Android 特集・連載

1万9,800円の激安7インチタブレット
「ASUS Nexus 7」はこう使おう!

文●mobileASCII編集部 高橋章憲

2012年10月15日 21時00分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Googleが1万9,800円という戦略プライスで投入してきた、7インチタブレットの「ASUS Nexus 7」。Wi-Fi環境が無いと使えないSIM無しモデルながら、現在バカ売れ中とのこと。そんな「Nexus 7」をどう活用すればいいのか考えてみた。

7インチタブレットの「Nexus 7」、どう使えば幸せになれるのさ!?

Googleが送り出してきた戦略モデル
「ASUS Nexus 7」ってどんなタブレット?


 日本でのタブレット市場は、ほとんどがiPadシリーズに席巻されているのはご存じの通り。ドコモはタブレットの普及を促進するために、携帯電話の2台目にタブレットを購入した人に「月々サポートセット割」という月額割引を行なっていますが、Android勢が束になってかかっても、iPadの足元にも及んでいなかったのが、これまでの趨勢でした。

 その構図が、今回発売になった「ASUS Nexus 7」から、ガラリと大きく変わっていくかも知れません。この「ASUS Nexus 7」は、SIMカードを入れるスロットがないWi-Fiモデルしかありません。なので「いつでも、どこでもネットにつながって便利!」という機械ではないのですが、16GBモデルが1万9,800円という2万円を切る価格で登場してきたインパクトは相当大きいように思います。「ASUS Nexus 7」と非常に似たスペックで、Wi-Fiモデルしかない東芝の「REGZA Tablet AT570 」(ディスプレイ:7.7インチ 画面解像度:1280x800  CPU:Tegra 3/1.3GHz 重量:332g)は、32GBモデルで実勢価格が4万円を超えていますので、「ASUS Nexus 7」のコストパフォーマンスの高さは際立っています。事実、Google Playでのネット販売や、家電量販店の店頭でも品薄状態が続いており、これまでのAndroidタブレットとは一線を画するほどの注目を浴びています。「ASUS Nexus 7」は、格安な値段設定にも関わらず、OSにどのメーカーよりも先にAndroid 4.1を搭載したり、CPUにクアッドコアのTegra 3 1.2GHzを採用したりと“安っぽくない”スペックが消費者にアピールしたのは間違いないところでしょう。

 ちなみに「Nexus」とはGoogleの自社ブランドのこと。スマートフォンではこれまでも台湾のHTCが作った「Nexus One」や、韓国のサムスンが作った「Nexus S」、「GALAXY Nexus」といった「Nexus」シリーズがありましたが、「Nexus」ブランドのタブレットは、今回の「ASUS Nexus 7」が初めて。製造しているのは、自作PCファンなら知らない者はいないほどの総合エレクトロニクスメーカーである、台湾のASUS(エイスース)です。

 
データ通信の手段はWi-Fiのみなので、宅に無線LANの環境が無かったり、モバイルWi-Fiルーターを持っていないという方は、別途でWi-Fi環境を構築するための費用が発生しますのでご注意を。ただ、最近ではiPhone 5の発売にあわせて話題となっているLTEでのテザリングが、国内3大キャリアのすべてで使えるようになりますので(ソフトバンクは12月15日から)、LTEに対応するスマートフォンを持っている、あるいは購入予定の方なら、「ASUS Nexus 7」は非常に魅力的なモデルとなるでしょう。
 

7インチタブレットの「Nexus 7」、どう使えば幸せになれるのさ!?

Google Playの販売ページ。10月14日現在「1~2 週間以内に発送」となっている。カラーバリエーションは、写真のBlackのみだ。

ASUS Nexus 7スペック

OSAndroid 4.1 Jelly Bean
CPU:NVIDIA Tegra 3  1.2GHz クアッドコア 
サイズ:H198.5 x W120 xD10.45 mm 重量:340 g
ディスプレイ:7 インチ 1280 x 800 HD (216 ppi) IPS 
カメラ:1.2 メガピクセル フロント カメラ

メモリ容量:ROM 16GB /RAM  1GB
電池:4,325 mAh
              HD 動画再生:9 時間
              ウェブ ブラウジング:10 時間
              読書:10 時間
              連続待受時間:300 時間

 


はてさて「ASUS Nexus 7」は
どう使ったらいいんだろう?


7インチタブレットの「Nexus 7」、どう使えば幸せになれるのさ!?

