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【2013秋 おすすめ&人気タブレット比較-最終回-】

「iPad」「Nexus7」「Surface」どれがいい? OSの違いやノートパソコンとの比較から考えるタブレットの選び方(後編)

文●小林誠

2013年09月09日 18時50分

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タブレットはパソコンの代わり
なるのかをチェック!


 前編では「iPad」「Androidタブレット」「Windowsタブレット」の違いや人気&おすすめ製品を紹介したが、今回は「ノートパソコンの代わりとなるのか?」という観点から、いろいろと比較してみた。まずは「WEBサイトの閲覧」「文章の打ちやすさ」「ビジネス文書作成のしやすさ」「画像の編集」についてチェックしてみた。メールの打ち込み時間などの比較は、筆者の力量によるところもあるので、あくまで参考程度に考えてほしい。


CHECK1:「WEBサイトの閲覧」

 まずWEBサイト(モバイルアスキーのトップページ)の閲覧の比較してみたが、結論から言うと7インチもあればノートパソコンと比べて遜色ないように感じた。もちろん画面が大きい方が見やすいのは間違いないが、タブレットは軽いので端末を顔に近付けて見ることもできるし、画面をズームすることも簡単にできるので7インチでも意外とバッチリだ。ただしタブレットだとWEBサイトのFlash部分が見られないことがあるので、そこはノートパソコンと違うところと言えるかもしれない。「Sruface RT」は、特定のサイトではFlashが再生されるし、「iPad」と「Androidタブレット」はアプリストアで「Puffin」などのFlash対応のブラウザアプリを使えば問題ないかもしれないが、Flashの閲覧で違いがあるのは確かだろう。ちなみにタブレット同士で比較すると、当然だが10インチサイズの大画面のほうが見やすいと感じた。特に10インチサイズでも「Xperia Tablet Z」はフルHDディスプレイなのでキレイだ。7インチクラスのサイズでは、「iPad mini」がよかった。パソコンの画面がデフォルトとなっていて、しかもWEBページの表示範囲を自動的に調整してくれるので使い勝手がいい。「画面のアスペクト(縦横)比が4:3」となっており、縦横どちらで表示をしてもバランスがとれている点も評価。同じ7インチクラスの「MeMO Pad」と「Nexus 7」だとスマホ同様の「モバイル版」のページが表示されるようになっているが、メニューからPC用サイトの表示へ変更することが可能。PC用サイトを閲覧する場合は表示範囲をタッチ操作で調整する必要があり、若干手間がかかるのが気になった。

タブレットの選び方

▲「MeMO Pad」を除いているが、4機種でモバイルアスキーのWEBサイトを表示したところ。


CHECK2:「文章の打ちやすさ」

 続いて「文章の入力」のしやすさについてチェック。ここではノートパソコンのキーボードと、タブレットの最初に画面に表示されるキーボード(ソフトキーボード)を使って以下の文章を入力し、そのスピードについて比較してみた。

 (入力例文) 
「いつもお世話になっております。モバイルアスキーの小林です。ご連絡ありがとうございました。来週の打ち合わせですが、13時に弊社でいかがでしょうか? ご検討よろしくお願いいたします。」

  上の文章を筆者が入力した結果、ノートパソコンを使った場合は約35秒で、「iPad mini」では1分21秒、「Androidタブレット」は1分15秒(3機種のうちの最速時間)、「Surface RT」では1分23秒となった。筆者が使い慣れていることもあってノートパソコンが圧倒的に速く、タブレットはノートパソコンの2~3倍の時間がかかってしまった。やはりキーボードのほうが文字が打ちやすいし、入力のスピードも速い。タブレットも同様で、ワイヤレスキーボードと組み合わせると快適に入力できた。たとえば「iPad mini」とアップルの純正ワイヤレスキーボードの組み合わせで入力すると、所要時間は39秒とノートパソコンとほぼ同じだった。ワイヤレスキーボードにはタッチパッドが無いので、画面をタッチして操作しなければならないところはわずらわしく感じたがそれでも快適だった。

タブレットの選び方

▲「iPad mini」をApple純正キーボードと接続したところ。スタンドになるカバーを使っている。Bluetoothキーボードはどのタブレットでも使うことができるので、長い文章を入力するなら必須だ。

  そのほかに「Surface RT」とタッチカバーの組み合わせでも入力してみたが、その場合は55秒。タッチパッドがあるので画面操作自体は楽だが、タッチカバーはワイヤレスキーボードよりも押した感じが小さく、キーの位置が若干分かりにくいのが気になったところ。タッチカバーよりも若干高いタイプカバーや、ワイヤレスキーボードを使うこともできるので、入力にこだわるならそちらを使ったほうがいいと感じた。今回「Androidタブレット」のワイヤレスキーボードは試してないが、入力速度は「iPad mini」くらいは出せるだろう。<br />

タブレットの選び方

▲「Surface RT」にタッチ カバーを装着したところ。タッチ カバーにはトラックパッドもあり、ほとんどノートパソコンと変わらない。「Surface RT」は背面にスタンドがあるのもよい。

