Android 特集・連載

【スマホ新端末&新サービスが丸わかり!! docomo au SoftBank 冬モデル発表会まとめ-第2回-】

ドコモの新AQUOS PHONE は『IGZO』でスゴイ!!
【ドコモ「2012冬モデル 新商品・新サービス発表会」をチェック】

文●mobileASCII編集部

2012年10月12日 22時31分

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docomo「2012冬モデル 新商品・新サービス発表会」をチェック

2012年10月11日(火)に行なわれた、ドコモ「2012冬モデル 新商品・新サービス発表会」ソフトバンクの発表会に続いて、今回もモバアス編集部の端末班である山下と高橋が、新しく発表された注目モデルや、期待のサービスなどについて語ってみた。


純国産の新技術ディスプレイがシャープの切り札!
『IGZO』液晶搭載の新AQUOS PHONE ZETAに注目!!


山下:いくぞー!

高橋:これから話し始めようっていうのに、どこへ行っちゃうんですか? 山下さん。

山下:「いくぞー!」じゃなくて“IGZO”! シャープが、“IGZO”ディスプレイをスマホに搭載してきたんですよ、高橋さん!

高橋:今回の新モデルの中で、特に目立っているシャープの「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」ですね。

山下:9日に発表になったソフトバンク版の「AQUOS PHONE Xx 203SH」とスペックは似ていますが、ドコモから発売になる「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」は、シャープが開発した全く新しい液晶技術「IGZO」(イグゾー)をディスプレイに使ってきているんです。これは、かなり気合いを入れてきたと見ましたね。

高橋:「IGZO」ディスプレイは、先日のCEATEC JAPAN 2012で見てきました。「IGZO」とは、インジウム(In)ガリウム(Ga)亜鉛(Zn)から構成される酸化物(O)の頭文字を取った造語で、これを使って薄膜トランジスタを作るわけですが、従来のCGシリコンを使った薄膜トランジスタに比べて、一個ずつのトランジスタを小さくできるため、開口率を増やすことができます。そのおかげで透過率がアップするので、バックライトの明るさを抑えることができるようになるわけです。また、会場では自動車のアイドリングストップに例えて説明していましたが、「IGZO」ディスプレイでは、静止画を表示しているときに液晶自体への給電を停止しても、画面が消えずに保持されます。なので静止画の表示時間が長いスマートフォンでは、かなり消費電力を低くできるでしょう。これは、すごく革新的な技術だと思います。

山下:省エネ性能に優れたディスプレイというのは素晴らしい。今のスマホのアキレス腱は、バッテリーが持たないことだと思うんですよ。これまでも「エコモード」ということで、CPUのクロックをダウンさせたり、Wi-FiやBluetoothを切るといったような、バッテリー対策を盛り込んだスマホは多々ありますが、それらはスマホの性能や利便性を犠牲にすることでバッテリーを節約しようという方法。そのような消極的な節電方法じゃなく、積極的な節電方法にに真っ正面から取り組んできたシャープの技術には頭が下がります。ディスプレイが一番バッテリーを食うわけで、そこに画期的な技術を導入してきたのは評価したいです。

高橋:そうですよね。シャープは、他のメーカーではまだどこも出せていない「光学式手ぶれ補正」機能があるカメラや、ディスプレイ全体を振動させて通話時の音声を直接耳に伝える「パネルレシーバー」など、新技術の導入に積極的だという印象が強いです。

山下:1.5GHz駆動のクアッドコアCPU「Snapdragon S4 Pro APQ8064」を搭載していて、バッテリーは2,320mAhと大容量。ストレージは32GBRAMは2GBと、エンジンや足回りも強力なスペックです。OSはAndroid 4.1じゃなくて、4.0なのが少々残念ですが、この冬モデルの中では個人的にイチオシですね。

高橋:実機が手に入ったら、バッテリーの持続時間テストとか、ネチネチといじり回してレビューしてみたいですね。

AQUOS PHONE ZETA SH-02E

docomo「2012冬モデル 新商品・新サービス発表会

4.9インチのIGZOディスプレイを搭載した、シャープの「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」ボディカラーはRed、White、Blueの3色。発売は11月~12月の予定だ。


クアッドコアCPUにAndroid 4.1、NFC、100Mbps Xi対応
今後のトレンドが盛り込まれた冬モデルは買いなのか!?


