iPhone 特集・連載

【iPhone 5s/5c 徹底比較 実機レビュー!-第1回-】

「iPhone 5s」レビュー 新機能の使い勝手& 「iPhone 5」「iPhone 4s」との違いをチェック

文●小林誠

2013年10月01日 21時20分

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iPhone 5s

「iPhone 5s」を
注目の機能を中心に徹底レビュー


  執筆時点で「iPhone 5s」の発売から、すでに一週間以上が経過した。9月20日の発売日初日に「iPhone 5s」(以下「5S」)を購入してからずっと使い続けているが、その間に、在庫処分と思われる前機種「iPhone 5」(以下「5」)がキャッシュバック付きで極めて安く売られ、新たに「iPhone」購入を検討している人の中には「iPhone 4s」(以下「4s」)も含め、各種「iPhone」で、はたしてどんな違いがあるのか気になる人も多いだろう。
 そこで今回のこのレビューでは「5s」ならではの機能チェックを中心に、「4s」「5」との比較もしてみた。どの「iPhone」にしようか迷っている人は、参考にしてほしい。

外観とスペックの違い
塗装は剥がれやすいのか?

 外観だけを見ると「5s」は「5」と極めて似ている。事実、サイズと重さ、ディスプレイサイズはまったく同じだ。まずは、以下に「5s」、「5」、「4s」の3機種の主なスペックなどをまとめてみた。

  iPhone 5s iPhone 5 iPhone 4s
提供 ドコモ KDDI ソフト
バンク
KDDI ソフト
バンク
KDDI ソフト
バンク
本体
価格
(16GB/
新規)
95760
68040
68040
40320
40320
39600
入荷
未定
毎月の
割引
(通常)
-3990
-2835
-2835
-1680
-1680
-1650
入荷
未定
毎月の
割引
合計
-95760
-68040
-68040
-40320
-40320
-39600
入荷
未定
サイズ
(mm)
123.8×58.6×7.6 123.8×58.6×7.6 115.2×58.6×9.3
重さ
(g)
112 112 140
チップ A7&M7 A6 A5
LTE
対応
周波
数帯
800
MHz
1.7
GHz
2.1
GHz
800
MHz
2.1
MHz
900
MHz
1.7
GHz
2.1
GHz
2.1
GHz
2.1
GHz
1.7
GHz
LTE
非対応
LTE
非対応
Wi-Fi 802.11a/b/g/n 802.11a/b/g/n 802.11b/g/n
Bluetooth 4 4 4
指紋
センサー
× ×
ディス
プレイ
サイズ
4インチ 4インチ 4インチ
ディス
プレイ
解像度
1136×640
ピクセル
1136×640
ピクセル
640×960
ピクセル
ppi 326 326 326
アウト
カメラ
8メガ
裏面照射型
8メガ
裏面照射型
8メガ
裏面照射型
イン
カメラ
1.2メガ
裏面照射型
1.2メガ
裏面照射型
0.3メガ
表面照射型
カメラ
F値
f2.2 f2.4 f2.4
連続
通話
(以下
最大)
10時間 8時間 8時間
連続
待受
250時間 255時間 200時間
ネット
利用
LTE
連続
10時間 8時間 6時間
ネット
利用
Wi-Fi
連続
10時間 10時間 9時間
ビデオ
再生
10時間 10時間 10時間
オーディオ
再生
40時間 40時間 40時間

※一部アップルが公表していない部分は筆者が調べたもの(価格は各社のオンラインストアを参考。ドコモは分割払い適用時で、ソフトバンクの「4s」については現在入荷未定となっていた)。またLTE対応周波数のうち、ソフトバンクの900MHzでのサービスは現状、対応してない(2014年4月予定)。

「5s」と「5」はサイズが同じということもあって、「5」のケースをそのまま「5s」で流用して使用することができる。ユーザーにとっても、アクセサリーを開発しているメーカーにとってもありがたい話だろう。実は「5s」よりスペックが低い「5c」は、「5」とほぼ性能は同じと言われているが、サイズが若干違うのでアクセサリーを購入する際には注意が必要なのだ。

