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【法林岳之・石川温・石野純也の「モバイル座談会」-第7回-】

法林岳之、石川温、石野純也の3氏が語る「2013冬スマホのオススメ機種とウェアラブル機器」

文●mobileASCII編集部、小林誠

2013年11月18日 07時55分

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 今回は、2013年冬モデルのスマートフォンのオススメの機種や、「GALAXY Gear」に代表されるウェアラブル機器について、3氏に語ってもらった。


ケータイライター

法林岳之氏

 ケータイ業界のご意見番的な存在。WEB媒体「ケータイWatch」の連載など、初心者にもわかりやすい解説でおなじみ。人気の「できるポケット」シリーズほか、著書も多数。


ケータイジャーナリスト

石川温氏

スマ-トフォンなどモバイル情報について世界中を飛び回って取材し、テレビや雑誌、WEBなどで活躍中。週刊メルマガ「スマホ業界新聞」(http://ch.nicovideo.jp/226)を配信中。


ケータイジャーナリスト

石野純也氏

宝島社で編集に携わり、数々のケータイ関連誌を立ち上げる。独立後はケータイジャーナリストとして関連業界を取材し、WEB、雑誌、新聞などの媒体で記事を執筆。主な著書は『モバゲータウンがすごい理由』(マイナビ新書)など。

 

ウェアラブルはまだまだ厳しい
「~ウォッチ」は、時計として見るな!?

編集部(以下、編) 今回は冬モデルについてお伺いしたいのですが、その前に、まず「GALAXY Gear」が登場したので、ウェアラブル機器について伺ってみようと思います。

石野純也氏(以下、石野) ウェアラブルはまだまだ厳しいと思いますけどねえ。

法林岳之氏(以下、法林) 着けている君に言われたくはないよ(笑)

一同 (笑)

「2013年冬スマホのオススメ機種とウェアラブル機器」

石野 いやいや、サムスンの「GALAXY Gear」もソニーの「SmartWatch 2」も使ってみたうえで、まだまだ厳しいと判断しているんですよ。「GALAXY Gear」と比べて「SmartWatch 2」が格好いいという声もあるけど、時計として考えたら安っぽい。こういう質感の時計ってありませんよ。そりゃあ1万円だわと思う(注:「SmartWatch 2」は1万4800円、「Xperia Z1」などのユーザーはキャンペーンで1万1800円)。便利になることもある半面、どちらもデザイン面は時計として身に着けたいデザインではないし、今まで着けていた腕時計と交換できるデザインではありません。それに通知の取りこぼしなどのバグも、まだまだある。「Gear」のカメラ撮影はおもしろいですけどね。「Google Glass」についても同様です。今身に着けているメガネよりダサいものに、あえて切り替えることはできない。そのへんをクリアしないと。

 アップルが「iWatch」を作るという噂もありますが。

石野 仮にアップルが「iWatch」を作ったとしても、時計は時計なんですよ。アップルは電機メーカーであって、腕に身に着ける腕時計を開発して、本当に皆身に着けたいと思うのかなと。それよりも「Nike+FuelBand」みたいなほうが、普段から身に着けるものを作っていて上手いと思う。今の段階では、そちらに可能性を感じますね。時計のロゴに「SONY」と入っているのってどう考えても微妙ですもん(笑)

一同 (笑)

石川温氏(以下、石川) 「Google Glass」とかを実際に使ってみると夢や可能性を感じるし、スマホのアプリとか出てくれば楽しい使い方もあるんだろうけど、では、それをみんなが身に着けるかと考えると、それは別の話。スマートフォンって電話の置き換えであって、人とつながりたいから持つという強いニーズがある。ではウェアラブル端末でそこまで強いニーズが出せるのか。ソニーの平井さん(注:平井一夫CEO)が言っていた「メガネ、時計に電子機器を取り付けて、ワクワク感、利便性を訴求できるのか」というのはその通りで、各社まだ研究の余地があり、しばらく(試行錯誤が)続くんだろうなと思いますね。

 「Google Glass」はGoogleのサービスとつながっている、というのはイメージですぐにわかるんですけど、アップルとマイクロソフトはどうなんでしょう?

石野 いや、デバイスの完成度を考えると、アップルはまだこの分野に踏み込めない。

法林 結局、時計の領域で考えると、今までもカシオの「G-SHOCK」でBluetooth連携をやったり海外でもやっていたりするんだけど、ただ他のモノとつながろう、というのが今まですごく少なかった。今回ソニーとサムスンが作ってきて、これは時計と思わないことが大事だなと思いました。

一同 (笑いつつ強くうなずく)

「2013年冬スマホのオススメ機種とウェアラブル機器」

サムスン電子の時計型ウェアラブル機器「GALAXY Gear」。

法林 そもそもの話として、僕は時計が結構好きなので、今使っている時計を外してウェアラブルの時計を着けるというのは、ほぼ無いと思っています。それはブランド価値があって機能を付けたとしても、オメガやロレックスに並ぶものを作るのは無理でしょうと。ただ、それとは別に、「FuelBand」や「Fitbit」のようなアクティブモニターじゃないけど、時計とは違う身に着ける道具として、「それで時間も見られますよね」というのはアリだと思う。たとえば「腕時計をしていてもスマホで時間を見る」ということはあるじゃないですか。それと同じ。腕時計は時計として身に着けているかもしれないけど、ウェアラブル機器は時計ではないものとして身に着けているかもしれない。それは腕に限らない。ウェアラブル機器の普及は、そういう見せ方や楽しみ方ができるかどうかだと思いますね。

一同 (うなずく)

法林 僕は、人とデバイスの関わり方は、これから変わっていくと思っています。たとえば10~20代の若い世代が腕でコンピューターが動くものがおもしろいとなれば、新しいモノが生まれてくるだろうし、「GALAXY Gear」もそうだけど腕で「LINE」の通知が見ることができて、スタンプで返信できて「これ、いいな」と思えたら、あとは価格の問題だと思うんですよ。その人たちにとって「Gear」は時計ではなく、「LINE」のためのモノなんですよね。そういうおもしろさが出せるかどうか。もしかしたら、カメラがおもしろいとなるかもしれないし、若者でなく、オジサンがそれをおもしろいと思う可能性もある。最終的にそれが何になるのかはわからないけどね。ただ、時計とは違うモノをどれだけお客さんに提案できるかがカギだと思います。モノを作ること、デザインすることも大事だけど、どうやって人々の生活の中に入れ込んでいくのかということが大事です。

石野 ソニーの「SmartWatch 2」も電機メーカーの作るIT製品の発想から抜けられなくて、だからあそこにロゴを入れちゃうんですよ。もっと研究する必要がありますね。たとえば時計メーカーとコラボするとかね。時計メーカーは圧倒的に強くて歴史もあるわけなので、そういうところから学んでほしい。ただし利便性で言うと、「SmartWatch 2」も「GALAXY Gear」も便利なんですよ。スマホをポケットに入れていても、メールを見られたりするので。もちろん、UIや動作、デザインに改善の余地があるし、まだまだ今後の市場かなという気がしますが、長い目では期待してます。

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