快適スマートフォン for アンドロイド 2014春 快適iPhone 2014春

Android 特集・連載

【スマホ新端末&新サービスが丸わかり!! docomo au SoftBank 冬モデル発表会まとめ-第1回-】

ソフトバンクの“2つの高速ネットワーク” 「4G LTE」と「SoftBank 4G」って何が違うの? 
【ソフトバンク「2012-13年冬春 新商品発表会」をチェック】

文●mobileASCII編集部

2012年10月10日 20時41分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ソフトバンク「2012-13年冬春 新商品発表会」まとめ

2012年10月9日(火)に行なわれた、ソフトバンクの「2012-13年冬春 新商品発表会」。ここではモバアス編集部の端末班である山下と高橋が、発表会で気になったところや、注目ポイントなどについて語ってみた。


ついにソフトバンクのAndroidスマホが
高速通信「SoftBank 4G」に対応!
「SoftBank 4G LTE」との違いは?



山下:今回の新商品発表会は、名前が似ているミュージシャンのELT(Every Little Thing)をゲストに呼んでCMを流したりして、全般的に次世代高速通信「LTE」推しだった印象でした。ただiPhone 5が対応しているLTEは「SoftBank 4G LTE」という名称で、今回対応が発表されたAndroidスマートフォン向けの高速通信は「SoftBank 4G」“別のもの”として展開されています。2つの高速ネットワークの違いがよく分からないのですが、そもそも「SoftBank 4G」ってのはLTEなの?

ソフトバンク「2012-13年冬春 新商品発表会」まとめ

ソフトバンクは、2つの方式のネットワークで次世代高速通信網を整備していくと発表した。


高橋:「SoftBank 4G」は、規格としては「AXGP」という、旧ウィルコムが次世代PHS用に整備しようとしていた「XGP」規格をさらに改良した技術を使っています。「AXGP」(Advanced XGP)は、その改良の過程で、TD-LTEという中国やインドなど人口が多い国々での採用が見込まれている方式と100%の互換性を持つに至ったので、大きな意味ではLTEと言っても間違いじゃありません。ただ、互換性はあっても、TD-LTEそのものではないわけですから、ソフトバンク的には「LTEです」とは言えないんじゃないかと思います。

山下:なるほど。つまりdocomoの「Xi」やauの「au 4G LTE」と、「SoftBank 4G」は方式が違う? 

高橋:「Xi」「au 4G LTE」は、使っている周波数帯はそれぞれですが、同じ「FD-LTE」という方式を採用しています。「AXGP」と互換性のある「TD-LTE」とは方式が異なります。
簡単に言えば、「FD-LTE」と「TD-LTE」では、「上り」と「下り」の通信の分割の仕方が違うのです。「FD-LTE」は、「上り」と「下り」で使う周波数帯を別にして運用しています。これは周波数分割多重という方式なのですが、列車に例えれば、「上り」と「下り」の専用の線路を使う“複線”のようなもの。当然、線路(周波数帯)は2本必要となり、その用地(総務省による周波数割り当て)の確保がなかなか大変です。
対して、ソフトバンクが採用している「TD-LTE」は、同じ周波数帯で「上り」と「下り」の通信を時間で分割する方式である時分割多重を採用しています。これは“単線”の線路に、まずは「上り」列車を○秒走らせて、いったん待避。次に「下り」列車を○秒走らせるという制御を、もの凄い速度で繰り返すわけです。同じ周波数帯域の幅なら、線路の軌道を広く取れますから大きな列車を走らせられますし、「上り」と「下り」でデータを運ぶ時間の長さを変えることができます。「SoftBank 4G」の「下り」は110Mbpsなのに、「上り」が15Mbpsと大きく差があるのはそのためです。このように周波数利用効率はTD-LTEの方が高いのですが、「上り」と「下り」の間に無通信の隙間時間を挟む必要があるため、その分通信効率が下がってしまいます。このように両方式には、一長一短があって、一概にどちらが優れている方式だとはいえないのです。
まぁ、ユーザーにとっては、自分が使っているLTEの方式が何かなんてほとんど関係なく、電波が入るエリアが広い方式のほうがイイというだけの話なんですよね。

ソフトバンク「2012-13年冬春 新商品発表会」まとめ

今回、ソフトバンクのスマートフォン6機種が対応した「SoftBank 4G」は、AXGPという方式を採用しており、12月15日以降、全機種でテザリングが使える。

山下:今、エリアの話が出ましたが、「SoftBank 4G」は旧ウィルコムが次世代PHS用に獲得した、2.5GHzの周波数帯を使ってるんですよね? PHS用のアンテナって、すでにものすごくたくさん立っているというイメージなんだけど、現状の「SoftBank 4G」のエリアはどうなってるのかな? 

