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「Kindle Fire HDX」レビュー! 動画配信に対応したAmazonタブレットは、7インチと8.9インチどちらが買い!?

文●佐野正弘

2013年12月25日 20時10分

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「Kindle Fire HDX」は、Amazonのオリジナルタブレットデバイス「Kindle Fire」シリーズの最新モデルだ。前機種より性能面が一層向上しただけでなく、新たなサービス「Amazonインスタント・ビデオ」を開始したことで、高画素・大画面を誇るカラーディスプレイの活用範囲がより広がっている。ここでは「Kindle Fire HDX」の実力とAmazonの新サービスとの親和性、さらに7インチと8.9インチ、双方のモデルの違いなどについて検証していきたい。

[Kindle Fire HDX]レビュー! 使い勝手をチェック

性能が大幅に向上、
8.9インチモデルは200g近い減量を実現


 Amazonの「Kindle Fire HDX」は、電子書籍をはじめとしたAmazonのサービスを楽しむために作られたタブレットの最新版。Amazonの各種コンテンツを楽しみやすい仕組みが随所に取り入れているのに加え、タブレットデバイスとしてもより薄く軽くなっており、性能も大幅に向上している。

 しかも「Kindle Fire HDX」の導入と時を同じくして、Amazonの動画配信サービス「Amazonインスタント・ビデオ」が日本でも開始。これにより、高解像度ディスプレイを搭載した「Kindle Fire HDX」は活用の幅が大きく広がったといえるだろう。

 ここでは「Kindle Fire HDX」の、7インチと8.9インチ双方のモデルについて、性能や使い勝手を比べてみるが、まずは前機種となる「Kindle Fire」と比べ、どの程度進化しているのかを確認してみよう。大まかなスペックをまとめたので、参照してほしい。

モデル Kindle Fire
HD (2012)
Kindle Fire
HDX
サイズ
(W×H×D)
193×137×10.3mm 186×128×9.0mm
重量 395g 303g
ディスプレイ 7インチ
1280×800ピクセル
(216ppi)
7インチ
1920×1200ピクセル
(323ppi)
CPU 1.2GHz
デュアルコア
(OMAP4460)
2.2GHz
クアッドコア
(Snapdragon 800)
バッテリー 11時間 11時間
書籍のみの場合17時間
Wi-Fi デュアルバンド デュアルバンド
デュアルアンテナ
(MIMO)
インカメラ 非公開 720p
アウトカメラ なし なし
ストレージ 16GB 16/32/64GB
モデル Kindle Fire
HD 8.9
Kindle Fire
HDX 8.9
サイズ
(
W×H×D)
240×164×8.8mm 231×158×7.8mm
重量 567g 374g
ディスプレイ 8.9インチ
1920×1200
ピクセル
(254ppi)
8.9インチ
2560×1600
ピクセル
(339ppi)
CPU 1.5GHz
デュアルコア
(OMAP4470)
2.2GHz
クアッドコア
(Snapdragon 800)
バッテリー 10時間 12時間
書籍のみの場合18時間
Wi-Fi デュアルバンド
デュアルアンテナ
(MIMO)
デュアルバンド
デュアルアンテナ
(MIMO)
インカメラ 非公開 非公開
アウトカメラ なし 8Mピクセル
ストレージ 16/32GB 16/32/64GB

 

「Kindle Fire」シリーズは、あくまでAmazonのコンテンツを楽しむために作られたタブレットであり、汎用的に使われることがあまり想定されていない。それゆえ他のタブレットデバイスと異なり、正確なスペックが公開されていない部分も多い。だが前機種と比較すれば、7インチ、8.9インチ共に、大幅に性能が向上しているのは見て取ることができるだろう。

 特に進化したところは3点あるが、1つ目はCPU性能。前機種はデュアルコアCPUであったのに対し、「Kindle Fire HDX」は2.2GHzのクアッドコアCPUを採用。中身はクアルコム社製の「Snapdragon 800」のようで、前のモデルと負荷の大きな3Dゲームなどをプレイして比べてみると、性能が段違いであることがよく分かる。

