Android 特集・連載

今注目の7インチタブレットの本命!?
「iPad mini」レビュー

文●小林 誠

2012年12月11日 18時00分

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今注目の7インチタブレットの本命!? 「iPad mini」レビュー

iPad miniにふさわしい
利用スタイルとは?


 Wi-Fi版が11月2日に、Cellular版(3G、LTE対応版)が30日に発売となり、年末年始にかけて7.9インチの「iPad mini」の購入を検討している人も多いだろう。従来から発売されていた9.7型のiPadでは大き過ぎる、持ち歩くには不便という評価を下していた人も気になっているのではないだろうか。逆に携帯性を重視するなら「iPad mini」ではなく「iPhone」でいいのでは?と考える人もいるかもしれない。

 そのような、iPad miniの購入を検討している、または迷っている人のために、iPhoneも9.7型のiPadも、そして「iPad mini」も使っている筆者が、「iPad mini」の魅力や利用スタイルをチェック。はたして「iPad mini」は買いなのか。買いだとしたら、どんな人にとって買いなのかについて、検討してみたいと思う。

iPhone 5、iPad Retinaディスプレイモデルと
スペックを比較してみた!

 まずは主なスペックを見てみる。iPhone、iPad、iPad miniは基本的にどの端末でも同じアプリが使えるうえ(「iPad mini」では、iPhone用アプリは拡大して使うことになるが)、日本向け機能(ワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信)には対応していないという共通点がある。そのため、画面と本体サイズくらいしか違いがないのでは?と思われがちだが、実はちょっと違う。

今注目の7インチタブレットの本命!? 「iPad mini」レビュー

iPhone 5、iPad mini、iPadを重ねた。サイズは大きく違う3機種。iPad miniはまさにiPhoneとiPadの中間を狙ってきたのがよくわかる。

スペック比較表

  iPad mini iPhone 5 iPad Retinaディスプレイモデル
販売 アップル(Wi-Fi)、
au、ソフトバンク(Cellular)
au、ソフトバンク

アップル(Wi-Fi)、au、ソフトバンク(Cellular)

ディスプレイ 7.9インチ(768×1024ドット) 4インチ(640×1136ドット) 9.7インチ(1536×2048ドット)
プロセッサ A5 1GHz(Dual Core) A6 1.3GHz(Dual Core) A6X 1.4GHz(Dual Core)
RAM 512MB 1GB 1GB
ROM 16、32、64GB 16、32、64GB 16、32、64GB
外部メモリ × × ×
メインカメラ 500万画素裏面照射型CMOSセンサー 800万画素裏面照射型CMOSセンサー 500万画素裏面照射型CMOSセンサー
インカメラ 120万画素裏面照射型CMOSセンサー 120万画素裏面照射型CMOSセンサー 120万画素裏面照射型CMOSセンサー
ワンセグ × × ×
赤外線通信 × × ×
おサイフケータイ × × ×
防水/防塵 × × ×
LTE ×(Wi-Fi)
〇(Cellular / au、ソフトバンクのLTE 下り最大75Mbps)
〇(下り最大 75Mbps) ×(Wi-Fi)
〇(Cellular / au、ソフトバンクのLTE 下り最大75Mbps)
GPS ×(Wi-Fi)、〇(Cellular) ×(Wi-Fi)、〇(Cellular)
サイズ/重量 約200×134.7×7.2mm
/約308g(Wi-Fi)、約312g(Cellular)
約123.8×58.6×7.6mm/約112g 約241.2×185.7×9.4mm
/約652g(Wi-Fi)、約662g(Cellular)

画面サイズが大きいほどスペックが高くなるか、というとそうではない。iPad miniはiPhoneより低スペックの部分もある。特にプロセッサとメモリに注目。

世代遅れでRetina無し
だがスタミナはiPhoneの3倍

 まずはプロセッサ。「iPad mini」はデュアルコアではあるが、実はiPhone 5のほうが高性能だ。メモリも「iPad mini」は小さく、処理性能だけを考えると「iPhone 5」や「iPad」が良いということになる。「iPad mini」のCPUとメモリは数値だけを見れば「iPad 2」や「iPhone 4」と同じ。世代遅れという印象だ。