高橋:「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」以外の端末についてはどうですか?

山下:デザイン的には目立たないんですが、富士通「ARROWS V F-04E」も気になります。バッテリー容量がこの冬スマホで最大の2,420mAhで、ストレージが64GBRAMが2GBです。まさにヤサイマシマシ、ニンニクマシマシな物量投入モデルです。

高橋:ラーメン二郎ですか!(笑)

山下:搭載しているクアッドコアCPUが、夏モデルの「ARROWS X F-10D」と同じTegra3というのがバッテリー的に厳しそうな感じもするのですが、今回の「ARROWS V F-04E」ではチューニングと対策が進んでいると信じたいですね。

高橋:ドコモの冬モデルは、5機種が2,000mAh以上の大容量バッテリーを採用してきていますね。急速充電にも対応してますし、ドコモはユーザーが一番不満に思っている「スマホはバッテリーが全然持たない」というところに、しっかり対応してきたように思います。

ARROWS V F-04E

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「ARROWS V F-04E」は、100MbpsのXiに対応した“全部入り”モデル。ボディカラーはWhite、Magenta、Blackの3色で、11月~12月発売予定だ。

山下:高橋さんは、夏モデルのGALAXY S Ⅲユーザーですが、今回の「GALAXY S Ⅲ α SC-03E」は気になります?

高橋:CPUがサムスン製の「Exynos 4412」という1.6GHzのクアッドコアになって、Android 4.1を搭載してきたんで、当然気になっています。「Tegra 3」と「Snapdragon S4 Pro」、そして「Exynos 4412」という3つのクアッドコアCPUが国内で出揃った形になったので、パフォーマンスや省電力性能などを比べてみたいですね。「GALAXY S Ⅲ α SC-03E」と夏モデルのGALAXY S Ⅲの違いは、そのCPUとOS、カラーバリエーションくらいなので、それほどの驚きはないというのが正直な印象です。海外で売られていたGALAXY S Ⅲは、すでに「Exynos 4412」を搭載していますしね。逆に言えば、自分のGALAXY S Ⅲがまだ古く見えないで済んだのは良かったかなぁと。

山下:「GALAXY NoteⅡ SC-02E」も、このタイミングでの発表となりました。前作は世界で発売されてから約1年遅れでの日本登場でしたが、今回はローカライズ作業をかなり頑張ったんでしょうね。ディスプレイが5.3インチの16:10から、5.5インチの16:9に変更になったのですが、ボディのサイズがさほど変わっていないのはさすがです。専用の「Sペン」を使った手書きノート機能も大きく進化した印象ですが、ちょっと難しくなってしまった感じもあるなぁ。誰でも使えるという気軽さが薄れてしまわないかが心配です。

高橋:確かに。でも、手書きペンの機能を充実させてこそ“Note”の価値があると思えるわけで。フラッグシップの「GALAXY S III α SC-03E」も4.9インチと大画面ですし、5.5インチの「GALAXY NoteⅡ SC-02E」との差別化は、やっぱり「Sペン」だと思うんですよね。

GALAXY S Ⅲ α

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Android 4.1、クアッドコアCPU搭載の「GALAXY S Ⅲ α」。カラーは「サファイアブラック」、「チタニウムグレー」の2色。発売は12月の予定だ。


山下:コラボモデルではワンピーススマホ「N-02E ONE PIECE」がスゴイね。卓上ホルダーが海賊船「サウザンドサニー号」になっていたり、待ち受け画面はおろか、設定メニューの画面にまでワンピースのモチーフが使われていたりします。この凝りようはヤバイとしか言いようがありません。

高橋:ホント、卓上ホルダーの域を超えてますよね(笑)。木目調の背面カバーもマンガ作中に出てくる「宝樹アダム」という素材で作られているという設定みたいです。限定5万台とのことですが、あっと言う間に売り切れてしまうんでしょうね。

山下:その他、Xperia AXDisneyスマホなどを含めて、全部で9機種の新モデルが登場しました。モバアスでは、この冬モデルを順次レビューしていきますので、こちらも注目してくださいね。

N-02E ONE PIECE

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ワンピースの連載15周年を記念して企画されたコラボモデル「N-02E ONE PIECE」。カラーは木目の「宝樹アダム」の1色。限定5万台で、12月発売の予定だ。


冬モデルから対応した100MbpsのXiとは
いままでのXiと何が違うのか?