「ASUS Nexus 7」は、国産タブレットのようにいろいろと(過剰に)親切な仕様にはなっていません。まず、前述したとおりSIMカードスロットが無く、通話機能がありません。そして、SDカードスロット背面カメラおサイフケータイワンセグありません。つまり、基本性能はハイスペックながら、機能は最小限という潔い仕様になっているわけです。他はまだしもSDカードスロットはあれば良かったのに…と思わないでもありませんが、Googleはクラウドの利用を推進したいということなんでしょう。

 さて、そんな
「ASUS Nexus 7」ですが、どのように活用すれば良いのでしょう? 

 筆者の周りでは「画面の大きなタブレットがあれば、活用シーンが増えていろいろと役立つ!」と息巻いて、iPadやAndroidタブレットを買ったものの、いつの間にか全く使わなくなっていた…という友人が何人もいます。画面サイズが10インチを超えるタブレットを毎日持ち歩くのはなかなか大変ですし、どうにも大げさな感じがするあたりがシャイな日本人には向かないように感じます。その点、
「ASUS Nexus 7」のような7インチのAndroidタブレットは、手の小さな日本人にジャストフィットしますし、電車の中など人目に付く場所で使っても、あまり目立たないのもうれしいポイントではないでしょうか? 

 ここでは、そんな7インチタブレットの中でも注目の「ASUS Nexus 7」をどのように使ってみたらいいか、活用法を6つ挙げてみました。他の7インチタブレットユーザーにも応用できる情報もあると思いますので、参考にしてみてください。

活用法 その1
電子書籍リーダーとして使ってみる

7インチタブレットの「Nexus 7」、どう使えば幸せになれるのさ!?

 Googleは、「ASUS Nexus 7」の発売と同時に「Google Play ブックス」というサービスを日本国内でも開始しました。なのでGoogle発の電子書籍を「ASUS Nexus 7」で読んで欲しいということなのでしょう。「Google Play ブックス」にある日本語書籍の数はまだまだ少なく、書店で買う紙の本と同じような価格設定なので、爆発的に普及していくのはむずかしいように感じますが、今なら「ASUS Nexus 7」を買ってGoogleアカウントに登録すると、2,000円相当(ドル建てなので)のクーポンがもらえます。これはかなりお得です!! クーポンで気になる書籍を買ってみてもいいでしょう。ビューアーの表示が快適かどうか気になる人は、無料の「青空文庫」に夏目漱石や芥川龍之介などの名作がありますので、ダウンロードして試してみるのもいいと思います。

 Wi-Fi環境があるところで電子書籍をダウンロードしておけば、通勤・通学の電車や、Wi-Fiスポットの無い喫茶店などでも読書ができます。読書時の連続使用可能時間は公称10時間なので、それなりに余裕で使うことができそうです。

活用法 その2
Wi-Fiルーターやスマホのテザリングを使って
 おしゃれカフェで優雅に使ってみる

7インチタブレットの「Nexus 7」、どう使えば幸せになれるのさ!?

 もしWi-Fiルーターや、テザリングができるスマホを持っているなら、「ASUS Nexus 7」の活用シーンは一気に拡がります。今回は、auのiPhone5を持って近所のカフェに出かけてみました。接続するには、iPhone5側で「インターネット共有」をオンにして、「ASUS Nexus 7」側で上の写真のようにパスワードを入力するだけ。試した場所は練馬区と板橋区の境目辺りで、auのLTEは入らなかったものの、「ASUS Nexus 7」側の実測で、5Mbpsほどの速度が出ました。Webのブラウジングは楽勝ですし、YouTubeでのHD動画再生も止まったりすること無く視聴できました。「iPhone5を持っているなら、全部それで済むじゃん?」とツッコミを入れたい方も多いかと思いますが、「ASUS Nexus 7」の7インチディスプレイと、iPhone5の4インチディスプレイでは動画視聴時の迫力や、Webサイトの見やすさが段違いです。iPadほど大きいと持ち歩くのが大変だと思っている人にこそ、7インチタブレットをオススメしたくなりました。

7インチタブレットの「Nexus 7」、どう使えば幸せになれるのさ!?

iPhone 5のテザリングで、問題なくYouTube視聴ができた。友人などといるときには、やっぱりディスプレイが大きい方が盛り上がる。

7インチタブレットの「Nexus 7」、どう使えば幸せになれるのさ!?

LTEはエリア外だったが、テザリングで5Mbps以上出ればほとんどのことは問題ないレベルだ。

活用法 その3
映画やテレビ番組をみるための
 動画プレイヤーとして使ってみる!

7インチタブレットの「Nexus 7」、どう使えば幸せになれるのさ!?

