アップグレード版が2万9800円。

また限定版として、パッケージにペンキ缶を採用した“ペインター缶”を500本発売する。ラインアップは、通常版とアップグレード版の2種類。価格はオープン。直販サイト“Corelストア”で取り扱い、販売価格は通常版が5万8980円、アップグレード版が3万8980円。

ペインター缶には特典として、トレーニングDVD『ジェレミー・サットンの Corel Painter X 講座』や記念特典構図ツールが付属する。

ペインター缶

Painterと言えばこの缶パッケージが有名。バージョン8、9では用意されなかったが、今回、ユーザーの熱烈な要望に応えるべく(?)、めでたく復活となった


Windows VistaやインテルMacに対応

『Corel Painter X』は、ペンタブレットなどを利用し、油絵や水彩といったタッチの絵画を作成できるグラフィックスソフトの最新版。

新機能として、絵の具の混ざり具合やブラシの毛の動きまでリアルに再現するという描画機能“リアルブリスルペイントシステム”を採用する。

また、画面上にガイドを表示し、“黄金分割”や“三分割法”といった見た目に美しいと言われる構図で絵を描ける“構図ツール”も用意した。

“構図ツール”

“構図ツール”

“リアルブリスル”

“リアルブリスル”

Windows版では、対応OSにWindows Vistaを追加。Mac版では新たにソフト本体を“Universalバイナリー”化し、PowerPC/インテル製CPUのどちらのCPUを備えたMacintoshでもネイティブで動作するようになった。


元絵により近い状態で写真を絵に自動変換

従来の機能の強化としては、写真を元に絵画を自動生成してくれる“自動ペインティング”パレットに、“スマートストロークペイント”オプションを追加。

このオプションをオンにして自動ペインティングを実行すると、人/物の輪郭、焦点距離といった写真の条件に基づいて、ブラシサイズやストロークの長さなどを自動で調整し、より元の写真に忠実なまま手描き風の画像を作れる。

元の写真

元の写真

自動ペインティングを実行したところ。写真を元に、ソフトが自動で筆を重ねて手描き風の絵に仕上げてくれる。写真左の囲みに“スマートストロークペイント”のオプションが見える

また、ポインターの表示方法に選択肢が増え、通常の三角形に加えて、ブラシサイズ/ペンの傾き/ベアリング/角度が分かる“ブラシゴースト”も利用できるようになった。

一方のカラーと明度を他方に近づけることで、2つの画像の色調を合わせられる“調和パレット効果”を用意したほか、印刷時に正確な色を再現できる“カラー管理”機能も追加した。

ブラシゴースト

環境設定で変更できる“ブラシゴースト”表示のポインター。円でブラシサイズ、右下のペン先を表す線でタブレットペンの傾きや角度がわかる

吉井氏

イラストレーターの吉井宏氏

記者発表会では、イラストレーターの吉井宏氏による製品デモも行なわれた。最新版について吉井氏は、「Painterのバージョン8や9が発売された当初は、(いろいろ不具合があって)仕事に使えるようになるまで8.1や9.1のアップデーターを待つ必要があったが、バージョン10では10.0から即戦力」と太鼓判を押していた。

対応OSは、Windows Vista/XP SP2/2000(SP4)、Mac OS X 10.3.9以降。対応機種はPentium III-700MHz以上のCPUと256MBのメモリーを搭載したPC/AT互換機、または700MHz以上のPowerPC G3/G4/G5かインテル製CPUと256MB以上のメモリーを備えたMacintosh。



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