 ちなみにタブレット別にソフトキーボードで入力した場合の感想も補足しておく。一番スムーズに入力ができた「Xperia Tablet Z」だったが、キー全体のサイズが大きく、反応も良かった。タブレットの中で一番入力しやすかった。「iPad mini」は反応自体は良好だったが、キーボードのサイズが小さい分、入力が大変だった。「Surface RT」はキーボードサイズは大きくタッチの感度もいいように感じたが、文章を入力する際の誤変換が多いように感じた。こまめに変換して入力すればもう少し時間が短縮できたかもしれないが、筆者のやり方だと時間がかかってしまった感じだ。「MeMO Pad」&「Nexus7」など7インチサイズのタブレットは、フルキーボードで使用すると小さく感じ、テンキーのフリック入力にすると大きく感じた。筆者が慣れてないこともあると思うが、やはりタブレットのソフトキーボードを使う場合はサイズが大きいほうがいいし、スピーディに文字入力をするなら別途ワイヤレスキーボードを使って行うのがいいと感じた。

タブレットの選び方

▲各タブレットのキーボード。左上の「Nexus 7」はフリック入力のテンキー型だが、フルキーボードにも切り替えられる。変換機能はそれぞれ違うため、キーボードのサイズだけが決め手にはならない。


CHECK:3 「ビジネス文書作成のしやすさ」

  続いてはタブレットを使って、ビジネス文書の作成を試してみた。書類作成で重要なポイントとなるのは、長文入力とグラフや図形の挿入や、PDFファイルの作成だ。ここでは各種タブレットを使って、グラフの挿入とPDF書類の作成について試してみた。

 一番手軽にできたのは「Surface RT」だった。最初から「Office RT」が搭載されているので、すぐにWordもExcelのファイルを作成でき、グラフの追加やPDFファイルへの変換もパソコンと同じようにできた。ただし少し気になったのは画面表示の方法。「Surface RT」の画面に表示されるOfficeの画面はタブレット向けに工夫されているとは言い難く、細かいメニューをタッチで操作しながら作るのは時間がかかった。タッチカバーがあれば問題ないかもしれないが、もう少し工夫がほしいと感じた。

タブレットの選び方

▲「Surface RT」はマイクロソフトの「Office RT」があるので書類作成はバッチリだ。ただしメニューが細かいのでタッチ操作よりも、タッチカバーのトラックパッドやマウスを使ったほうが楽な印象。

 次に作成しやすく感じたのは「iPad mini」。アップルの純正アプリ「iWork(Pages、Numbers、Keynote)」を購入する必要があるものの、タッチ操作で作成することを前提としており、操作性自体はNO.1。少し互換性の問題はあるが、マイクロソフトのOfficeファイルを編集することも可能だ。ただしこれほど使いやすくても、タッチ操作でイチから書類を作成するのは大変。その際はワイヤレスキーボードが必須だ。

タブレットの選び方

▲「iPad mini」で「Pages」というアプリを使っているところ。グラフを入れて、PDF形式でエクスポート(書き出し)ができる。他にも「Numbers」や「Keynote」というアップル純正オフィスアプリがある。どれもタッチ操作を重視した設計で、マイクロソフトのOfficeの形式で保存も可能だ。

 Androidタブレットの3機種も別途アプリを追加すれば、書類の作成やマイクロソフトのOfficeファイルを編集することができた。閲覧するだけなら各機種にプリインストールされているアプリでも問題ない。ただし、どのアプリも完成度はもう1つといった感じで、機能が多すぎて分かりにくかったり、レイアウトの崩れが多かったりしたので、「iWork」のような洗練されたアプリが必要だと感じた。 というわけで、3種類のタブレットいずれもビジネス文書の作成自体は可能だったが、残念ながらパソコンと比べるとどれも操作性はイマイチ。特に細かい操作が多いと、マウスがあったほうが便利と感じた。

タブレットの選び方

▲こちらは「Androidタブレット」で「OfficeSuitePro」を使って作成した。ちょっと設定方法が難しかったり、どう操作すればいいのか戸惑うこともある。多くのアプリの中から評判のいいものを試していくしかない。


CHECK4:「画像の編集」

 最後に「画像の編集」について。 パソコンは編集ソフトの「フォトショップ」をはじめ他にも多くの編集ソフトがあるが、各タブレットにもそれに負けないほど多くの編集機能が用意されている。たとえば「iPad mini」では「写真」アプリがあり、これを使えばさまざまな加工ができる。「Androidタブレット」には「ギャラリー」や「アルバム」というアプリがあり、それで編集が可能。他にもアプリストアには画像編集アプリがたくさんある。
 一方、「Surface RT」はデフォルトだと編集機能はなく表示するだけしかできないが、アプリストアから別途、画像編集アプリを入手すればOK。無料でいろいろなアプリが提供されているので、それを使えば問題ない。

タブレットの選び方

▲「iPad mini」の「写真」から編集を選択したところ。画像の下に編集メニューがある。

タブレットの選び方

▲「Surface RT」はそのままでは編集することはできない。「Windowsストア」にある画像編集アプリ「Photo Editor」などを使おう。

タブレットの選び方

▲「Photo Editor」の編集機能は無料とは思えないほど充実している。各タブレットも標準の編集機能だけでなく、編集アプリを別にインストールして、より高度な編集を目指してみると良いだろう。

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