iPhone 特集・連載

「iPad mini Retinaディスプレイモデル」レビュー! お得でハイパフォーマンスな、7.9インチタブレットは買いか!?

文●小林誠

2013年12月06日 20時55分

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「iPad mini Retina」レビュー!

Cellular版なら
アプリを活用して
通話に使うことも可能!?


 続いては、Cellular版について。「iPad Air」のレビューでは「外出時は『iPhone』を持ち歩くから、Cellular版はいらない」というようなことを述べたが、「iPad mini Retina」ではどうであろうか? やはり、「iPhone」があれば、外出時でほとんどのことがまかなえると思うが、「iPad mini Retina」の絶妙なサイズ感を考えると、「iPad Air」よりも気軽に外へ持っていけるのは確かだろう。たとえば、「iPhone」も「iPad Air」も持っていないという人なら、「Cellular版iPad mini Retina」を買えば、それ一台で十分と思えるのではないだろうか。

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▲「iPad Air」と「iPad mini Retina」を小さいショルダーカバンに入れて比べてみる。「iPad Air」も入るが、「iPad mini Retina」だと、かなり余裕を持って収納できる。この携帯性の差は大きい。

 Cellular版の良さは、いつでもどこでもWEB閲覧などが使える点だ。特にau版は800MHz帯を使ったプラチナバンドのLTEにつながるので、いつでもどこでも「高速」でつながるのは魅力だろう。
 ここでは実際に、横浜駅前で通信速度を計測してみた。使用したアプリはiPhone向けアプリの「RBB Today SPEEDTEST」と「4Gmark」。どちらも3回計測し、平均値を出してみた。

  下り 上り
RBB Today
SPEEDTEST
13.11Mbps 8.2Mbps
4Gmark 9.25Mbps 7.31Mbps

「RBB Today」では、10Mbpsを超えている。「4Gmark」では若干速度が落ちたが、上り下りともに、実際に使うには十分な速度だ。ただ、個人的には測定前はもっと速度が出るのではと思っていた。アンテナを見ると、5本中4本(実際は丸いアイコンの数で表示するが)表示の場所で測定したので、もう少しつながりやすいエリアなら速度がアップするかもしれない。

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▲「RBB Today SPEEDTEST」はiPhone向けのアプリのため、若干アプリのサイズが違う。最高速度は14Mbpsを超えた。

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▲「4Gmark」のSpeed testを行い、こちらは最大9.86Mbps。画面左上のauのLTEアイコンを見ると5本中4本だということが分かる。

 ともかく高速通信LTEがどこでもつながるCellular版は、テザリングを使いやすいし、バッテリー容量もあるので、iPhoneよりバッテリーの消費を気にしなくていい。またGPSを使ったナビゲーションも使える。すでにワンセグ用チューナーも売られており、映像を持ち歩いたり、YouTubeを外出先で見るという場合には、「Celluiar版iPad mini Retina」は最適だ。

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▲外出先に動画を持ち歩いて見る、というのも「iPad mini Retina」なら気軽にできる。

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▲テザリングは設定の「インターネット共有」から。Cellular版ならではの機能だ。

 ちなみに「iPhone」向けのアプリをインストールすれば、「LINE」や「050 plus」などの無料通話も一応使える。スピーカーフォンになるため通話品質はいまひとつ(雑音が多かったり、音がこもりやすい)だが、それでも相手と自分が何を言っているかはちゃんと通じる。

「LINE」の場合、Facebookのアカウントでサインインできるので、電話番号が無くてもOKだ。最近は5インチを超えるファブレットでもいい、という人も多いから「Cellular版で通話」という考え方もギリギリありだろう。さすがに「iPad Air」で、それを行うのは抵抗があるが…。

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▲「050 plus」を使えば、050の電話番号も付加されるため、ほとんどスマホと同じように使うことが可能になる。

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こちらは「LINE」の無料通話を行っている画面。なお、スマートフォンと同じアカウントを使うと、スマホ側の情報が削除されるので注意。Facebookアカウントを使えば、そのまま2つ目のiPad用「LINE」アカウントとして使える。

 初代「iPad mini」ではアプリが落ちる、あるいはフリーズする、という心配があったものの、「iPad mini Retina」ならば、かなりヘビーに使っても動作は安定しているだろう。

迷ったら「iPad mini Retina」を買う!
コストパフォーマンスに優れた一台だ

 今、初めてタブレットを買う、あるいはiPadシリーズを初めて買う、と考えている人に「iPad mini Retina」はとてもオススメしやすいタブレットだ。「iPad mini Retina」を「iPad Air」と同じように集中的に使ってみたが、特に「不足」と感じることはなかった。それでいて、1万円安いのだから、お得感がある。

 10インチ前後の大画面にこだわらなければ、「iPad mini Retina」のほうが、むしろ魅力的に映る。確かに「iPad Air」は劇的な軽量化&スリム化されインパクトはあるが、実際に2台を選べて比較してみると、スペックはほぼ同じで1万円安い「iPad mini Retina」を選ぶという選択は大いにアリだと思われる。

 発売時にイベントなども行われず初代モデルと比べ外見的な新しさはない「iPad mini Retina」は、その印象の薄さで実力を正当に評価されていないのかもしれない。だが使ってみると「iPad Air」よりも、オススメしやすいタブレットだ。「『Air』とどっちがいいか迷ったら『mini』を買え」。これが「iPad Air」ユーザーの筆者が率直に思った結論だ。


レビュアー
小林誠
(こばやしまこと)

ケータイライター。宮城県出身。生き物と釣りが好きで水産高校へ入学。しかし、読書も好きで、めぐりめぐって神奈川大学在学中に編集プロダクション・ゴーズへ入社。携帯電話の記事を手掛けることに。独立後はフリーランスのライターとして活動中。暇なときは釣り三昧な生活を謳歌している。

 

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