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【アプリマーケット分析】人気のレシピサイト『クックパッド』が、スマホでも成功している理由とは!?

文●佐野正弘

2013年07月19日 19時15分

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  国内最大のレシピサイト『クックパッド』は、2013年6月にスマートフォン向けアプリが1400万ダウンロードを記録するなど、スマートフォン向けサービスとしても継続した人気を得ている。フィーチャーフォンからスマートフォンへの移行に苦しむ有料サービスが多い中、スムーズな移行と継続した支持を獲得するために、どのような工夫をしているのか。クックパッド株式会社メディア事業部 部長である五十嵐啓人氏へのインタビュー取材から、その理由に迫る。

クックパッド

▲クックパッド株式会社 メディア事業部 部長 五十嵐啓人氏に、『クックパッド』の好調の理由についてお話を伺った。


スマートフォンへの“大移動”を
乗り越えて
会員を伸ばし続ける


 レシピ投稿・検索サイトとして国内で最も高い人気を誇る『クックパッド』は、モバイル向けの展開も早い段階から積極的に実施し、支持を集めてきたサービスの1つ。2006年には『クックパッド』内のレシピを検索・閲覧できるフィーチャーフォン向けのサービス『モバれぴ』を開始。2008年にはNTTドコモの公式サービスになるとともに、『モバれぴ』の有料プレミアムサービスの提供をスタートした。

 さらに翌2009年には、主要3キャリアすべてで公式サービス化を実現。一連のモバイルに関する取り組みにより、パソコン向けサービスでは横ばいだった有料会員が急増。それまで広告事業が中心だった『クックパッド』の収益構造を大きく変え、2010年後半頃には、有料会員事業が最も多くの売上を上げるに至っている。

2010年頃からスマートフォンが台頭
モバイルの市場が変化

  一方で、ちょうどその2010年頃から、キャリア各社がスマートフォンを積極的に販売するようになり、フィーチャーフォンからスマートフォンへと利用者のシフトが急速に進み、モバイル市場状況が変化。『クックパッド』をはじめとする携帯電話向けコンテンツを提供するコンテンツプロバイダー(CP)は、スマートフォンに移行したユーザーの“離脱”が問題となっていた。キャリア各社は当初、フィーチャーフォンのサービス移行に消極的な姿勢を示したこともあり、スマートフォンに移行したユーザーがフィーチャーフォン向けの有料課金サービスを継続利用せず、そのまま止めてしまうケースが相次いだからだ。 

 スマートフォンの普及が5割に達しようかという現在もなお、多くのCPにとってこの問題は大きな課題となっている。実際、スマートフォン以降に登場したアプリやサービスが活況を呈する一方、フィーチャーフォンから提供されている有料コンテンツが、スマートフォンに移行したユーザーを獲得するのに苦心するケースは今なお多く見られる。しかしそうした状況ながらも、『クックパッド』はスマートフォンへのシフトを順調に進めて成長を維持。2013年4月には、スマートフォンの利用者がパソコンを超えるなど急激な構造変化を迎えながらも、有料会員による売上は、2013年第4四半期で前年比約2割増と順調な伸びを見せているのだ。

クックパッド2

▲クックパッド2013年4月期決算説明会資料より。スマートフォンへのスムーズな移行で、同社の売上は現在も会員事業を主体に、好調に推移している。

クックパッド

▲同じく2013年4月期決算説明会資料より。クックパッドの利用者数は現在、スマートフォンの利用者がパソコンを逆転するに至っている。

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