「ASUS Nexus 7」のディスプレイは視野角の広いIPS液晶なので、動画コンテンツの視聴にはピッタリ。7インチというサイズも、ベッドで寝ころびながら視聴するようなシチュエーションではジャストサイズなんじゃないかと思います。「Google Play」では、1作品300円から動画のレンタルや購入ができますし、「Hulu」「TSUTAYA TV」のような定額の動画配信サービスに加入するのもアリでしょう。ちなみに、「ASUS Nexus 7」には、HD画質の「トランスフォーマー/ダークサイドムーン」がプリインされています。まずは、この作品でHD画質の美しさを堪能してみましょう。
 また、自宅に無線LANでつながったDLNA対応のHDDレコーダーなどがあれば、「Twonky Beam」という無料アプリを使って、録画したテレビ番組を「ASUS Nexus 7」で観ることができます。無線LANの電波が届く場所なら家中どこでも視聴することができますので、非常に便利です。筆者は、自宅の「Panasonic DIGA DMR-BZT910」で試してみましたが、「ASUS Nexus 7」上で起動した「Twonky Beam」で、すぐにHDD内の録画番組を認識してくれました。録画したモードがDRだと、再生できないようでしたが、それ以外の長時間モードで録画した番組は、問題なくスムーズに再生できました。これで「ASUS Nexus 7」が防水ならば、“お風呂テレビ”も可能なんですが、それだけがちょっぴり残念ですね。

7インチタブレットの「Nexus 7」、どう使えば幸せになれるのさ!?

DLNA対応のHDDレコーダーと「ASUS Nexus 7」を組み合わせれば、家中どこでも録画したテレビ番組を楽しむことができる。ソファーやベッドで寝ころびながらの視聴はなかなか快適だ。

活用法 その4
台所で料理のレシピを見ながら
 クッキングに挑戦してみる!

7インチタブレットの「Nexus 7」、どう使えば幸せになれるのさ!?

 130万品を超える料理のレシピサイト「クックパッド」を、7インチの大画面で見ながら、クッキングにチャレンジして見ました。普段使っている「GALAXY S Ⅲ」の場合、画面が4.8インチと、それなりに大きくても、レシピをしっかりと読もうと思ったら、手に持って顔に近づけないとちょっと難しいんですよね。その点、「ASUS Nexus 7」なら、写真のように文字も大きくて読みやすくてバッチリです。本体を立てておけるクレードルを持っていないので、100円ショップで買った食器立てで代用しましたが、これがなかなかイイ感じです。ただし、本機は前述の通り防水ではないので、水廻りで使用する際は注意が必要です。

7インチタブレットの「Nexus 7」、どう使えば幸せになれるのさ!?

Wi-Fiルーターやスマホのテザリングを利用できれば、スーパーマーケットの買い物中に「クックパッド」を見ながら材料を選ぶなんてこともできる。

活用法 その5
テレビ番組を観ながらTwitterで
 リアルタイムのコミュニケーションを楽しむ!

7インチタブレットの「Nexus 7」、どう使えば幸せになれるのさ!?

 テレビ番組を見ながら、同じ番組を見ているTwitterユーザー達の投稿を読むのは結構楽しいものです。#TBSや#fujitvなどといった「ハッシュタグ」で検索すれば、リアルタイムの投稿を表示させることができます。もちろんスマートフォンでも同じことができるのですが、写真のように「ASUS Nexus 7」を立てて置けば、両手がフリーになって思いのほか便利です。
 Twitterだけじゃなく、自動で更新してスクロールできる2ちゃんねるビューアーアプリ「2chmate」を使えば、「実況ch」板で、同じようにリアルタイムな書き込みを読むことができます。

活用法 その6
7インチの大画面を活かして
 徒歩ナビとして活躍してもらう!

7インチタブレットの「Nexus 7」、どう使えば幸せになれるのさ!?

 画面の大きさを活かした使い方として、Googleマップを使ったナビは外せないところ。ただ、何度も触れてきたように「ASUS Nexus 7」はWi-Fi以外にネット接続する方法がないため、Wi-Fiルーターや、他のスマホなどとテザリングで接続する必要があります。これらの環境を揃えられるなら、7インチの大きな画面で地図が広々と使えて、徒歩でのナビはかなり快適です。ただ、片手でずっと持っていると重さで腕が疲れてきてしまうかな...という感じもしましたので、ちょっと活躍させるシーンを選ぶかもしれません。


 今回は「ASUS Nexus 7」の活用方法をいろいろ考えてみました。キビキビと動くクアッドコアCPU搭載の「ASUS Nexus 7」は、まだまだ使い道が多そうです。
 また機会があれば、ここのところラインナップが増えてきた7インチタブレットの活用方法を取り上げてみたいと思います。

mobileASCII.jp TOPページへ