松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」

グーグル製ゲーム「Ingress」 今年の夏は陣取り合戦で熱くなろう (1/3)

文●松村太郎(@taromatsumura

2014年07月26日 17時00分

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 日本の各地も順次、梅雨明けが発表され、いよいよ暑い夏がやってきました。ちょうど梅雨の最後の1週間を東京で過ごしましたが、激しい雷雨に見舞われ、普段は雨は降らないサンフランシスコとのギャップに驚きました。ちなみに、雷の写真をInstagramにシェアしたのでご覧下さいませ。

 iPhone 5sのスーパースロー(120fps)で空の動画を撮影し、きちんと稲光が目視できたコマを抽出して静止画にしました。近かったこともあり、さすがに光も音もものすごかったです。建物の中で、雨粒や雷に打たれないことを確認して撮影しましょう。

 そして訪れた夏。30度を軽く越える高い湿度の環境は、懐かしくもありますが、途端にバテる陽気。サンフランシスコに戻ってくると、最高気温は5度以上低く、夜はさらに気温が下がり、何より湿度が低いのが助かります。ぜひ、避暑の目的でも、サンフランシスコへいらして下さい。

iOS版も登場して、ハマってしまった
Google発のモバイルオンラインゲーム「Ingress」

 海の日に関連する3連休、筆者はとあるゲームに取り組んでいました。3日連続で画面に向かっていたことは間違いないのですが、クーラーの効いた涼しい部屋と、きんきんに冷えた炭酸水がおともという極楽な環境ではありません。30度を超える陽気の中で、スマホの画面を見ながら、延々と歩く、歩く。こんなに体力勝負なバーチャルゲームがあったでしょうか。

 滅多にゲームをやらない筆者がハマっているのが「Ingress」(イングレス)。このゲームは、Google社内の「Niantic Labs.」が開発するモバイルオンラインゲームです。昨年からAndroid向け(Google Playへのリンク)に登場していましたが、7月14日からiOS版(App Storeへのリンク)もリリースされ、iPhoneをメインに利用している人も楽しめるようになりました。

 このゲームは、始める際に、エンライテンド(覚醒者、緑)とレジスタンス(対抗勢力、青)のどちらかを選びます。やることはどちらのグループに入っても同じです。

エンライテンドとレジスタンスを選ぶ。一度選ぶと、そのアカウントで逆のチームに入ることはできない

 簡単に説明すると、リアルなマップ上にある「エキゾチックマター」(XM)があふれ出ている場所「ポータル」を「ハック」してアイテムを集めながら、ポータル間を「リンク」で結び、リンクで出来上がった三角形に含まれる人口分布(MU)を競う、世界中を巻き込んだ陣取り合戦です。

 Ingressの公式説明動画がYouTubeにありますので、こちらを、日本語字幕をオンにしてご覧下さい。

 実は先週の日曜日に赤坂見附でIngressをプレーしながら散歩しているお父さんとお子さん2人のチームに遭遇しました。「息子がやりたいというので出てきた」とのことで、モバイルバッテリーとAndroidタブレットを装備した炎天下でのプレーというかお散歩の光景。

 Ingressはこうした家族の時間も演出してくれていますし、場合によっては夏休みの自由研究の題材にも良いかもしれません。課題を受け取った先生は、頭を悩ますかもしれませんが。


(次ページでは、「ハマってしまって、3連休で35km歩くはめに……」)

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