レビュー:StuffIt Deluxe 12 英語版 (1/2)

文●倉田吉昭

2008年01月14日 10時00分

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PDFファイルを再圧縮! アーカイブ管理の定番ツール


StuffIt1 【SPEC】
開発元●米スミスマイクロソフトウェア社 販売元●(株)アクト・ツー 価格●9600円(ダウンロード販売のみ)
http://www.act2.com/

対応システム●OS X 10.4以上(Leopard対応) 対応機種●Power PC G3以上、またはインテルCPUを搭載したMac

【COMMENT】
あらゆる圧縮形式に対応し、アーカイブを効率よく管理できる便利なユーティリティーだが、最新版は目立ったアップデートではない。


 「StuffIt Deluxe」は、旧Mac OS時代にMacの定番だったSIT形式をはじめ、SitX/ZIP/LHaといった広範な圧縮アーカイブを扱えるユーティリティーパッケージだ。(1)圧縮ソフト「DropStuff」、(2)解凍ソフト「StuffIt Expander」、(3)自己解凍が可能なアーカイブを作成する「SEA Maker」、(4)ディスク内の圧縮ファイルを一覧表示する「Archive Manager」、(5)メニューバーやコンテクストメニューから機能を利用する「MagicMenu」──の5つから構成されている。

StuffIt2

「MagicMenu」は、メニューバーやコンテクストメニューから圧縮/解凍といったほぼすべての機能にアクセスできる

StuffIt3

任意の場所にバックアップアーカイブを作成する「Scheduler」が、「Archive Manager」に組み込まれた。効率的で定期的なバックアップを行うのに便利

 本ソフトには、OS X標準の圧縮/解凍機能がサポートしていない暗号化されたアーカイブの作成・解凍や、ZIP以外の形式もサポートしているなどのメリットがある。また、Spotlightと連携してSITアーカイブの内容を検索できる機能が備わっている。前バージョンからJPEG形式の画像の再圧縮が可能だったが、最新版ではPDFやZIP、 MP3の再圧縮にも対応した。

StuffIt4

「DropStuff」の「環境設定」にある「Recompression」タブでMP3やPDFにチェックを入れるとファイルを圧縮できる

 しかし、Windowsとファイルのやり取りをする際、ファイル名に日本語を使うと文字化けする問題が本バージョンでも改善されていない。古いバージョンからの既知の問題だけに、早急に対処してほしいところだ。

 StuffItには、 DropStaffとフリーのExpanderがセットになった簡易版の「Standard」もある(価格5800円)。圧縮ができるだけでよければいいが、Spotlightで検索する機能やバックアップアーカイブを作成する機能などを駆使したいユーザーには、本ソフトがお勧めだ。


(次ページに続く)

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