日本上陸(?)のスマホも続々発表! MWC 2014レポ

「Xperia Z2」の強みはディスプレーとカメラ! (1/2)

文●平澤寿康

2014年02月26日 17時20分

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 すでにASCII.jpでもレポートしているように(関連記事)、ソニーモバイルコミュニケーションズは、MWC 2014で次期フラッグシップスマホ「Xperia Z2」および「Xperia Z2 Tablet」を発表した。

 現時点で日本でのリリースは未定だが、3月には世界で発売される予定だ。そして今回、MWC会場で同社のUX商品企画統括部長兼クリエイティブディレクターである黒住吉郎氏に、発表された新製品について話を伺ってきた。

Xperia Z2の強みを説明する、ソニーモバイルの黒住吉郎氏

Xperia Z2の実機で最もよくなったとわかるのは
ディスプレー

 その黒住氏は、「Xperia Z2を実際に触って最も良くなったと感じる部分はディスプレー」と語る。輝度を表す数値自体は従来モデルのXperia Z1からほとんど変わっていないそうだが、圧倒的に明るく、鮮やかになったように感じるという。

 実際にXperia Z2実機を見るとそのように感じるのだが、これはパネルの種類がIPS方式に変更されたことのと、新バックライトシステムの「Live Color LED」の採用によるところが大きいとのこと。

Xperia Z2は液晶パネルがIPSとなり、Live Color LEDバックライトの採用で、明るくブラビアシリーズ同等の発色性能を実現

 「従来より広視野角となったことと、発色性能がソニーの液晶テレビ、ブラビアシリーズとほぼ同等レベルの色域となったことで、鮮やかな色合いが直接目に飛び込んでくるかのように感じる」という。

 実際に、ブースでの来場者の声も、有機ELディスプレイを搭載する競合製品に比べてXperia Z2の方が映像がキレイという声が多かったそうだ。液晶自体の進化もそうだが、ソニーは映像の絵作りに秀でていて、繊細な表現もしっかりできているからこそ、こういった評価につながっていると黒住氏は指摘する。

 また、Xperia Z2のもうひとつの強みとして黒住氏があげたのが、カメラ機能だ。Xperia Z2では、搭載プロセッサが強化されたことにより、4Kビデオの撮影に対応。さらに、MHL 3.0出力を備え、MHL 3.0対応の4Kテレビに接続して、撮影した4Kビデオをそのまま再生できる。ソニーの4K対応テレビ「ブラビア」の2014年モデルでは、MHL 3.0の入力に対応。「Xperia Z2での4K動画撮影から4Kブラビアを利用した4K動画の再生まで、しっかりサポートできるのがソニーの強み」と語る。

4K動画の撮影に対応した点も大きな強みという

 4K動画で見逃せない部分となるのが、再生中のズームイン機能。競合のスマホでも同様の操作が可能な製品もあるが、Xperia Z2では、4Kテレビに接続して再生した状態でもズームインが可能というユニークな仕様となっている。「4倍にズームインしても解像度はフルHDなので、精細感が失われない。こういった部分も大きな魅力」だという。

ノイズキャンセリングへの対応は
「ずっとやりたかったこと」

 サウンド面で特徴となるのが、デジタルノイズキャンセリング(NC)への対応だろう。黒住氏いわく、「NC対応はずっとやりたかったこと」だそうだが、今回ウォークマンの事業部と密接に連携することでようやく実現できたとのこと。またこのNCへの対応があったからこそ、Xperia Z2のアクセサリーとして用意されたステレオマイクも実現可能になったとする。

デジタルNCヘッドホンへの対応は、ずっとやりたかったことだという

デジタルNCに対応したことで、外付けのスレレオマイクの搭載も実現可能となったため、オプションのステレオマイクが用意された

 ところで、Xperia Z2では、あまり大きく訴求されてはいないが、ハイレゾリューション・オーディオ(ハイレゾ)音源の再生に対応している。ただ、実際に再生にはUSB接続のハイレゾ音源対応DACやハイレゾ音源対応スピーカーを接続する必要がある。「一手間かかるので、強く訴求することは見送った」そうで、今後の課題として解決していきたいという。

 なお、発表会でも披露された、Xperia Z2とマイケル・ジャクソンとのコラボレーションについては、ソニー社長兼CEOの平井一夫氏や、ソニーモバイル社長兼CEOの鈴木国正氏の尽力もあり、「念願なかって」実現されたのだという。CMなどで利用される「スレイブ・トゥ・ザ・リズム」は、マイケル・ジャクソンの未発表曲。この楽曲が使われること以外の展開は「こうご期待」とのことだ。

Xperia Z2とマイケル・ジャクソンとのコラボレーションは、楽曲使用以外にも展開が期待できそう

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