総務省は「電気通信サービスに係る内外価格差調査」として、世界主要都市のブロードバンド通信、携帯電話、固定電話のモデル料金について比較した調査結果を発表した。調査対象は東京、ニューヨーク、ロンドン、パリ、デュッセルドルフ、ストックホルム、ソウルの7都市。
まずは気になるスマートフォンの料金。総務省の調査による平均的な使用例(音声月47分、メール月338通、データ通信月2GB)をもとにしている。
この例では東京は7都市中4番目に安い月7263円(購買力平価による比較)。高額なのはニューヨーク、デュッセルドルフの順で、最も安価なのはストックホルムとなっている。
一方データをあまり使わない(データ通信月500MB)例では、調査対象になった2013年度の時点ではライトユーザー向けのプランが無かったため、6番目となっている。
なお参考として、今年になって始まったデータ通信の家族間シェアを適用した場合の例も挙げられている。家族間シェアが一般的なニューヨークの料金が下がり、各都市とも比較的近い料金になる。
ADSL以外のブロードバンドは高価なニューヨーク
つづいてFTTHの料金について。一戸建て向けでは東京は月5500円と7都市中5番手だが、集合住宅向けでは月3200円と世界で最も安価になる。料金面で突出しているのはニューヨーク。唯一1万円以上だ。
ニューヨークはCATVインターネットでも同様に高額で(月7283円)、ADSLのみが月3077円と他都市とほぼ同レベルとなっている。
固定電話の料金や為替レートによる比較など、詳細なデータは総務省のサイト(http://www.soumu.go.jp/)で閲覧可能。