Android 特集・連載

ドコモ2013夏スマホ
「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」レビュー!!
省電力な「IGZO」が、フルHD解像度を手に入れた!!

文●mobileASCII編集部 高橋章憲

2013年06月11日 19時00分

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AQUOS PHONE ZETA

 ドコモ2013年夏スマホである「AQUOS PHONE ZETA SH-06E 」をレビュー! 1.7GHzのクアッドコアCPUと、フルHD解像度のIGZOディスプレイを搭載した「AQUOS PHONE ZETA」とは、どんな端末なのかを徹底的に検証してみた!!


世界初のフルHD「IGZO」ディスプレイを搭載した
「AQUOS PHONE ZETA SH-06E 」


AQUOS PHONE ZETA

「AQUOS PHONE ZETA SH-06E 」のデザインは、昨年モデルの「AQUOS PHONE ZETA SH-02E 」よりも大人っぽい落ち着いたフォルムとなった。

 シャープが世界で初めて量産化に成功した「IGZO」ディスプレイ。この「IGZO」ディスプレイを初めて搭載した、2012年冬モデルの「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」は、大画面ディスプレイを持つスマートフォンのアキレス腱である“バッテリー消費が激しい”という問題に、技術革新で立ち向かった意欲作でした。実際、購入したユーザーたちの満足度も高く、電池持ちを気にせず長時間使えるスマホとして人気を博しました。
 そして、この「IGZO」ディスプレイを、さらに進化させ、フルHD解像度(1920×1080)にまでグレードアップしたのが、今回ご紹介する「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」です。

 シャープが昨年末に市場投入してきた「IGZO」とは、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、亜鉛(Zn)から構成される酸化物(O)の頭文字を取った造語で、透明度の高い化合物半導体のことを指します。この「IGZO」素材を使って液晶を駆動するための薄膜トランジスタを作るわけですが、従来のCGシリコン素材を使ったものに比べて、一個ずつのトランジスタをかなり小さくできるのが特長です。光の透過の邪魔となる薄膜トランジスタが小さいと、その分液晶面の透過率がアップするので、バックライトの明るさを抑えることができるようになるわけです。これによって、CGシリコン液晶に比べて、「IGZO」液晶は、バックライトの消費電力が約1/2となっています。

docomo「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」最速レビュー!

▲画像はシャープの「IGZO」ホームページより。薄膜トランジスタが小さいと、液晶の透過率がアップする仕組みがよく分かる。

 また、自動車のアイドリングストップのように、「IGZO」ディスプレイでは、静止画を表示しているときに液晶自体への給電を停止しても、1秒間は画面が消えずに保持されます。これまでの液晶が、表示を維持するためにCPUから1秒間に60回の画像データを送り続ける必要があったのと比べると、消費電力は格段に少なくて済むようになります。

 この「IGZO」技術では、多くの薄膜トランジスタを配置しても、その小ささゆえに透過率が落ちないことは先ほど説明しましたが、これにより小型画面のフルHD解像度ディスプレイを作るのに非常に向いています。今回の「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」がフルHD解像度で登場してきたのも、技術的な必然といったところでしょう。

AQUOS PHONE ZETA SH-06E

▲シャープのスマートフォン発表会で展示されていた、アイドリングストップ効果を示すデモ。アイドリングストップがONで、静止画を表示中の「IGZO」液晶の電力消費量は、OFF状態のものに比べ1/9以上と圧倒的だ。

「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」は、フルHD解像度「IGZO」ディスプレイを搭載した以外にも、さまざまな面で「SH-02E」よりもスペックが向上しています。まず、CPUには1.7GHzのクアッドコアSnapdragon 600を搭載し、カメラには精度をアップさせた新・光学式手ぶれ補正機構を持つ、1,310万画素の自社開発CMOSセンサーを採用。カメラのレンズには、F値1.9の新開発「BrightEye」レンズを採用と、かなり気合いが入ったスペックを誇ります。

 気になるバッテリー容量は、2,600mAhと、「SH-02E」の2,320mAhよりも12%アップ。そして800MHz帯のLTEへも対応ししており、おサイフケータイ/NFC、ワンセグ、NOTTV、防水・防塵、赤外線通信、「おくだけ充電」機能までが入った、究極の全部入りモデルとなっています。

