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【2014年春スマホ】「Xperia Z Ultra」レビュー!Wi-Fi版とau版、どちらが買いか!?

文●小林 誠

2014年02月01日 09時00分

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「Xperia Z Ultra」レビュー!

「X-Realityエンジン」を搭載し、
動画を見ると解像感がすごい!


 6.4インチの大画面を生かす使い方といえば、すぐに動画閲覧が思う浮かぶはずだ。「Xperia Z Ultra」はソニー製らしく、ネットワークレコーダーの「nasne」と簡単に連携する(同じネットワークにつなぎ、ムービーアプリを使えばいい)し、当然DLNAにも対応。レコーダーからの「おでかけ転送」も可能で、au版「Ultra」ならフルセグやワンセグを楽しむこともできる。

 この6.4インチのディスプレイは、「Xperia Z1」にも搭載されている、次世代ディスプレイ「トリルミナスディスプレイfor mobile」だ。映像処理エンジンは同じく「X-Realityエンジン」なので、細部までリアルに再現、映像の臨場感を鮮やかに表現できるとされている。映像を描く色が多く、映像に最適なパターンの絵柄をデータベースで照合する超解像技術を用いている。

「X-Realityエンジン」は画面設定でオン・オフの設定が可能。これを試してみると一目瞭然で、オンにしてから動画を見ると解像感が凄まじい。6.4インチだと目を凝らさなくても、一発で分かるほどの美しさだ。特にそれを感じたのが「nasne」に録画していた某カメラマンさんの猫歩き番組を見たときなのだが、猫の毛が1本1本表現されているかのような精細さはすばらしい。

「Xperia Z Ultra」レビュー!

▲「X-Reality設定」を有効にして映像をアップで見ると、草や猫の毛もクッキリ。鮮やかな色だ。

「Xperia Z Ultra」レビュー!

▲こちらは同じ映像を「X-Reality設定」をオフに。精細感が全然違う。色も薄くなってしまった。

 ただし、この解像感は良い場合もあれば、逆に、猫のアップで毛が針のように見えたりしてちょっと……と思ったこともあるので、なんでもオンが良いというわけでもないようだ。もちろん、景色や美術といった、より細かい表現を要求されるタイプの映像なら、これまで以上に美しく見えるのは間違いないだろうし、映画を見るときも「Xperia Z Ultra」はオススメだ。

 なお、au版「Ultra」のフルセグとワンセグについては、別途アンテナケーブルを挿す必要がある。これは「Xperia Z1」と同じで、フルセグ、ワンセグともに自動的にエリアによって切り替えが可能だが、録画についてはワンセグサイズとなる。画面サイズ的にはワンセグよりもフルセグで見たいところだ。

「Xperia Z Ultra」レビュー!

▲au版「Ultra」でワンセグ/フルセグを視聴。今回のレビューではソニーからアンテナケーブルを借りられなかったので、この写真では「Xperia Z1」のものを流用している(実際は付属品がある)。

「WALKMAN」に、別売のスタイラスペン
その他気づいたことなど

 プリインアプリを見ると、「Xperia Z1」とほぼ同じで、「Xperia Z Ultra」ならではというものは、特に見当たらなかった。「Xperia」でおなじみのミニアプリは健在で、6.4インチと画面サイズが大きくなったことで、ミニアプリはさらに使いやすくなったと感じた。

 なおWi-Fi版「Ultra」とau版「Ultra」ではインストールしているアプリが違い、au版「Ultra」にはau製アプリやSMSのアプリ、テレビアプリなどが用意されている。また「Xperia Z1」と同様、2機種には「WALKMAN」アプリなどソニーのアプリはある。キャップレスの防水イヤホンジャックがあるので、接続しやすいのも同じだ。

 ちなみに「Xperia Z1」には同梱品にアタッチメント付きのドック(卓上ホルダ)があったが、「Xperia Z Ultra」ではアタッチメント付きは同梱されてなく(通常の卓上ホルダは同梱)、別売品として「マグネットチャージングドック」を使うことになる。デザインは「Xperia Z1」のドックと似ていて、アタッチメントを外せるのは同じ。比較的薄い背面カバーなら装着したまま充電が可能だ。

「Xperia Z Ultra」レビュー!