 また「iPad mini」はディスプレイもサイズこそ「iPhone」より大きいが「Retinaディスプレイ」と呼ばれる美しく高精細な画面ではない。これは「iPhone」と画面を見比べるとわかるが、「iPad mini」のほうが暗く、色が汚く見えてしまうのだ。

 一応断っておくと、筆者は「Retinaディスプレイが搭載されているから、iPad Retinaディスプレイモデルや新しいMac Bookを買おう」なんてことはまったく思わないタイプだ。それどころかMacよりWindowsのPCばかり使っている。だがそんな筆者でも「iPhone」や「iPad」でRetinaディスプレイを見慣れていると、「iPad mini」がRetinaでないことが「見るたびに残念」に思う。見るたびに一段劣るイメージを抱く。慣れとは恐ろしい。すでに「iPhone 5」を使っている人は、事前にそのことを頭に入れておいたほうがいいだろう。普通に考えて、いずれ「iPad mini」のRetinaディスプレイモデルだって出るだろうから。

 良い点にも目を向けると「iPad mini」はメインカメラ、インカメラともに裏面照射型CMOSセンサーを搭載しているので、キレイな写真が撮れる(ただしiPhoneより画素数は劣るが)。バッテリー容量は「iPhone 5」の約3倍もある。そしてCellular版であればLTEにも当然対応している。
 薄さにも注目したい。実は「iPhone」よりも薄く、この3機種ではもっとも薄い7.2mmだ。重さは約308g(Wi-Fi版)/312g(Cellular版)。「iPad Retina」ディスプレイモデルの半分という軽さ。片手で持ち歩くのがまったく苦にならないサイズだ。

 またアイコンのサイズを見ると、「iPhone」、「iPad mini」、「iPad」でそれぞれ大きさが違う。各画面に合わせているので、7.9型の画面になってもホーム画面に並ぶアイコンは20個+画面下に固定の4個となる。これが分かりやすくていい。Androidではタブレットになるとアイコンが大量に並んでしまうので(それがいいという意見もあるだろうが)、アプリを探しづらい。

 こう見ていくと「iPad mini」は9.7型の「iPad」よりも「iPhone」と利用シーンが重なりそうだ。だとすれば「iPhone」を持っている人は、「iPad mini」を買う必要がないのだろうか? それとも両方必要なのか? どちらも持っていない人にとって、「iPhone」と「iPad mini」どちらか1つを買うべきなのか?

iPhone 5と比較

今注目の7インチタブレットの本命!? 「iPad mini」レビュー

iPad mini(左)とiPhone 5(右)の比較。画面サイズが違ってもアイコンを並べられる数は同じ。UIが同じなので操作に戸惑うことがない。

大きいiPadと比較

今注目の7インチタブレットの本命!? 「iPad mini」レビュー

iPad Retinaディスプレイモデル(左)とiPad mini(右)の比較。iPhoneとの比較よりもサイズ差が縮まった印象。しかし重さは倍も違い、iPad miniのほうが断然持ち歩きやすい。

背面は指紋がついてもすぐ消せる

今注目の7インチタブレットの本命!? 「iPad mini」レビュー

iPad miniの背面。カラーはブラック&スレート。若干指紋が目立つが、質感はサラサラとしていて、指紋がベッタリつく艶のあるカラーではなく、指紋も拭けばすぐ消える。

今注目の7インチタブレットの本命!? 「iPad mini」レビュー

Cellular版はLTEのアンテナが搭載されている。アンテナ部に小さく見えるくぼみはマイク。iPad miniでは本体上部にマイクが配置されているのだ。

Lightningコネクタを採用

今注目の7インチタブレットの本命!? 「iPad mini」レビュー

iPad miniの底部にあるLightningコネクタは、iPhone 5、iPad Retinaディスプレイモデルでも採用されている。それらよりも前のiPhone等とはコネクタが違うため、昔のケーブル等を使いたい場合はアダプタを別途購入。


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