Android 特集・連載

【「AQUOS PHONE」に迫る! シャープ開発者インタビュー-第1回-】

【2013年冬スマホ】進化した「IGZO」を搭載した「AQUOS PHONE ZETA SH-01F」に迫る! NTTドコモ編

文●小林誠

2013年11月21日 20時10分

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 国内スマホのトップブランド「AQUOS PHONE」を開発するシャープ。今冬も3キャリアから魅力的な新機種を続々投入している。しかしひと口に「AQUOS PHONE」と言えども、シリーズに共通している部分と、提供するキャリアや機種によって異なる部分がある。そこで今回から3回に渡って、今冬モデルの進化ポイントと機種ごとの特長を、開発者インタビューを通して紹介していく。

 まず第1回は、ドコモから発売される3機種「AQUOS PHONE ZETA SH-01F」「AQUOS PHONE EX SH-02F」「スマートフォン for ジュニア2 SH-03F」の話を、シャープ株式会社通信システム事業本部 グローバル商品企画センター 第一商品企画部の多伊良 教文氏と佐伯和裕氏に伺った。


シャープ株式会社
通信システム事業本部
グローバル商品企画センター 副所長 兼
第一商品企画部 部長

多伊良 教文氏

 


シャープ株式会社
通信システム事業本部
グローバル商品企画センター
第一商品企画部 係長

佐伯和裕氏

 


前モデルの「IGZO」よりも20%省エネ
3日持つようになった理由とは?


――まずは、これまでの「AQUOS PHONE」の歴史から、簡単に振り返っていただけるでしょうか。

シャープ佐伯氏(以下、佐伯):もともとAndroidのスマホには使いづらいというイメージがありました。従来のスマホの不満点では、電池が持たない、サクサク動かない、片手で使いづらいといった声がありました。しかし、昨年冬に「AQUOS PHONE ZETA SH-02E」にIGZOを初めて搭載し、その省エネ性と電池持ちでお客さまから高い評価を受けることができましたこととともに、シャープの「IGZO=電池が持つ」というイメージを持っていただくことができました。また、CPUの高速化やメモリが増えたこともあり、電池持ちとサクサクとした操作感についても、シャープのスマホでは改善されています。

――「AQUOS PHONE ZETA SH-01F」は、前モデル「SH-06E」と比べて、「IGZO」が20%も省エネを実現しているとのことですが、その主な要因というのはどこにあるのでしょうか?

シャープ多伊良氏(以下、多伊良):カラーフィルターと駆動ICが新しくなったことが大きいですね。5インチというサイズで、しかもフルHDというのは「IGZO」で初めてなので、チューニングを細かくやって“3日間”というのを実現しています。このチューニングというのは、バックライトからカラーフィルターを通して色合いなどを調整するのですが、LEDの波長やカラーフィルターの作り方で見え方も変わってきます。パネルの透過率も上げて、明るく見えるようにしていますね。

シャープ開発者インタビュー NTTドコモ編

▲シャープの説明会では、従来からのIGZOの「液晶アイドリングストップ」の説明に加え、今冬モデルからディスプレイサイズを大きくしながら消費電力を抑えた、カラーフィルターと駆動ICを「2つの新技術」として紹介している。

シャープ開発者インタビュー NTTドコモ編

▲同じくシャープのIGZOへの取り組み。カラーフィルターでパネルの透過率が上がり、新しい駆動ICはより省電力。さらに動画でも省エネができることを訴求している。

――今冬モデルから「IGZO」では動画を見ても、2分の1の省エネになると説明されていますが、このことは、実は以前の「IGZO」からそうだったと聞きました。

佐伯:実はそうなんです。静止画で省エネができる、というイメージだけが先行してしまったのですが、動画でも省エネになります。もちろん静止画のほうが省エネの効果が大きいのですが、動画でも通常の30フレームの動画、つまり1秒間に30回の書き換えをしている動画なら、2回に1回に書き換えを減らせます。だから2分の1の省エネが可能です。たとえばアニメですと15フレームになるのでさらに省エネが期待できますよ。

――他社も省エネ効果のあるディスプレイに力を入れてきましたが、シャープの「IGZO」の強みはどこにあるのでしょうか?

佐伯:アプリや用途に応じて、コンテンツに関係なく省電力ができる点が強みですね。「IGZO」なら30フレームの動画ならすべての動画で約2分の1の省エネが可能ですし、電子書籍やブラウジングなど、あまり表示が変わらないようなシーンでは、それに応じた省エネ効果が期待できます。

――「2日持つ」から「3日持つ」に電池持ちが伸びたわけですが、これでユーザーにとっては何が変わりそうでしょうか?

佐伯:まさにその点が重要だと思います。「3日持つ」で終わらせてはいけない。3日持つことで、どんな新しい使い方ができるのかも提案する必要があます。たとえば音楽再生時間は連続で最大117時間にもなります。携帯型の音楽プレーヤーよりも長時間音楽を聴けるわけです。今までのように音楽プレーヤーとスマホを使い分けるのではなく、これからは「AQUOS PHONE ZETA」1台で十分と思ってもらえるのではないでしょうか。実は「AQUOS PHONE ZETA」では音楽にも力を入れていて、DTS社のサラウンド技術「DTS Sound」を搭載し、このサウンド効果を利かせながらでも、最大で100時間以上の再生が可能です。この技術はフルセグにも対応しています。

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