格安データ通信SIMのまとめをお届けしている本記事。今回は「アマゾンから2980円スマホ!」でニュースとなった、日本通信のSIMとスマホのセット、そしてmineoのサービス拡充を紹介する。
日本通信がメジャーリーグ級スマホをアマゾンで販売
音声通話付きSIMのセットで月2980円(税抜)
まず1つ目の話題。「アマゾンが月2980円で格安スマホ参入」として報道されたのは、実際には日本通信によるLG製スマホと音声通話付きSIMのセット販売。8月1日からAmazon.co.jp限定で展開される。
まず、スマホはBIGLOBEも販売を予告しているLG製の「G2 mini」。4.7型液晶(540×960ドット)、CPUはSnapdragon 400と、ミドルハイクラスの製品ながら、LTEでの高速通信に対応する。国内キャリアにも端末を提供するメーカーの製品なので(ちなみに日本通信は“メジャーリーグ級の格安スマホ”と表現)、品質面にも期待が持てる。
端末価格は3万4080円(24回割賦時は1420円×24ヵ月、ともに税抜)。
SIMは以前から提供されている「スマホ電話SIMフリーData」(月1560円、税抜)ながら、1年の利用を前提にすることで(従来の最低利用期間は5ヵ月)、月1GBの高速通信がオプション無しで付与されるようになった。つまり上記の1420円と1560円の組み合わせで、月2980円(税抜)で、スマホが持てるという仕組みだ。
なお、月単位での通信量の追加も細かく可能になっている。詳細は以下の表のとおり。
(すべて税抜) | スマホ電話SIMフリーData | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
標準 | 1GB追加 | 2GB追加 | 3GB追加 | 7GB追加 | ||
月額料金 | 1560円 | |||||
オプション料金 | ― | 340円 | 950円 | 1560円 | 2420円 | |
高速通信通信量 | 月1GB | 月2GB | 月3GB | 月4GB | 月8GB | |
通信網 | Xi/FOMA | |||||
制限時の通信速度 | 200kbps | |||||
音声通話 | ○(20円/30秒) | |||||
初期費用 | 3000円 | |||||
SIMサイズ | 標準/microSIM/nanoSIM | |||||
最低利用期間 | 1年間 |
mineoが、月2GB/3GBのプランを追加
既存プランからの移行も可能
もう1つの話題が、au MVNO初の格安SIMとして話題の「mineo」のサービス拡充。従来は月1GBの高速通信が利用できるプランのみだったが、今回月2GB/3GBのプランも追加された。提供開始は8月5日で、従来ユーザーが移行することも可能。
mineoにはデータ通信のみの「シングルタイプ」と、音声通話付きの「デュアルタイプ」があるが、両タイプとも今回のプラン追加の対象。
mineoの調査では、スマホユーザーの約64%が3GB未満の容量で利用しているとのことで、約2/3のスマホユーザーに対応可能なサービスになったとしている。
(すべて税抜) | シングルタイプ(データ通信のみ) | デュアルタイプ(音声通話付き) | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
1GB | 2GB | 3GB | 1GB | 2GB | 3GB | |
月額料金 | 980円 | 1580円 | 2330円 | 1590円 | 2190円 | 2940円 |
高速通信通信量 | 月1GB | 月2GB | 月3GB | 月1GB | 月2GB | 月3GB |
通信網 | au 4G LTE | |||||
制限時通信速度 | 200kbps | |||||
音声通話 | × | ○(20円/30秒) | ||||
初期費用 | 3000円 | |||||
SIMサイズ | microSIM/nanoSIM | |||||
制限解除 | 150円/100MB | |||||
最低利用期間 | 1年 |
このほか、セットで提供されるスマートフォンに、これまでの「DIGNO M KYL22」に加えて、今夏モデルの「AQUOS SERIE SHL25」が追加された。端末価格は7万5600円(3150円×24回、税抜)。
(次ページでは、「主要格安データ通信サービスの一覧表」)