「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」の購入価格を考える

 もうご存じの通り、ドコモの2013年夏モデルでは、『ツートップ』戦略が採られており、「Xperia A」と「GALAXY S4」の2機種に関しては、相当手厚いサポートがありますが、「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」には、それがありません。

「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」の本体価格は74,760円ですが、ドコモが月々の支払額を助けてくれる「月々サポート」の額が、『ツートップ』に比べ、相当少ないことによって、24ヶ月使った際の実質負担額が新規・機種変ともに42,000円となります(MNPの場合は0円)。

『ツートップ』対象機種では、「月々サポート」と全ての割引キャンペーン(「はじめてスマホ割」と「ありがとう10年スマホ割)が適用された場合、実質負担額が「Xperia A」で5,040円、「GALAXY S4」で15,120円と、「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」に比べて相当安くなっています。

 スペックや機能面での魅力では、『ツートップ』に勝るとも劣らない「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」ですが、実質負担額を重視する人々から見ると、割高に感じてしまうかもしれません。筆者としては、価格よりも自分が本当に気に入ったものを買ってほしいと思いますが、なかなか難しいのも事実でしょう。

■GALAXY S4  SC-04Eの「月々サポート」割引額
機種 本体価格 購入種別 月々サポート* 実質負担額
AQUOS PHONE ZETA
SH-06E
74,760円 新規 -32,760円 42,000円
機種変更 42,000円
他社からのMNP 74,760円 0円

   ※価格は税込み。 *「月々サポート」の金額は24カ月の総額。


2012冬スマホの「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」
「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」のスペックを比較


AQUOS PHONE ZETA SH-06E

▲左が夏モデルの「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」。昨年冬モデルの「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」より、ディスプレイが0.1インチ小さくなっているが、操作キーをディスプレイの外に出したハードキーに変更したことによって、有効表示領域は逆に拡大している。

 2012年の冬モデルとして登場した「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」から「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」どれくらいの進化を遂げているのか、まずはスペック表で比較してみましょう。

  SH-06E SH-02E
ディスプレイ 4.8インチ 
フルHD IGZO
(1,920×1,080ドット)
4.9インチ 
HD IGZO
(1,280×720ドット) 
OS Android 4.2 Android 4.0
プロセッサ Qualcomm Snapdragon 600
APQ8064T
(1.7GHz クアッドコア)
Qualcomm Snapdragon S4 Pro
APQ8064
(1.5GHz クアッドコア)
RAM 2GB 2GB
ROM 32GB 32GB
メインカメラ 1,310万画素
CMOSセンサー 
1,630万画素
CMOSセンサー
インカメラ 210万画素CMOSセンサー 120万画素CMOSセンサー
バッテリー容量 2,600mAh 2,320mAh
ワンセグ
赤外線通信
おサイフケータイ/NFC ○/○ ○/○
防水/防塵 ○/○ ○/○
Xi(LTE) ○(100Mbps)
(800MHz/1.5GHz/2GHz)
○(100Mbps)
(800MHz/1.5GHz/2GHz)
NOTTV
おくだけ充電 ×
サイズ/重量 約138mm×70mm×9.9mm
(最厚部:約10.4mm)
/約157g
約135mm×68mm×9.8mm
(最厚部:約10.9mm)/約132g

※主に違っている部分を赤字で表記。

 表で「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」と「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」の違いをまとめてみました。

 ディスプレイやCPU、カメラ部、バッテリー容量などが変更になっているのが分かります。
 メインカメラの画素数が、
1,630万画素から1,310万画素へと下がっているので、「グレードダウン?」と思われるかもしれませんが、1,310万画素のCMOSセンサーは、シャープ独自開発の新世代センサーに、F値1.9の明るいレンズと、精度アップした光学式手ブレ補正を組み合わせたものとなっています。冒頭に触れた、「IGZO」ディスプレイは、ついにフルHD解像度となり、写真集やグラビア印刷の精細度を超える460ppiの高密度となっています。

 スマホの心臓部といえるCPUは、2013年夏モデルの多くに採用されているQualcomm Snapdragon 600(1.7GHz クアッドコア)が搭載され、パフォーマンスと、消費電力制御の性能がアップしています。

AQUOS PHONE ZETA SH-06E

「AQUOS PHONE ZETA SH-06E」と旧モデルのディスプレイの密度を比較するデモ展示。単位である「ppi」はpixel per inchの略で、ディスプレイにおける解像度を示す。数値が高い方が高精細となる。


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