Android 特集・連載

「LINE電話」レビュー! 実際に使ってみてわかった、使い勝手や問題点をチェック

文●小林誠

2014年03月31日 20時45分

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聴き比べて通話品質をチェック!
ワイヤレス機器やマイク付きイヤホンもOK

 続いて、通話時の音声の品質ついては、「LINE電話」の「テスト通話機能」を使って試してみることにした。これは、自分が話した言葉を録音して再生し、通話品質をチェックするための機能だ。以下の3機種を使い、電波状況の良いところ、悪いところ(3Gのアンテナが1~2本)について、自宅のWi-Fi接続時で比較してみた。

1.ドコモ Xperia Z1 SO-01F
2.au Xperia Z1 SOL23
3.ソフトバンク RAZR M 201M

  ドコモ au ソフトバンク
  Xperia Z1 Xperia Z1 RAZR M
電波良い
電波悪い
Wi-Fi

 ソフトバンクのスマホは1年以上前の古い機種ではあるが(普段はiPhoneなので)、世の中には、これくらい古いスマホを使っている人も多いと思うし、4Gに対応しているので問題ないと判断。音量はそれぞれ中くらい。話すときの声量も普段通りを心がけた。

 テストしてみたところ、「LINE電話」の音質は特に悪いとは思わなかった。静かな場所で厳密に比べているわけではないが、日常的な使い方では違いがわからないレベルだ。3機種とも電波の悪いところでは、なんども途切れ、極めて聞こえづらかった。途切れてしまうと、何を言っているのかまったく分からない。また、まったく電波が届かない場所での利用は不可。

 ただ嬉しいことにLTEのエリアが広く、つながりやすいこともあって、そういった頻繁に途切れるところ、つながらないところは非常に少ない(筆者の住む横浜周辺では)。

 また意外だったのが、自宅のWi-Fi。電波状況は良いと思うのだが、ドコモとauの「Xperia Z1」では明らかに音量が小さくなり、頻度は少ないながらも途切れる。Wi-Fiといえどもルーターの動作がおかしいとときや、他の事情で影響が出るのかもしれない。

 さらに「徒歩で移動中」「混雑しているラッシュ時の駅のホーム」も試してみたが、これらは特に問題がなかった。短い期間のテストではあるが、概ねスムーズに通話が可能と言える。

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▲「LINE電話」のテスト通話を利用。自動応答と自分の音声を録音して聴くことができるが、3Gの電波が弱いところでは厳しい(画面左)。まったく電波が入らないところでは「サーバーへ接続できません」と表示された(画面右)。

 一番通話がしやすかったのはauの「Xperia Z1」で、これはつながらない場所を探すのが大変だったほど。横浜周辺の屋外ではLTEのアンテナが1本になっても、すぐに4本立ち。ほとんど途切れることがなく、3G圏内に入る場所自体が少なかった。

 またスマートフォンにもよるが、最近の機種であればほとんどがBluetoothのワイヤレスヘッドセットが使える。「LINE電話」でもワイヤレスで通話は可能なのだ。もっと手軽な方法として、ワイヤレスではないが”マイク付きのイヤホン”を使うこともできるのだ。

 ただし「LINE電話」は発信専用なので、番号の入力が必ず発生。その場合は、手を使って画面を操作する必要が出てくる。ちなみに、ワイヤレスヘッドセットの中には電話番号を入力できる機器もあるが、筆者の持っている機器では「LINE電話」の番号入力は不可で、入力すると通常の電話が起動してしまった。

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今回テストに使ったマイク付きイヤホン(左/ソニーのMDR-EX110AP)と、ワイヤレスヘッドセット2製品(中/ソニーのSBH20、右/GREEN HOUSEのCH-BHMPA)。

「LINE電話」で偽装電話が可能?
問題になっているが……

 最後に取り上げるのが、「LINE電話」が始まってから問題視されている、他人の電話番号を使った「なりすまし」だ。

 筆者も複数のスマホを持っているので、本当にできるのか試してみたが、事実「なりすまし」自体は可能だ(別のスマホの電話番号を使ってLINE電話の発信は可能)。

 ただ、これもLINEが「可能性は低い」と説明しているように、この「なりすまし」を実現するには、「スマホが盗まれた場合」「こっそりスマホを使われた場合」といった、特殊な状況を想定しなければならない(LINEが言うほど”困難”ではないと思うが)。

 普通の人がスマホを盗まれる可能性は低いだろうし、こっそりスマホを使う場合もLINE電話の偽装をするより、通話の履歴を見て浮気相手を探すとか、勝手におサイフケータイを使う、といった問題のほうが深刻だろう。

 というわけで筆者は『「LINE電話」が危険!』とまでは思わない。悪用しようと思えば可能ではあるけれど、それは「LINE電話」に限ったことではないと思うからだ。もちろん、改善できるところはしてもらいたいが、現状でも「LINE電話」を使うのをためらうほどでも、怖がるほどではないと思うのだが…。

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ステータスバーの表示を見てほしい。SIMを抜いてWi-Fiだけでも通話が可能だ(左)。LINEのアカウント登録時も、手動で電話番号を入力できる(右)。

長電話が頻繁という人にはイイ
だが使い方によっては損も

line

 ここまで見てきた「LINE電話」のマイナスポイントで最大の点は、ドコモ相手では非通知という点。次に地味に痛いのが「LINEの奥深いところに配置」されていること。通話が少ない人は、わざわざ開かないかなと思う(これは他の通話サービスも同様だが)。

 逆に発信が多い人は、頻繁にLINE開く→その他→「LINE電話」という手順を繰り返すので面倒くさい(とはいえバックグラウンドで開きっぱなしにもできるが)。

 ただ、それを補って余りある激安料金は魅力的。通話料の安さを考えるとNO.1のサービスと言って良いのではないか。

 もっとも通話の仕方によっては注意が必要。「数秒の通話で1分のクレジット消費」というのは、使い方によっては逆に高くつく。実際に今回のテストでも、頻繁に短い通話を繰り返したので、あっという間にクレジットがなくなってしまった。

 同様に「1分1秒の通話」でも「2分」のクレジットが消費されるわけで、他社のサービスが30秒あたりの通話料であったり、逆に3分あたりの通話料であることを考えると、キャリアの通話料と比べ節約はできるだろうが、他の安価なサービスと比べ本当に安くなるか疑問の余地が残る。またクレジットに余りが生じやすいし、通話の頻度にムラがある人は、クレジットを買い過ぎて使わなかった、という風にならないよう気を付けたい。

 それでも「LINE電話」は魅力がある。なにしろLINEはユーザー数がそもそも多く、無料通話もできるわけで、全体的に考えると節約しやすいサービスと言える。いずれ「LINE電話」のアイコンがホーム画面に配置できれば、使う頻度は高くなるだろうし。通話品質も、とりあえず問題は感じなかった。あとはライバルのサービスの動向次第だが、執筆時点では新しい動きがないので、しばらくはLINE電話が通話サービスの”トップの座にいる”と判断している。


レビュアー
小林誠
(こばやしまこと)

ケータイライター。宮城県出身。生き物と釣りが好きで水産高校へ入学。しかし、読書も好きで、めぐりめぐって神奈川大学在学中に編集プロダクション・ゴーズへ入社。携帯電話の記事を手掛けることに。独立後はフリーランスのライターとして活動中。暇なときは釣り三昧な生活を謳歌している。

 

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