 外観をさらに見ていくと、ライトニングコネクタや電源、音量ボタンの位置は「5s」と「5」は同じだが、「4s」はライトニングコネクタではなくドックコネクタを採用している。「5」のときも言われていたが、やはり裏表関係なく挿せるライトニングコネクタのほうが便利だ。

「4s」は小さいわりに重く、何よりLTEに非対応であるのはマイナスポイント。メリットは一括支払いの価格が安い点だが、日本では「5s」や「5」が実質0円となっていることを考えると、かなり弱いメリットだ。買うなら5か5sをオススメする。

「iPhone 5s」レビュー   「iPhone 5」、「iPhone 4s」との違いは?

▲左から「5s」、「5」、「4s」の底部。コネクタは「5s」と「5」がライトニングコネクタとなっている。現在のiPhoneアクセサリもライトニングコネクタ対応が中心だ。

「iPhone 5s」レビュー   「iPhone 5」、「iPhone 4s」との違いは?

▲左が「5」、右は「5s」。「5s」のホームボタンは指紋センサーも兼ねている。軽くタッチするだけで指紋が認識される。

「iPhone 5s」レビュー   「iPhone 5」、「iPhone 4s」との違いは?

▲分かりにくいかもしれないが、「5」と「5s」ではインカメラ、スピーカー、照度センサーの配置は同じだ。

「iPhone 5s」レビュー   「iPhone 5」、「iPhone 4s」との違いは?

▲頂部を比較したところ。電源ボタンの配置もまったく同じ。

「iPhone 5s」レビュー   「iPhone 5」、「iPhone 4s」との違いは?

▲右側面のサイレントスイッチ、音量ボタンの配置、もちろん厚さまで、「5s」と「5」はそっくり同じだ。

 また「5」は塗装が剥がれやすくなっているところがあるが、それは「5s」と比べてどうだろう。筆者はあるケースの取り外しの際「5」の塗装をボロボロにしてしまった経緯があるが、今回そのときと同じケースを「5s」にも付けてみた。結果は「5s」でも少々塗装は剥がれたものの、「5」ほどは気にならないという感じだった。「5s」に関しては、普通のケースであれば塗装が剥がれる心配は無いだろう。

「iPhone 5s」レビュー   「iPhone 5」、「iPhone 4s」との違いは?

▲「5」で使っていたケースを「5s」でも装着してみた。もちろんサイズがまったく同じなので問題なし。ボタンの位置も同じなので、恐らくほとんどすべての「5」用ケースが、そのまま「5s」でも使えるはずだ。

「iPhone 5s」レビュー   「iPhone 5」、「iPhone 4s」との違いは?

▲ギチギチの取り外ししにくいケースを装着して、外してみた。「5s」の端のカド部分の塗装が一部剥がれてしまったが、気になるほどではない。

話題の指紋センサー・Touch ID
ロック解除成功率は100%!

 正面から3機種を比較して、一番、違いがあるのはホームボタン。もうご存知だとは思うが、「5s」には指紋センサー「Touch ID」機能が搭載されており、ホームボタンを軽くタッチするだけでパスコードのロック画面を解除できる。この「Touch ID」機能はオフにして使うこともできるので、その場合は「5」のホームボタンと特に違いはないが、実際に使ってみるとかなりいい。筆者は超面倒くさがりで、これまで使ってきたスマホすべてにパスコードを設定してこなかった人間なのだが、この「Touch ID」だけは気に入っており、使用後ずって設定し続けているほどだ。

 何がいいって、とにかく手軽なところ。タッチしたときにわずかなタイムラグがあるものの、パスコードを4桁入力してロックを解除するよりも1秒以上早く、指紋を使ったロック解除の成功率が現在は100%なので快適なのだ。
  解除率が悪いとイライラするので使わなくなる人もいると思うが、そんな心配はいらない。どんな方向からタッチしても、解除することが可能で、とにかく使いやすいのだ。
  指紋の登録は5パターン可能で、画面に従って同じ指を何度もホームボタンにタッチするだけでOK。最初に指紋の中心付近を押し、次にその指紋の周辺を押すようにと指示が出る。筆者は片手で操作することが多いので右手の親指をまず登録。同じ指をたくさん登録したほうが認証しやすくなるのではと思ったが、1つの指で1パターン登録して試してみた結果、なんと解除成功率は100%。1つの指を複数登録してもまったく無意味な感じなので、素直に別々の指を登録したほうが便利だろう。

「iPhone 5s」レビュー   「iPhone 5」、「iPhone 4s」との違いは?

