特集・連載

【開発者&クリエイターに聞く「dクリエイターズ」-最終回-】

ドコモ新サービス「dクリエイターズ」の魅力は!? クリエイターインタビュー編

文●房野麻子

2013年07月11日 19時25分

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「dクリエイターズ」特集の第2弾となる今回は、実際に作品を出展しているクリエイター・「YUKI DESIGN 」のYukiさんにインタビュー。「dクリエイターズ」に出展するようになったきっかけや作品に対する思い、今後の展開に関する意気込みなどを伺った。

yuki

YUKI DESIGNデザイナー・Yukiさん


素材はベトナムの飼料袋!
カラフルな帆布も使って
ポップなバッグに生まれ変わる


ベトナムフェスタでバッグの基となる素材に出会う

    編集部    まずはじめに、クリエイターとしての活動について教えてください。

  Yukiさん  今年の3月に美大を卒業したばかりですが、在学中から、「dクリエイターズ」に出品しているようなバッグを親戚のおじさんと一緒に作りはじめました。卒業間際に「dクリエイターズ」の方から出展のご招待を受けまして、このバッグを発表するにはいい場所だなと思ってチャレンジ感覚ではじめた感じです。

編集部:なるほど。ということは、学生時代からバッグなどのファションアイテムを作っていたのですか。

Yukiさん:美大で学んだのはプロダクトデザインなので、車、電化製品、ステーショナリー、インテリアなどが一般的にメインです。ただ、私は少しファッションに寄ったものというか、身にまとうものが好きだったので、在学中もバッグやシューズ、服などを作っていました。卒業制作作品も服だったんです。

編集部:「dクリエイターズ」に出品されているバッグについてお聞きします。素材がとても特徴的ですが、このバッグのアイデアはどこから生まれたのでしょうか。

Yukiさん:きっかけは、東京の代々木公園でやっていたベトナムフェスタで、このバッグの素材である袋を見つけたことです。たぶん、家畜の飼料用の袋だと思います。本当にただのポリプロピレンの袋なのですが、色使いや独特のフォント、絵柄がかわいかったので、それでバッグを作ったらいいのではないかと考えたのです。縫製業を営むおじさんに相談して、じゃあ、やってみようということになりました。それが昨年の9月くらいです。

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▲Yukiさんの作品。手前の大きなトートバックとミニトートは、すでに「dクリエイターズ」で販売中。

 編集部:実物を見るとよくわかるのですが、とてもおもしろい素材ですよね。

Yukiさん:インパクトのある絵柄や色使い、独特なフォントとか、日本のものにはない、ちょっと雑な(笑)印刷が気に入っています。同じ柄でも印刷が少しずれていたり、描かれている動物の表情も1つ1つ違っていたりするのがおもしろいと思いました。あと、この粗い素材感。ポリプロピレンを織り込んでいるものなのですが、日本製だったらもっと細かくて、織り目が見えない布もあると思うんですが、この粗くて素材感がわかるところに惹かれます。

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バッグの素材はベトナムの飼料袋。ポリプロピレンを織ったもので、ポップなイラストや色使い、見慣れない文字が独特の雰囲気を醸し出している。この袋からバッグのパーツを切り取り、帆布と合わせて縫製される。

編集部:この袋はどうやって入手しているのでしょうか。

Yukiさん:ベトナムフェスタでこの袋を売っていたショップの方から購入する方法が1つ。それと、おじさんの知り合いに、たまたまベトナムに住んでいる方がいまして、その方がたまに送ってくれます。現在は、この2つのルートで仕入れています。

編集部:飼料用ということは、やはりベトナムでも一般の方は使わないですよね。

Yukiさん:たとえば、私たちが観光で行って「この袋をください」といってもなかなか買えるものではないようです。あちらでこの袋を使っている業者の人たちが一気に何千枚と仕入れるもので、通常の用途以外で「50枚ください」というのは、なかなか受け入れてくれないようですね。

