ウィルコム、ウィルコム網を利用した内線サービスを実現する「W-VPN」を開始

文●永島和夫

2007年09月27日 20時08分

 (株)ウィルコムおよび(株)ウィルコム沖縄は27日、企業の内線交換機(PBX)とウィルコムのネットワークを接続することで、企業内線とウィルコムのPHS間の音声通話を定額にする全国モバイル内線ソリューション「W-VPN」を提供開始すると発表した。10月下旬ごろに受付を開始する予定という。

 W-VPNではPHS端末に内線番号が付与され、ウィルコムのサービスエリア内であればどこでも内線通話が可能となる。対応PBXを活用することで、大掛かりな工事なしで低コストで導入が可能だという。

 W-VPNの利用にはウィルコム定額プラン、もしくはウィルコムビジネスタイム定額トリプルプランへの加入が必要。また、専用回線(BRI)の料金として月額5250円、初期費用が1万500円が必要。さらに、内線オプション費用が月額315円、初期費用が1050円が必要となる。専用回線(BRI)は目安としてPHS端末20台ごとに1回線の契約が必要で、内線オプション費用はPHSの台数分の契約が必要。

 W-VPNに対応するPHS端末は当初、日本無線(株)製の「WX220J-Z」(10月下旬発売予定)が用意されるが、シャープ(株)製の「Advanced/W-ZERO3[es]」(WS011SH)などにも対応機種を拡大する予定という。

 なお同社ではW-VPNの開始を記念し、専用回線の初期設置費用と内線オプションの初期登録費用が無料になるキャンペーンを実施する。対象となるのは、今月27日から12月31日の間に事前エントリーを行ない、2008年3月31日までに契約が完了したユーザーとなる。

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