▲「5s」の「設定」→「一般」→パスコードをオンにすると「パスコードと指紋認証」を選択でき、指紋を追加できる。

「iPhone 5s」レビュー   「iPhone 5」、「iPhone 4s」との違いは?

▲ホームボタンに何度か指を押して離してという動作を繰り返すと、登録が可能。

 試しに足の親指で試してみたが、登録することもロック解除することも可能だった。実際、足の親指を登録して使う人はいないとは思うが、手の指以外でも「Touch ID」を使うことは可能。ネット上ではさまざまな身体の一部や、身体以外のものを登録し成功している情報があるので、興味がある人は、いろいろと試してほしい。

 ちなみに指紋を登録した指が汚れている場合や、怪我をした場合の反応についても調べてみた。まず、マジックを塗った指なら問題なく解除できた。透明なセロテープを貼った状態でも解除可能。かなり、認識率は高いようだ。ただし色付きのテープや厚めのテープを指に貼った状態で試してみると、さすがに、その状態では解除は不可。これは当然だろうが、薄い紙を挟んで指を押し付けても解除できなかった。また指先が荒れている状態で試してみたところ、その部分を押して解除することはできなかった。

 だが、指先の「一部だけ」に厚めのテープを貼った場合は解除することは可能だった。指紋の一部は認識できないようだが、他の部分で正しい指紋と判断している模様。つまり指先に少し切り傷ができたり皮が剥けたくらいなら、タッチする部分を少しずらすことで解除はできるというわけだ。

「iPhone 5s」レビュー   「iPhone 5」、「iPhone 4s」との違いは?

▲マジックを塗ったり、テープを一部貼ったりした状態でもロックを解除可能だった。

 逆に、セキュリティの高さ(解除されにくさ)については、どうだろうか。すでに指紋を複製して解除する方法が報道されているようだが、普通に使った場合を想定すると、登録していない指で何度もタップしてみても「やり直す」になる。そして、このやり直しが何度も続くと、パスコードの入力のみを受け付けるようになるので、セキュリティはかなり高いと言えるだろう。ちなみに素人考えで、指紋のついたセロテープを使って解除を試みたが、これも無理だった。悪意を持って狙われた場合は別として、他人が気楽に解除できる指紋センサーでは無い。かなり優秀だ。

「iPhone 5s」レビュー   「iPhone 5」、「iPhone 4s」との違いは?

▲「Touch ID」の失敗を繰り返すと、パスコードの入力が必要となる。なお設定で10回失敗するとデータを消去するようにもできる(初期設定はオフ)。

 ただし「静止画」「動画」に関しては、すでに「信頼」済みとなっているパソコンに接続すると、端末内のファイルを簡単に見ることができてしまうので注意が必要だ。iOS 7搭載のiPhoneとパソコンを初めて接続するときは、iPhoneのロックを解除して「コンピューターを信頼」という選択肢をタップする必要があるので、他人のパソコンならば簡単に見ることはできない。しかし、いつも接続しているパソコンを使ってiPhoneと接続すると、他の人でも簡単に端末内の静止画や動画を見ることができてしまうのだ。

 というわけで「Touch ID」について、いろいろ試してみたが、これが「5s」の魅力であることは間違いない。パスコードが面倒くさいと思っている人、または、これまでのスマホで指紋センサーに抵抗があった人でも手軽に使えると思うので、ぜひ一度試してみてほしい(もっとも再起動時やリセット時は必ずパスコードの入力が必要なので、指紋だけでなくパスコードもちゃんと覚えておく必要はあるが)。

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