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PHSとWi-Fiルーターが合体した「PORTUS」が便利すぎる! (1/3)

文●林 佑樹

2012年05月23日 12時00分

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待受時間50日以上! 圧倒的に便利な
PHS+Wi-Fiルーター「PORTUS WX02S」

 イエデンワやストラップフォンなど、意欲的なPHS端末を連続リリースしているウィルコムから、第3の刺客として登場したのはPHS+Wi-Fiルーターだった! イエデンワは固定電話のビジュアルでどこでも通話がしやすい環境を提案し、ストラップフォンは極小サイズでアクセサリー的に持ち歩くスタイルを提案。そして、今回紹介する「PORTUS WX02S」は話せるWi-Fiルーターだ。またしてもスマートである。過去数回、いわゆるスマホではなく、スマートだなという携帯端末ばかりを紹介しているが、下記の通りスマートなので仕方がない。

話せるWi-Fiルーターこと「PORTUS WX02S」

 少し振り返ってみると、過去にもケータイ(フィーチャーフォン)にWi-Fiルーター機能を搭載した端末はいくつかあった。ドコモから登場した「N-04B」「N-08B」「F-06B」が新しく、また「HYBRID W-ZERO 3」もPHSと3Gデータ通信でのテザリングに対応している。しかし、いずれも広く普及する気配はなかった。現在では各社がモバイル無線LANルーターを供給し、低価格が進んでいるが、当時はまだ高く、かつバッテリー駆動時間にも問題があった。

 Android端末、こと2012年モデルのほとんど(ソフトバンクをのぞく)はテザリングに対応している。懸念はバッテリー駆動時間でヘビーユーザーの場合は、結局7~9時間駆動するモバイル無線LANルーターを導入するというケースが多い。もちろん、通常の電話としての運用を考えると、モバイルバッテリーを持ち歩くにしても常時テザリングというのはいまだ現実的ではないし、ハイコストになりがちだ。

 「PORTUS WX02S」が登場したのは、2012年4月。激戦の状況だが、電話機能とWi-Fiルーター機能をセットにしたウィルコムプランW、月額3880円(キャンペーン価格)を武器に切り込んだ形になっている。当然、PHS間の通話は24時間無料だし、「だれとでも定額」(980円/月)を契約すれば他キャリアとの通話もほぼ無料になる。なお、ウィルコムプランWは3年契約となり、途中で解約すると契約解除手数料9975円がかかる。

 また、Skypeや050plusなどでトークする選択肢も生まれるだけでなく、荷物もひとつ減らせるため、筆者が実際に使ってみたところ、とても快適だった。

 それではさっそく、ハードウェアから見ていこう。

「PORTUS WX02S」の主要スペック
メーカー セイコーインスツル
ディスプレー 2.2型液晶
画面解像度 240×320ドット
サイズ 約124×50×15mm(最薄部13.5mm)
重量 約120g
連続待受時間 約1200時間
連続通話時間 PHS 約14時間/3G 約4時間
バッテリー容量 1700mAh
電話帳 1000件(1件あたり3電話番号・3メールアドレス)
通信 3G:ULTRA SPEED(42Mbps)、1.5GHz帯対応
Wi-Fi:IEEE802.11b/g/n
リモートロック
リモートロック代行サービス
赤外線
防水 ×
カラバリ ブラック、ホワイト、ブルー

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