高橋:現状では、iPhone 5が使っている「SoftBank 4G LTE」の方が、圧倒的にエリアが広いようです。旧ウィルコムが整備していたPHS網は、マイクロセル方式と言って、ひとつの基地局から飛ぶ電波のカバーエリアが数10m~数100mという小型のものなんです。これが、全国で16万カ所以上あるんですが、そのまま「SoftBank 4G」で使えるわけではありません。これを「SoftBank 4G」が使えるようにAXGPネットワーク用にアップデートする必要がありますただ、基地局をアップデートするコストは、比較的安価ということなので一気に拡がっていくとは思います。

山下:ソフトバンクグループのWireless City Planning株式会社のプレスリリースによれば、2012年9月6日時点でのAXGPネットワーク基地局数1万2,693局だと発表されています。PHSのアンテナ基地局が16万カ所以上ですから、まだまだ十分なエリアの広さだとは言えないかもしれませんね。

高橋:Androidスマートフォンユーザーのためにも「SoftBank 4G」のエリア拡大もがんばって欲しいですね

山下:それにしても、次世代高速通信の規格やら名称は、本当に難しくてややこしいなぁ。

ソフトバンク「2012-13年冬春 新商品発表会」まとめ

「マイクロセル方式」の基地局は、小型で軽量な設備で運用できるため、設置コストが安価で済むというメリットがある。ただ、1つの基地局がカバーできるエリアは狭いので、他の通信方式よりも多くの基地局が必要になる。


山下:さて、今回発表になったソフトバンクの冬春モデルのAndroidスマートフォンは、全部で6機種。そのすべてが、先ほど話題にした「SoftBank 4G」に対応してきました。となると、やっぱり肝心の通信速度が気になります。スライドの資料では、「Xi」の3倍以上ともなる18.2Mbpsという実測データーを出してきて、「SoftBank 4G」の優位性をアピールしていたけど、どうなんでしょう?

高橋:この発表会のデータですが、実測データーの採取日が8月28日となっていますので、そのころは「SoftBank 4G」が使える端末は、モバイルデータ通信端末の2機種しかなかったので、帯域がガラガラだったってことも考えられます。対して「Xi」は、すでに相当数の端末が実際に街中で使用されているので、公平な比較だとは言えない気がしますね。なので、「SoftBank 4G」がこれからも実測値で有利かどうかは分かりませんよね。

山下:なるほど。「SoftBank 4G」のスピードテストは、実機が手に入ったら、ぜひ編集部で試してみたいね。ところで、今回の「SoftBank 4G」対応モデルの下りの最大通信速度が76Mbpsだというのはどういう訳なんだろう? 「SoftBank 4G」の下り最大通信速度は110Mbpsのはずなんですが?

高橋:発表会の場にいたネットワーク担当の説明員さんによれば、基地局側では110Mbpsを提供できていても、端末側のマシンスペックが十分でないと110Mbpsでは受けられないとのこと。なので、今回の冬春モデルでは76Mbpsが最大速度になるそうです。110Mbps対応端末の登場は、来年以降になりそうですね。

ソフトバンク「2012-13年冬春 新商品発表会」まとめ

首都圏18カ所で実測したというデータでは、「SoftBank 4G」の優位性をアピール。


冬春モデルの編集部オススメ端末と
期待の新サービスについてチェック!



高橋:山下さんは今回発表になった新端末で気になるモデルはありましたか? 

山下:個人的にはシャープの「AQUOS PHONE Xx 203SH」が気になったかな。会場には実際に動作する端末は展示されていなかったけど、2,200mAhの大容量バッテリーにクアッドコアCPU搭載、そしてOSが最新のAndroid 4.1というのは、やっぱり魅力的でしょう。そのほか、光学式手ぶれ補正機能を搭載したカメラには要注目ですね。光学式手ぶれ補正は、ソフトバンクの夏モデル「AQUOS PHONE 102SH II」にも搭載されていましたが、今回発表された「AQUOS PHONE Xx 203SH」のカメラは、「AQUOS PHONE 102SH II」の1,210万画素に対して、1,630万画素と大幅にスペックアップされています。これは早く触ってみたいですね。

高橋:富士通の「ARROWS A 201F」もバッテリー容量が2,420mAhと、スマートフォンの中でも最大級ですし、クアッドコアCPUAndroid 4.1搭載ですね。

山下:LTEやAXGPのような次世代高速通信対応モデルは、消費電力が大きいので、大容量バッテリーの搭載はうれしいですね。モバイルブースターを持ち歩くのも面倒ですし。

高橋:クアッドコアCPUもスペック重視派の私には、非常に興味深いトコロです。Android 4.1は、7インチタブレットのNexus 7ですでに触りましたが、まだあまりAndroid 4.0との差を感じ取れていません…。今後出てくる端末メーカーがチューニングしたAndroid 4.1に期待したいと思います。

