Androidの祭典「ABC2013 Spring」開催 土曜もあるよ!

文●ASCII.jp編集部

2013年03月15日 22時30分

 Androidのユーザーコミュニティーである日本Androidの会が主催する「Android Bazaar and Conference 2013 Spring」が、明星大学日野校で行なわれた。今回は初の2日間開催ということで、明日16日も多くの人出が見込まれるが、まずは初日の様子をレポートしよう。

明星大学日野校は多摩モノレールの中央大学・明星大学駅からすぐ

丸山不二夫氏

 今回も冒頭の基調講演で登壇したのは日本Androidの会 理事長の丸山不二夫氏。

 21世紀の最初の10年に起きたこととして、世界人口の80%が携帯電話を所持し、30%がインターネットを利用するようになったことを紹介した。現在その状況を下支えしているのがAndroidだ。スマートフォン用OSにおけるAndroidの世界シェアは7割前後とされ、iOSの数倍に及ぶ。経済的に豊かな先進国においては、シェア差は縮まり、App Storeと比較しての、Google Playにおける利益率の低さが問題ではあるが、この大きな可能性に目を向けてほしいとした。

グローバルな視点で見ると、Androidが圧倒的なシェアを持っている

 その点で健闘しているのが、日本のアプリベンダーで、Google Playのベンダー別ランキングで上位を占めている。丸山氏は「ABC 2011 Winter」で、「1年以内に1位を目指そう」と呼びかけたが、若干時間はかかったもののそれを達成。そして、あらためてグローバルな市場、特に次にスマートフォンを持ち始める10億人の人々の市場(Next Billion)への取り組みに期待を寄せた。

Android用アプリでは健闘を見せる日本勢

50ドルクラスの端末で新たにスマホを持つ層がさらに10億人現われる

 後半では、今後のモバイル向けアプリの中心となるWebアプリ/HTML5の動向について紹介が行なわれた。モバイル端末の急速な進化で強力な処理性能を持つようになり、サーバーとクライアントの役割に変化が発生してきたとする。

スマホやタブレットに代表されるクラウド・デバイスは急速な性能向上が進み、アプリの開発環境に変化をもたらしている

 ただ、現在のAndroidには最も強力なウェブブラウザーであるChromeがあり、十分先駆的なコンセプトと性能を持っている。Firefox OSやTizenなどの挑戦を迎え撃つ過程で、新しい時代に対応すべく、AndroidとChromeが統合していくのではないかと、将来的な見通しが語られた。

ChromeとAndroidは徐々に統合されていくという展望が語られた

 企業やユーザーグループによる各種展示が行なわれた「Bazzar」会場もたくさんの人を集めて盛り上がっていた。興味がある人はぜひ土曜に多摩に繰り出してほしい。

昨年も展示されていたスマホ洗面台がさらに強化

Intelも同社製CPU搭載端末を展示。普通のAndroid端末と何が違うのかという参加者の問いに、「基本的に同じです」という答えが

ユーザーグループの中には、Android端末にFirefox OSを搭載した展示もあった


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