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【こどもにケータイを持たせる前に親として知っておきたい基礎知識-第1回-】

ケータイ、キッズケータイ、スマートフォン
こどもに持たせるならどれ?

文●mobileASCII編集部

2013年04月19日 18時00分

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こどものケータイは
どんな機種を選べばいいの?


こどもにケータイを持たせる前に親として知っておきたい基礎知識

 こどもに携帯電話を与える時期は、親にとって悩みの種のひとつです。習い事や塾に通い出したり、ひとりで外出する機会が増えたり……年齢を重ねるにつれて、家族との連絡手段として携帯電話が必要になるときが必ず訪れます。そのとき、親としてはどんな機種を選べばいいのでしょうか。また、こどもに携帯電話を与えるうえで、どんなことに注意すればいいのでしょうか。本特集では、そんな悩みを解消する“こどもに携帯電話を与える前に知っておきたい知識”をご紹介していきます。

こどもに携帯電話を与える
メリットとデメリットを考える

“そろそろこどもに携帯電話を持たせよう”と考えはじめたときに、親として気をつけたいのが“携帯電話を持つことによって生じるメリットとデメリット”です。携帯電話を利用している人なら誰でも思い浮かぶようなことばかりですが、実はこれらをあらかじめ理解しておくことが、機種を選ぶうえでとても重要になってきます。以下に、それらのメリットとデメリットをまとめてみたので、まずはそこから見ていきましょう。

【メリット】
①緊急時に、こどもと直接連絡がとれる
②家族や友達とコミュニケーションが図れる
③インターネットで手軽にさまざまな情報を得られる
④GPS機能を利用すれば、こどもの居場所がわかる
⑤写真を撮る機会が増え、自然と感性を磨ける

【デメリット】
①出会い系サイトやSNSを利用すれば、不特定多数の人と連絡がとれてしまう
②チェーンメールや迷惑メール、架空請求メールなどに対応してしまう可能性がある
③保護者の目が届かないところで、有害サイトへアクセスできてしまう
④写真などに埋め込まれている位置情報により、 自宅や学校などが他者に知られてしまう可能性がある
⑤端末に搭載されているカメラを使い、遊び半分で著作権や肖像権を侵害してしまう危険性がある
⑥通話料や通信料が膨大になる、また課金制のゲームへお金を注ぎ込んでしまう可能性がある

 当たり前のことですが、携帯電話には基本機能として「電話」や「メール」が搭載されています。緊急時に連絡をとることはもちろん、日常生活のちょっとしたやりとりなど、手軽にコミュニケーションがとれるようになるのは便利です。また、ほとんどの端末が対応している「インターネット」へ接続することで、さまざまな情報を手軽に得ることができます。もはや生活から切っても切り離せない「インターネット」にこどものうちから触れることができるというのも、大きなメリットになるでしょう。

 しかし、これらのメリットは裏を返せば、そのままデメリットにもなりえます。たとえば、「電話」や「メール」で連絡がとれるということは、上記の【デメリット】にもあるように、親の目が届かないところで不特定多数の人と連絡がとれてしまうということでもあります。「インターネット」にしても、親としては見てほしくないサイトへアクセスされてしまう可能性もあるのです。

 こどもに与える携帯電話を選ぶときには、このようなデメリットを考慮しつつ、良い面だけを使えるように環境を整えてあげる必要があります。実は、フィーチャーフォン、キッズケータイ、スマートフォン、ジュニア向けスマートフォンには、機種によって、搭載している機能や利用できるサービスが違うため、気をつけるポイントも変わってきます。どんな機種やサービスを使えば、デメリットを回避できるのか、まず各機種の特徴を理解することが重要です。続いては、それぞれが持つ機能や特徴を見ていきましょう。

メリットとデメリット別にみる
機種選びのポイント

 いま、こどもに携帯電話を与えるとしたら、選択肢としてはフィーチャーフォンやキッズケータイのほかに、スマートフォン、ジュニア向けスマートフォンの4つがあります。「電話」や「メール」が使えるという共通点こそありますが、機種によってできることは、それぞれ大きく異なっています。

ケータイ、キッズケータイ、スマートフォンこどもに持たせるならどれ?

 上図を見てみると、①スマートフォン②フィーチャーフォン③キッズ向けスマートフォン④キッズケータイの順で、“できること”が減っているのがわかります。たとえば、キッズケータイの場合、唯一利用できるのは「電話」「メール」のみ。いずれも事前に電話帳へ登録している人にしか連絡をとることができない仕様になっています。「インターネット」に接続しないぶん、外部との接触が減り、より安全に利用できます。ひとりでは「インターネット」を使わせたくない年齢のこどもに、連絡手段として持たせる携帯電話にするなら、申し分ないといえます。

「電話」「メール」のみのキッズケータイの次に“できること”が少ないのが、キッズ向けスマートフォン。「電話」「メール」に一部制限がかかっている点はキッズケータイと同じですが、「インターネット」へ接続して調べ物をしたり、プリインストールされている学習アプリなどを活用したりできるようになっています。年齢が上がり小学校高学年にもなると、「電話」「メール」だけでは物足りなさを感じ、周りの大人が使っているものを持ちたがります。しかし、いきなりスマートフォンを与えるのは不安と思うのが親の心情です。そんな両者の気持ちを汲んでくれる機種といえるかもしれません。

 機能に制限がかかっているキッズケータイやキッズ向けスマートフォンと比べて、格段に利用できる機能が多いのがフィーチャーフォンとスマートフォン。好きなサイトへアクセスしたり、SNSや掲示板などでコミュニケーションを楽しんだり……自由にできるぶん、トラブルに巻き込まれる可能性も上がってしまいます。特に、スマートフォンはフィーチャーフォンよりも危険性が高まります。その理由は、回線と拡張性の違いにあります。

 フィーチャーフォンがキャリア回線しか利用できないのに対して、スマートフォンはキャリア回線のほかにWi-Fiを利用できます。キャリア回線だけなら、キャリアがフィルターをかけるのも比較的に容易ですが、キャリアを介さないWi-Fiも利用できるとなると、有害サイトへのアクセスを完全に防ぐのは難しくなってきます。また、拡張性がほとんどないフィーチャーフォンに対して、スマートフォンはアプリを追加し、自由に機能を拡張できます。たとえば、ブラウザアプリにアクセス制限をかけても、別のブラウザアプリを入れてしまえば意味がないのです。そのため、スマートフォンはより注意が必要といえます。

あえて“スマートフォン”を
与えるという選択

 では、こどもにスマートフォンを与えるのは危険なのでしょうか? 確かに、何の対策もなしにスマートフォンを与えるのは危険です。しかし、各キャリアが提供しているサービス/アプリを利用すれば、デメリットを最小限に抑えることができます。デメリットさえ気にならなくなれば、スマートフォンを“最新技術に触れながら情報教育が学べる”教材として、こどもに与えるという選択も十分に考えられるのです。

 次回は、スマートフォンを安全に使うための対策について、キャリア別にご紹介していきます。なかには、事前に申し込みする必要があるサービス/アプリもありますので、購入する前にしっかりとチェックしておきましょう。

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