Android 特集・連載

【「AQUOS PHONE」に迫る! シャープ開発者インタビュー-第2回-】

【2013年冬スマホ】「AQUOS PHONE Xx 302SH」の「EDGEST」に迫る! ソフトバンク編

文●小林誠

2013年11月26日 21時10分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 今冬のシャープ「AQUOS PHONE」について、開発者インタビューを交えながら紹介していく第2回目。今回はソフトバンクから発売となる「AQUOS PHONE」をチェック。ソフトバンク向けの「AQUOS PHONE」といえば、スペックが高く同シリーズの中でも、最先端のイメージがある。今回も「EDGEST(エッジスト)」をテーマに、他社に無いインパクトのあるスマホが2機種登場している。果たして「EDGEST」を採用した理由とは?


「EDGEST」を採用した
ソフトバンク向け「AQUOS PHONE」
をチェック!


「AQUOS PHONE」に迫る!シャープ開発者インタビュー ソフトバンク版編

▲今回お話を伺った、シャープ株式会社 通信システム事業本部 グローバル商品企画センター 第二商品企画部の3氏。左から副参事 澤近京一郎氏、岩越裕子氏、 部長 林孝之氏。

「EDGEST」誕生の経緯
なぜ「ソフトバンク」版に採用されたのか!?

―まずは「AQUOS PHONE Xx 302SH」の話から伺って参ります。まず、この端末では三辺狭額縁の「EDGEST」というデザインが採用されていますが、ドコモやauの端末ではそれが採用されていません。なぜ、ソフトバンク版に採用されたのでしょうか、その経緯から教えてください。

林孝之氏(以下、林:そうですね。キャリアさんによって戦略が異なることもあり、シャープでもそれに沿ったご提案を行っています。スマートフォン全体ではチップセットが共通になるなど、差別化が難しいという面もありますが、キャリアさんと相談しながら開発を行っています。そんな中で、今回ソフトバンクさんに「EDGEST」をご採用いただきました。

―今回、ソフトバンクが採用したのが「EDGEST」ということですね。そもそも、なぜ「EDGEST」が採用されたのでしょうか。

:スマートフォンの流れは、今ハイスペックで大画面の方向ですよね。我々としては、5.2インチの液晶を使ったスマートフォンを出したいというアイデアがありました。ただし画面サイズは前モデルよりも大きくなっても、本体のサイズは5インチのスマートフォンのままキープしたいと思ったんです。そこでソフトバンクさんに三辺狭額縁の「EDGEST」という、スマホが液晶一枚だけに見える世界観を提案し採用されました。

―「EDGEST」に合わせて、ホーム画面などの中身も新しくなっているのでしょうか?

澤近京一郎氏(以下、澤近):液晶が大きく見えるように、壁紙を画面全体で表示できるようにしています。ロック画面を見ていただくとすぐにわかるのですが、従来はロックボタンや時計などを表示するインフォメーションエリアと壁紙が上下で分断されていました。そこでインフォメーションエリアなどを透過処理にして、壁紙を画面全体で見られるようにしています。ステータスバーも黒いバーだったものを透過処理にしていますね。ホーム画面でも下のホームボタンなどがあるナビバーが透過処理されています。これはカメラアプリも同様なので、ファインダー全体が画面に表示され迫力がありますよ。

「AQUOS PHONE」に迫る!シャープ開発者インタビュー ソフトバンク版編

▲ドコモの昨年の冬モデル「SH-02E」(右)と比較してみると、左の「302SH」が三辺狭額縁となっているのがわかる。

「AQUOS PHONE」に迫る!シャープ開発者インタビュー ソフトバンク版編 「AQUOS PHONE」に迫る!シャープ開発者インタビュー ソフトバンク版編

▲ロック画面(左)やホーム画面(右)のステイタスバーの処理も、「EGDST」に合わせて変更された。

「AQUOS PHONE」に迫る!シャープ開発者インタビュー ソフトバンク版編

▲シャープの発表会においても、「EDGEST」は大きくフィーチャーされていた。

三辺狭額縁ならではの課題を
どう克服したのか?

―三辺狭額縁ならではの難しさもあると思うのですが、いかがでしょう。

澤近:大きな課題は2点あります。まずは上辺の狭額縁化です。左右の狭額縁化はこれまでも取り組んでいますが、上辺には照度センサーと近接センサー、そしてレシーバーがあります。通常は、この位置を動かせません。そのため、独自の技術で、通常とは違う実装方法にしています。センサーは通常よりも奥に配置し、レシーバーはダクトを使うことで音を出す仕組みにしました。もうひとつの課題は液晶面の防水です。フレーム部分が狭くなると防水がとても難しいのです。これも独自の技術で防水を実現しています。

「AQUOS PHONE」に迫る!シャープ開発者インタビュー ソフトバンク版編

▲上辺の照度センサー、近接センサー、レシーバーを独自の技術で実装する。

―インカメラが下に搭載されていますが、これも狭額縁化のためでしょうか?

:以前、104SHでも下に配置したのですが、お客さまの声を聞くと実はネガティブな意見が少なかったんです。ほとんどの場合、インカメラは自分撮りに使うので、位置はあまり問題にならなかったようです。

澤近:それに今回は持ち方を逆さまにすると、ファインダーが上下逆になります。つまりインカメラを“上”にして、他のスマホと同じように撮ることも可能です。インカメラが下にあって違和感があるという人は、逆さまにして撮影して頂ければと思います。

―「EDGSEST」と合わせて、何かデザインのこだわりはありますか?

澤近:302SHはフラッグシップモデルなので高級感のあるデザインにしています。特にメインカラーのブルーは蒸着塗装にしているので、金属調です。電源キーやイヤホンジャックといったパーツもアルミで高級感がありますし、カメラリングはアルミパーツにアルマイト染色を施しました。スピーカー周りも普通はメッシュでカバーをしているのですが、微細加工で穴を開け、デザイン的にシンプルに目立たせないようにしています。

「AQUOS PHONE」に迫る!シャープ開発者インタビュー ソフトバンク版編

▲インカメラは画面下に搭載し、音量キーはその右側に位置する。

次のページ>>
「EDGEST」に合わせて開発された
「翻訳ファインダー」

<< PREV 1 2 3 NEXT >>

mobileASCII.jp TOPページへ