山下:ところで、「Xi受信時最大100Mbpsになりました」、ということなんだけど、これまでの受信時最大75MbpsのXiとは違うんでしょうか?

高橋:この冬モデルが100Mbpsに対応というのは、新しく始まる1.5GHz帯でのLTEに対応しました、ということなんです。ドコモが割り当てられている1.5GHzの周波数帯域では、15MHz幅をXiに使うことができて、受信時最大100Mbps、送信時最大37.5Mbpsの速度を実現することができるというワケなんです。

山下:ということは、冬モデルを買えば、すぐに100Mbpsの恩恵が受けられるということなんですか?

高橋:現状では、100MbpsのXiエリアは、一部に限られているんですよ。11月の対応機種発売時に対応しているエリアは、東北、信越、四国、沖縄の一部だけなんです。ドコモでは順次エリアを拡大していくとしていますが、冬モデルを買ってもエリア外ならば、これまでの75Mbpsが受信時最大の速度となります。

山下:なるほど。ドコモのホームページによると、100Mbpsのサービスエリアは、まだ全国12市町村のみなんですね。

高橋:また、ドコモは800MHz帯でもXiサービスを行なうと発表しましたが、800MHz帯でXi用に使うのは上下各5MHz幅なので、受信時の最大速度は37.5Mbpsまでしか出ません。電波がつながりやすい800MHz帯でXiの高速化をしようとすると、FOMAサービスを犠牲にすることになるので、まだまだ難しいかもしれませんね。

山下:よくドコモの資料を読んでみると、800MHz帯のXiに対応しているのは、冬モデルの中でも「Xperia AX SO-01E」、「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」、「ARROWS Tab F-05E」、「モバイルWi-Fiルーター L-03E」の4機種だけなんですね。2GHz帯、1.5GHz帯、800MHz帯の3つの周波数帯域を使える「トライバンド」の強化に関しては、これからに期待といったところですかね。

docomo「2012冬モデル 新商品・新サービス発表会」をチェック

ドコモの冬モデルでは、スマホ、タブレット、Wi-Fiルーターを含めて11機種が受信時最大100Mbpsに対応した。


ドコモクラウドのサービスが拡張!
新サービス「はなして翻訳」が素晴らしすぎる!!


山下:ドコモクラウドのサービス拡張もいろいろと発表になりましたね。

高橋:「しゃべってコンシェル」では、画面上で使えるキャラクターを自分好みに変更できる「しゃべってキャラ」機能が追加されたり、「iコンシェル」との連携強化などが発表されました。また、電話帳spモードメールをクラウド上に預けることができるようになるそうです。

山下:「電話帳」は、クラウド化に伴って「ドコモ電話帳」に、spモードメールは「ドコモメール」に名称を変更すると発表されました。「ドコモ電話帳」は2012年冬モデル以降、「ドコモメール」はAndroid 4.0以降のスマホに対応とのことですが、Android 2.3ユーザーもまだ多いので、ぜひAndroid 2.3にも対応してもらいたいと思います。

高橋:ドコモクラウドと言えば、11月1日から開始される新サービス「はなして翻訳」がとんでもないですよ!

山下:どんな風にとんでもないの?

高橋:「はなして翻訳」は、スマホのマイクに話しかけるだけで、10カ国語(英語、韓国語、中国語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ドイツ語、ポルトガル語、タイ語、インドネシア語)の言葉にあっと言う間に翻訳できるんです。その上、端末のスピーカーから音声で出力させることができます。スマホに「こんにちは」と話せば、「ハロー」とか「ボンジュール」、「チャオ」なんてスピーカーから出てくるわけです。もちろん外国人が母国語で話した言葉を日本語に翻訳することもできるので、「はなして翻訳」をインストールしておけば、海外へのひとり旅だって楽勝です! こんな便利なサービスが無料で使えるのは、ホントに素晴らしいですね。

山下:外国語の勉強にも使えそうだし、サービスが始まったらぜひ試してみたいね。

はなして翻訳

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「はなして翻訳」は、翻訳自体はクラウド上で行なうので、通信環境がある場所での使用が前提となる。海外でも「ドコモ海外利用」を使ってローミングすれば、使用することが可能だ。(写真はCEATEC JAPAN 2012の時のもの)

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