[Kindle Fire HDX]レビュー! 使い勝手をチェック

 ▲「3DMark」によるベンチマークの結果。最新のスマートフォンやタブレットに匹敵する性能を出しており、前モデルと比べると段違いの性能を実現している。 

 2つ目は解像度だ。7インチ、8.9インチ共に300ppiを超える解像度を実現するなど、前機種と比べこちらも大幅な強化が図られている。特に漫画やグラビアなどの書籍コンテンツを楽しむ上で、解像度の高さは大きく影響してくるもの。それだけに、書籍コンテンツが充実している「Kindle Fire HDX」が、非常に高い解像度を実現したことの意味は大きい。

 そしてもう1つ、大きく変化しているのが、重量。特に8.9インチモデルは374gと、前機種から200g近く軽くなったのに加え、軽さで注目を集めていた「iPad Air」(Wi-Fiモデルで469 g)よりも、100g近く軽い。実際、7インチと8.9インチ、双方のモデルを手に取ってみても、バランスの影響もあってか、8.9インチの方が軽いと感じる程だ。

傾斜のある特徴的な背面デザイン、
インターフェースはシンプルに

 続いて外観をチェックしてみよう。「Kindle Fire HDX」は、7インチ、8.9インチモデル共に、前面の見た目はディスプレイと前面カメラのみが備わっており、一般的なタブレットデバイスと大きく変わらない。だが背面は側面に傾斜がかかった、非常に特徴的なデザインとなっている。

 注目したいのは、電源キーやボリューム調節キーが背面の傾斜部分に設置され、ボタンのサイズも大きく押しやすくなったということ。前機種は双方とも、側面に小さなボタンが設置されていたため、ボタンの場所が分かりにくい上に、押しにくいと感じることが多かった。それだけに、デザインの工夫でボタン操作がしやすくなったことは、高く評価できるだろう。

 一方でコストの問題もあってか、ベゼル部分は7インチでも1センチを超える広さとなっており、最近、増加している“狭額縁”のタブレットと比べると、やや見劣りする印象がある。だが、それでも前機種と比べればベゼルはかなり狭くなっており、そのことが影響してか、サイズも一回り程度小さくなっている。

 ちなみに「Kindle Fire HDX」は、7インチモデルと8.9インチモデルで、ディスプレイサイズ以外に、背面カメラを搭載しているか否かという違いがある。背面カメラが搭載されているのは8.9インチのみであり、本体の中央上部に8メガピクセルのカメラが設置されている。

[Kindle Fire HDX]レビュー! 使い勝手をチェック

▲「Kindle Fire HDX」の8.9インチと7インチモデルを、並べてみたところ。2インチ程度の差だが、サイズ感はかなり異なる。

[Kindle Fire HDX]レビュー! 使い勝手をチェック

▲7インチモデルの正面。カメラとディスプレイのみのシンプルな構成だが、最近のタブレットにしてはベゼル幅がやや広め。

[Kindle Fire HDX]レビュー! 使い勝手をチェック

▲7インチモデルの背面。傾斜のある側面と“amazon”のロゴが印象的。

[Kindle Fire HDX]レビュー! 使い勝手をチェック

▲こちらは8.9インチモデルの正面。ディスプレイサイズが大きい分、表示領域も広い。

[Kindle Fire HDX]レビュー! 使い勝手をチェック

▲8.9インチモデルの背面。デザインは7インチとほぼ同じだが、上部にカメラがあるのが大きな違い。

[Kindle Fire HDX]レビュー! 使い勝手をチェック

▲側面のインターフェースは両モデル共通。左側面にはUSB端子と、傾斜部に電源キーが用意。

[Kindle Fire HDX]レビュー! 使い勝手をチェック

▲右側面には音量調節キーとヘッドホン端子が用意。前モデルにあったHDMI端子はなくなっている。

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