33ドルのFirefox OSスマホ! インドで販売開始

文●末岡洋子

2014年08月26日 18時30分

 Mozillaは8月25日、「Firefox OS」を搭載したスマートフォン「Intex Cloud FX」が今週中にインドで販売を開始すると発表した。メーカーは地元のIntex Technologiesで、すでに提携を発表しているインドのオンラインショッピングサイト、Snapdeal.comが独占販売する。これにより、MozillaのFirefox OSスマホはインド市場に正式進出となる。

 Intexが同日発表したところによると、Cloud FXのスペックは3.5型HVGAディスプレー、2メガピクセルカメラ、1GHz動作のSpreadtrum SC6821、メインメモリーは128MB、内蔵ストレージは256MB(今年のMWCで25ドルFirefox OSスマホとして発表されたプラットフォームを採用している)。

 GSMによるモバイル通信のほか、Bluetooth、Wi-Fiもサポート。デュアルSIMなど地元市場のニーズを満たす特徴を備えつつ、価格は1999ルピー(約33ドル)。現在市場で提供されているFirefox OSスマートフォンの中では最安となる。色は黒と白の2色展開。

 スマートフォンは現在急速でローエンド市場に拡大している。2013年夏にローンチした後発のMozillaはこの市場セグメントにフォーカスしており、これまで南米、東欧州、欧州などに進出を果たしている。今回進出するインドはその規模からも重要な市場といえる。

 Intexは「インドのスマートフォン市場の新しい幕開け」とコメントしており、Cloud FXでマス市場に訴求できると自信をみせている。Mozillaはインド市場ではIntexのほか、同じく地元メーカーのSpiceもFirefox OSスマートフォンでMozillaと提携している。なおインドでのローンチは当初7月中といわれていたが、予定より1ヵ月遅れた形となる。

 (ウルトラ)ローエンドは各社が狙っている市場で、Googleは6月に100ドル以下でAndroidスマートフォンを提供できるハードウェアリファレンス「Android One」を発表している。「Windows Phone」のMicrosoftは4月、9型以下の端末に対して、ライセンスを無償化することを明らかにしている。

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