スマホで肌状態をチェック、富士通が事業者向けに提供

文●ASCII.jp編集部

2012年11月29日 19時38分

ユーザーが客観的に肌の健康状態を測定できるクラウドサービス「肌メモリ」

 富士通は、スマートフォンで肌状態をチェックできるクラウドサービス「肌メモリ」の提供を今日29日から開始した。化粧品メーカーや美容・健康関連のサービス事業者を対象に提供する。導入料金は、初期費用が50万円、運用費用が月額4万円~(ユーザー合計数による従量課金)。

 肌メモリは、スマートフォンのカメラ機能で肌を撮影することで、シミや毛穴、色といった肌の健康状態を測定できるクラウドサービス。測定結果は、同社独自の画像解析技術により、点数表示されるとともに、撮影した肌が6階調でグレースケール表示されることで、客観的に肌状態を確認できる。また、肌データはクラウド上に蓄積されていくので、過去の状態や他者との比較も可能。これによりユーザーは、自分に適した化粧品や季節ごとに必要な肌のケアの方法を把握できるという。

特定の難しいシミは、6段階処理で抽出し形を特定して検出する

日々の測定結果はクラウドで保存され、肌の健康状態を数値で確認が可能

 肌メモリを使用するに当たって、アプリのほか400万画素以上のカメラを搭載したスマートフォンと、同社が開発した「カラーフレーム」と呼ばれる直径15mmの穴が空いた4つの基準色から構成されたカードが必要になる。このカードを測定したい部分に当て、アプリに表示されている赤いサークルに上手く合わせて撮影すれば肌状態を測定できる。

白熱灯や蛍光灯など場所を選ばず肌を測定できるようにする「カラーフレーム」

こちらは蝶型のカラーフレームのサンプル。事業者ごとにカラーフレームのアレンジは可能だという

カラーフレームとアプリ上に表示される赤いガイドラインにそって撮影することで、ピンぼけせずに正確な色味で肌を測定できる

コンバージェンスサービス本部 シニアディレクターの徳永奈緒美氏

 まずは、Androidアプリとして企業向けに提供する。iOS版は2013年の第1四半期頃に対応を予定している。同社コンバージェンスサービス本部 シニアディレクターの徳永奈緒美氏によると、「サービス当初は、女性向けアプリ「ルナルナ」などを提供しているエムティーアイにて導入が決定しているほか、いくつかの会社からも商談を受けている」という。今後は、2年で100万ユーザーに提供を目標とするほか、海外展開も検討している。

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