▲マグネットチャージングドックを上から見たところ。アタッチメントを外している。

 また、この画面サイズになると「タッチペン」を使いたい人という人もいると思うが、うれしいことに別売で専用「スタイラスペン」が販売されている。ストラップ付きで伸縮し、ボタンがない細身のペンだ。スケッチアプリで書き心地を試してみたが、滑らか。ただし画面がすべるので、キレイに直線を引くのが難しく、また小さく細かい文字を書くのも厳しかった。絵を描くのなら、写真に描き込むといった簡単な使い方がいいだろう。あとはメモを素早く書き留めたい場合も○。タッチしたときの反応はいいので、手書きよりもペンでアプリを起動させたり、ペンを使ってスクロールといった操作に使うほうがより向いているかもしれない。

「Xperia Z Ultra」レビュー!

▲別売のスタイラスペンはストラップホールからぶら下げるタイプ。

 その他、NFC連携が可能なので試しに行ってみたところ、ウェアラブル端末の「SmartWatch」との連携が使いやすいと感じた。「Xperia Z Ultra」はサイズがそれなりに大きいので、端末をカバンに入れたまま「SmartWatch」で用事を済ませることができるのは意外と便利だ。「Xperia Z1」と連携させるより、むしろ活躍の機会は多いかもしれない。

「Xperia Z Ultra」レビュー!

▲「SmartWatch 2 SW2」とも連携して使うことができる。

物欲をくすぐるがスマホの
乗り換えより2台持ち端末か

 というわけで、一通り使ってみた印象は、すごく気に入った。格好いいし、「Xperia Talet Z」のような大きさでもなく、気軽に持ち歩けるところがいい。物欲をとてもくすぐられる。

 ただし、スマホからの機種変更や乗り換えとして考えた場合は、やはり抵抗がある。通話を外ですることが少ない人にはいいだろうが、「Xperia Z Ultra」での通話は抵抗があるし、通話には向いてないと思った。やはり本文でも触れたが、「タブレット」的な使い方をしたくなる。スマホと2台持ちというのがベストではないか。

 ただそうなると、au版「Ultra」は毎月の月額支払いが高いと感じてしまう。au版「Ultra」はスマホ扱いのため、タブレットの料金やデータシェアが適用されないのだ。あるいはSOL24にかかってくる電話をガラケーに転送する、なんていう使い方も面白いだろうか。悩ましい。

 Wi-Fi版「Ultra」という選択肢ももちろんあるのだが、この6.4インチのサイズを考えると外出先でも使いたい。となると、やはりLTEや3Gに対応してほしいのだ。それに機能の差を考えると、Wi-Fi版「Ultra」はかなり削られている印象が強い。オリンピックやワールドカップ、ヤンキースの田中と、外出先で見たいスポーツ番組は多いので、フルセグ機能は欲しかった……。

 このように考えると「Xperia Z Ultra」はなかなか、もどかしい端末だといえる。デザインは明らかに優れているが、機能と料金を考えたときに「あの機能があれば」「料金プランがこうだったら」と、Wi-Fi版もau版も一長一短があるからだ。また、人によっては、すでに別途タブレットを持っている場合もあるだろうし、2台持つとすれば、いろんな判断要素が加わってくるだろう。

 というわけで、個人的に購入の指針と考えたのが、以下の5点。

1.スマホの代用(1台持ち)は厳しい。
2.機能面で目新しいものは無い。
3.ただしタブレットとしては十分活躍する。
4.外出先で使うのならLTEやフルセグのあるau版を2台持ち。
5.屋内で使うことが多いのならソニー版。

 あとは財布や自分の環境、そして購入タイミングも重要になるんでしょうが、もし迷うほど気になるのなら「買ってスッキリする」というのが正解かも。この記事が参考になれば幸いだ。


レビュアー
小林誠
(こばやしまこと)

ケータイライター。宮城県出身。生き物と釣りが好きで水産高校へ入学。しかし、読書も好きで、めぐりめぐって神奈川大学在学中に編集プロダクション・ゴーズへ入社。携帯電話の記事を手掛けることに。独立後はフリーランスのライターとして活動中。暇なときは釣り三昧な生活を謳歌している。

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