山下:その他に目立ったのが、女子中高生向けデザインで人気の京セラ「HONEY BEE 201K」ですね。2,000mAhの大容量バッテリーとAndroid 4.1搭載という本気度の高いスペックで登場してきたのは驚きました。

高橋:京セラ「HONEY BEE 201K」は、開発者が楽しんで作っている感じがしてイイですね。200万画素のインカメラにLEDライトを装備するといった、“インカメラ重視設計”も尖ってますしね。

山下:あとは、10月中に発売となるファーウェイ「STREAM 201HW」、モトローラ「RAZR M 201M」といった海外モデルの2機種と、12月発売予定のシャープの「PANTONE 6 200SH」を加えて、全部で6モデルとなります

高橋:
ソフトバンクは冬春モデルと呼んでいるので、仕方ないのかもしれませんけど、「ARROWS A 201F」の発売予定日が来年2月、「AQUOS PHONE Xx 203SH」が来年3月発売予定なのは、タイミング的にどうなんでしょうね? できれば12月のクリスマス時期に間に合わせて発売してほしかったなぁと。

ソフトバンク「2012-13年冬春 新商品発表会」まとめ

10月10日発売のファーウェイ「STREAM 201HW」から、下り最大76MbpsのTD-LTE(AXGP)に対応。一番発売が遅いのは、来年3月予定のシャープ「AQUOS PHONE Xx 203SH」となる。

ソフトバンク「2012-13年冬春 新商品発表会」まとめ

シャープの「AQUOS PHONE Xx 203SH」。クアッドコアCPU、手ぶれ補正機能付き1,630万画素カメラ、4.9インチの大画面ディスプレイ、Android 4.1と、超ハイエンドモデルとして発売される。

ソフトバンク「2012-13年冬春 新商品発表会」まとめ

富士通の「ARROWS A 201F」は、高速充電に対応した2,420mAhの大容量バッテリー搭載の“全部入り”ハイスペックモデルだ。

ソフトバンク「2012-13年冬春 新商品発表会」まとめ

大きなストラップホールがデザインの一部となっている、京セラ「HONEY BEE 201K」。インカメラでの撮影時に顔を照らすLEDライトの採用が特徴だ。


高橋:そのほか動画系サービスで大きな発表もありましたね。

山下:ソフトバンクがavexと組んでスタートさせる「UULA」ですね。avexの松浦社長も登壇し気合いが感じられました。映像・音楽の配信コンテンツ数50,000以上を、月額490円で提供するという定額制エンタメサービスですが、すでにdocomo「dマーケット VIDEOストア」「dマーケット アニメストア」「dマーケット MUSICストア」、au「ビデオパス」「うたパス」などの同様なものが先行してサービスを行なっています。「UULA」が成功するかは、どれだけ他と差別化したコンテンツを提供できるかがカギとなってくるように思います。

ソフトバンク「2012-13年冬春 新商品発表会

avexの松浦社長も発表会の壇上に上り、新サービスへの意気込みを語った。

高橋:あわせて「SoftBank Smart TV」というのも発表になりました。自宅の大画面テレビのHDMI端子にフリスク形の機械を挿すると、Wi-Fi接続で映像コンテンツが視聴できるというものみたいですね。

山下:「TSUTAYA TV」が提供する映画などのコンテンツが観られるほか、先ほどの「UULA」を自宅のテレビで視聴することもできるようです。

高橋:スマホで動画が観られるサービスは充実してきましたね。Google Playでも映画の購入やレンタルができたり、定額サービスでは「Hulu」などのライバルもいます。ユーザーにとっては選択肢が増えたぶん、どれがいいのか迷うことになりそうです。

 

ソフトバンク「2012-13年冬春 新商品発表会」まとめ

「SoftBank Smart TV」のデモンストレーション。「SoftBank Smart TV」には「スマテレ」の愛称が付いていた。


今回発表されたソフトバンクの2012-2013冬春モデルについては、以下のリンクページを参考に。

mobileASCII.jp TOPページへ

mobile ASCII

Access Rankingアクセスランキング

for Biginnersスマホ入門

スマホからスマホへ機種変更する前に読む! 各種アプリ&サービスのデータ移行・引き継ぎ方法

「Xperia A」「GALAXY S4」へ機種変更したらチェック! ケータイとの違い&スマホの使い方をマスターしよう

「Xperia A」ほか夏スマホ購入前にチェック! スマホへの機種変更&乗り換えQ&A

スマホのトラブル解決ガイド2013

スマホ定番アプリ活用術!

連載:スルッとわかる! 高速通信規格「LTE」

おサイフケータイ乗換案内!

Linkリンク