編集部:袋を注文するとき、絵柄はリクエストしているんでしょうか。それとも絵柄は注文はできずに、袋が届いてから確認する感じですか。

Yukiさん:魚を多めにお願いしますとか、地が色物の袋を多めにお願いしますとか、少しはリクエストできますが、具体的な注文は難しいですね。ですので、たまに「これはちょっと気味が悪いかな」という絵柄もあります(笑)。

帆布を使ってもっと丈夫にカラフルに

編集部:バッグのシリーズについてお聞きしますが、今、「dクリエイターズ」で売ってらっしゃるのがトートバッグのシリーズですね。

Yukiさん:もともとの素材が袋なので、収納できるものや、パソコンケースなどのステーショナリーに転用できたらいいなと思いました。作ると端切れも出るので、それを使ってパスケースなど小さいものもできないか試しています。

編集部:小さいものは難しそうですね。ちなみに、べトナムの飼料袋は、どのようにカットして使っているのでしょうか。

Yukiさん:バッグの顔となる正面部分に、インパクトのある動物の絵柄がくるようにカットして使っています。小さいトートバッグでは、端切れを組み合わせてボーダー状にしたり、正面におもしろいフォントや絵柄がくるようにしている感じです。

編集部:特徴ある動物の絵柄ですが、種類はどんなものがあるのですか。

Yukiさん:動物の種類では豚が一番多くて、あと魚と鳥と牛があります。同じ動物でも微妙に絵柄が番うので、私の作るバッグはまったく同じものはありません。

編集部:裏地がカラフルなのも印象的ですが、これはどのように作られているのでしょう。

Yukiさん:帆布を使っています。こういったリメイクもののバッグは色々あると思うので、差別化も意識しました。グラフィックがポップなので、裏地もカラフルな帆布を使って、よりポップな感じにしています。袋は印刷が雑だったり織りが粗かったりしますが、飼料を入れる丈夫な素材ですし、さらに裏地を帆布にすることで、より強度を増すことができました。

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▲端切れを帯状にはぎ合わせたミニトート。中にポケットやペットボトルホルダーもあり、ちょっとしたお散歩やランチバッグにぴったり【3700円(税込)、写真上】。動物の絵柄を活かした大きめのトートバッグ【6800円(税込)、写真中】。飼料袋の形をそのまま活用したマルチボックスは試作品【写真下】。

編集部:パソコンケースが気になるんですが、これはどうやって作っているんですか。

Yukiさん:袋素材と帆布との間に、薄いウレタンのクッション材を入れています。フタのところには、カバンの底板などに使うベルポーレンという板が入っていて、フタを本体の折り返しに差し込んで閉じる形にしています。一般的にはファスナーやマジックテープが使われると思うのですが、カラフルな帆布とベトナムの袋に注目してほしかったので、あえて目立つ要素は避けて、これらを使わずに閉める方法を考えました。

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▲クッション材も入っているパソコンケースは11インチ用と13インチ用を試作。フタは本体の折り返しに差し込んで閉じるようになっている。

編集部:トートバッグもそうですが、クオリティが高いのが印象的です。

Yukiさん:実は、おじさんは業務用エプロンなどを作る縫製業をやっているので、家庭用ミシンでは難しい厚地も扱えるんです。2人でアイデアを話し合い、グラフィックを描いたり写真を撮ったりするのは私がメインやって、縫うのはほとんどおじさんにやってもらっています。専門の知識や道具、ノウハウはおじさんが持っているので、ほんとプロの方にやってもらっているという感じです。試作品の段階では、布の端切れを使って私が家庭用ミシンで作ってから、これをよくするにはどうしたらいいかという相談をしています。おじさんからは、作り方や素材についての技術者的な意見をもらえるので、とても助けられています。

編集部:1つ作るのはかなり大変だと思いますが、値段はどうやって決めていますか。

Yukiさん:原価と手間賃から考えて決めておりますが、バッグの相場も意識しています。革ならこの値段でもいいけれど、これは帆布と飼料袋だからそこまで高い値段はつけられないとか、すごく考えました。

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▲バックを縫う作業は、縫製業を営むおじさんの職場で行っている。

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