レビュー:TVMax+ (1/2)

文●倉田吉昭

2007年12月12日 08時30分

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テレビ番組をMPEG-4でリアルタイムエンコード


TVMax+ 【SPEC】
開発元●英HDMI社 発売元●フォーカルポイントコンピュータ(株) 価格●オープンプライス(実3万5800円前後)
http://www.focal.co.jp/

入力端子●F型コネクター、S-ビデオ、コンポジットビデオ/オーディオ 録音方式●MPEG-2/4、DivX サイズ●幅165×高さ40×奥行き165mm、重さ550g 対応システム●OS X 10.4以上(Leopard対応) USB 2.0を搭載したPowerPC G4以上、またはインテルCPUを搭載したMac

【COMMENT】
画質がよく、過去にキャプチャーした動画などの再エンコードもしたくなったが、テレビかビデオ端子経由での映像しか扱えず、非常に残念。


 「TVMax+」は、アナログテレビ放送をUSB2.0接続でMacに取り込むデバイスだ。ハードウェアエンコーダーを内蔵しており、キャプチャーしながらリアルタイムでMPEGー2/4、DivXへエンコードできる。

TVMax+

背面にはテレビアンテナ端子のほか、ビデオ入力端子とステレオ音声入力端子、USBポートなどがある。電源スイッチがないので、省エネを気にする人は未使用時に電源ケーブルを抜かねばならない

 本体はMac miniとほぼ同じサイズ。デザインもMac miniを強く意識したもので、重ねて置くとピッタリだ。 キャプチャーには、付属のソフト「MigliaTV(ミリアティーブイ) 」を使う。

TVMax+

「MigliaTV」は、放送中の番組内容をさかのぼって確認できるタイムシフト機能や、録画前から10分までバッファしておくプリレコーディングも可能だ

 モニターウィンドウとリモコン型のコントロールパネル、録画スケジュール設定ウィンドウしかなく、編集機能を持たないシンプルなソフトだが、EPG対応の電子番組表など、テレビ番組の録画に必要な機能はひと通り揃う。

  キャプチャー時のエンコードもこのソフトで設定する。iPod用やAppleTV用など10種類のテンプレートが用意されており、目的に合わせてエンコードの設定が変わる。シンプルでわかりやすい半面、非圧縮でのキャプチャーや独自の圧縮設定を行えないのは残念だ。

ファイルの保存形式はMPEG-2/4とDivX。iPodやAppleTVなど、用途別に10種77類のテンプレートが用意されている。残念ながらマニュアルでの設定はできない

 編集ソフトが付いておらず機能的にもシンプルだが、そのぶん煩雑な設定や操作が必要ない。MPEG-4で直接録画できるため、MPEG-2形式のキャプチャーデバイスのように保存後、再エンコードする必要がなく、実時間でテレビ番組をキャプチャーし、そのままiPodなどにコピーできるのは便利だ。

 テレビ番組を頻繁にキャプチャーしてiPodで持ち歩きたい人や、過去に録画したVHSなどのビデオ素材をキャプチャーしたい人にお勧めだ。


(次ページに続く)

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