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【石野純也のソーシャルゲーム最前線-第6回-】

コロプラ代表 馬場氏が明かす!スマホアプリ市場で勝ち抜いた秘訣

文●石野純也

2013年01月17日 18時00分

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先進的な技術に感動したのが
事業スタートのきっかけ


 

ケータイジャーナリスト・石野純也氏が、プラットフォーマーやゲーム運営会社にインタビューをしてソーシャルゲームの今後を占う本連載。今回は、位置ゲーのパイオニアとしてのみならず、スマートフォンのアプリデベィロッパーとしても存在感を示すコロプラにうかがった。(取材日時:2012年12月20日)

コロプラ代表 馬場氏が明かす!スマホアプリ市場で勝ち抜いた秘訣

コロプラ 代表取締役社長 馬場功淳(ばばなるあつ):九州工業大学卒業後、大学院博士課程の2003年に『コロニーな生活』を開発、その後『コロニーな生活☆PLUS』を提供開始。個人で運営しながらIT企業で勤務していたが、2008年に株式会社コロプラを設立。移動の創出から地域・日本が元気になることを目指し、位置ゲーを主軸にいくつものリアル連携を展開。世界中でスマートフォンが急速に普及している今、世界を視野にスマートフォンに特化したゲームアプリを次々と提供。スマートフォンという端末を活かした「エンターテインメント」で世界ナンバーワンになることを目標に事業に取り組んでいる。

 フィーチャーフォン時代には“位置ゲー”で名を馳せたコロプラが、ここ1年で、スマートフォン向けのゲームディベロッパーとしても急速に頭角を現してきた。いわゆるソーシャルゲームと呼べる「モバイルネットワークゲーム」に加え、カジュアルユーザーをターゲットにした「Kuma the Bear」シリーズも人気が高い。AndroidではGoogleのトップディベロッパーに選出されたほか、11月には、マザーズに新規上場も果たしている。

 元々コロプラの社名は、同社が運営していた『コロニーな生活』というゲームタイトルに由来している。『コロニーな生活』とは、代表取締役の馬場功淳氏が個人で運営していたタイトルで、特徴は位置情報にあった。2003年にDDIポケット(現・ウィルコム)がリリースしたAIR-EDGE PHONEに搭載されていた位置情報取得機能に馬場氏が着目。すぐさまこれを利用した『コロニーな生活』を立ち上げた。移動距離によってゲーム内の仮想通貨が貯まり、コロニーを発展させることができるというのが、ゲームの軸にある。このユニークなアイディアが受け、口コミで徐々にユーザーが広がっていった。

 GPSや基地局での位置取得対応端末が増えるに従い、コロプラは規模を拡大。近年では、位置ゲーの位置取得機能を解放し、プラットフォーマーとしても活躍している。ここでひとつの疑問が生まれる。フィーチャーフォンで成功していた同社が、なぜ位置ゲーとは直接関係がないソーシャルゲームやスマートフォン向けゲーム事業に乗り出したのか。そして、立ち上げからすぐに成功を収めることができた理由はどこにあるのか。こうした観点から、今回は、コロプラの馬場氏に同社の成り立ちから現在に至るまでの軌跡をうかがった。

――元々、『コロニーな生活』は馬場社長が個人で始めたゲームとして有名です。そもそもの話になってしまいますが、なぜ位置ゲーを始めたのでしょうか。

馬場:AIR-EDGE PHONEが出た時、本当に感動しました。パケット定額でなおかつ位置情報が取れるというのは、当時、非常に先進的でしたからね。『コロニーな生活』の原型を立ち上げたのが2003年ですが、このAIR-EDGE PHONEの位置取得機能を使って何かしようと思ったのがきっかけです。どうしたかというと、移動距離に応じてゲーム内通貨が貯まるようにしたのです。移動すればするほど楽しくなるというゲームでした。

――その後、いわゆる3Gのケータイにも続々と対応を拡大していきました。

馬場氏:対応端末があれば増やしていこうというのが、基本方針です。2003年11月にはauのWIN端末が出て、パケット定額プランも用意されていました。『コロニーな生活PLUS(現・コロニーな生活)』も、まずはそこに対応しています。ドコモのケータイに対応したのが2007年。携帯電話端末で位置情報を取得できることが総務省で義務化されたタイミングです。これによって、GPSが搭載されていない端末でも、基地局でなんとなくの場所が分かるようになりました。ドコモは利用者が多いので、友達招待が友達招待を呼び、一気にユーザーが増えましたね。

――『コロニーな生活は、位置情報を使ったゲームという点で異色の存在でしたが、その後プラットフォームにもなっています。

馬場氏:プラットフォームを始めた当時は、MobageやGREEといった大きなプラットフォームがすでにありました。ただ、位置ゲーに関しては、ほかのプラットフォームがありませんでした。位置に特化したものが携帯上にあるといいのではないか。こう考え、位置登録の基本システムだけを開放して、他社が使えるようにしています。

――ここ1~2年で、市場の急速なスマートフォンシフトが進んでいます。『コロニーな生活』も対応していますが、反応はいかがでしょうか。

馬場『コロニーな生活』は、元々フィーチャーフォン用に作っていたもので、スマートフォン専用のコンテンツではありません。ですから、まずは動くように対応し、ある程度メニューなどもスマートフォンで操作しやすいようにしています。ただし、UIを大きく変えることはユーザーも好んでいません。やりすぎると、既存のユーザーが離れてしまいます。mixiさんがユーザーファーストという方針を掲げていますが、僕たちもそういう考えを持っています。既存のユーザーのことも考慮し、慣れ親しんだものを変えるときはある程度に留めています。

――御社は、位置情報の不正取得がゲームバランスの崩壊につながるとして、対策を万全にしていました。スマートフォンでも、同じようなことは可能なのでしょうか。端末の自由度が高いぶん、抜け道も多そうですが……。

馬場氏:不正対策は、スマートフォンでも生きる形にしています。ただ、スマートフォンは、位置の取り方自体がまだ発展途上であると感じています。元々、GPSは屋根があるとほとんど使えないものです。では、なぜ屋内でも位置が取得できるかというと、基地局や、最近ではWi-Fiも組み合わせて、速く、正確にしています。フィーチャーフォンはそこが強かったのですが、スマートフォンはどこがグリップを握っているかが明確ではなく、非常に難しい。スマートフォンは位置情報取得の精度がもう少し上がれば、と考えています。

――対策がスマートフォンで生きるというのは、なぜでしょうか。

馬場氏:対策のひとつに、人間の行動や心理にひも付いたものがあるからです。たとえば、作為的におかしな値が続くと、それを検知するような仕組みも入れています。技術だけではないので、応用が可能なのです。

コロプラ コンテンツPick Up!-①-
 『コロニーな生活』

 

▲現実世界での移動距離に応じて手に入るゲーム内通貨「プラ」を使って、自分のコロニーを育てるシミュレーションゲーム。日本全国の逸品を扱っている提携店で一定金額以上買い物をするともらえる「コロカ」でゲーム内のアイテムを入手できるといった、リアルとの連動をいち早く取り入れた。


対応端末:Android、iPhone、ケータイ
料金:基本無料(一部有料・アイテム課金制)
メーカー:コロプラ

配信元:コロプラ
URL:http://colopl.jp/

(c)COLOPL, Inc.

 

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