LINE MALLに“友だち”との共同購入機能

文●貝塚/ASCII.jp編集部

2014年08月29日 18時00分

「グループ購入」利用イメージ

最大50パーセントオフも。
LINE MALLが共同購入サービス

 LINEが同社の運営するECサービス「LINE MALL」にて、8月28日より「グループ購入」機能を導入した。

 LINEの「友だち」間で、商品をまとめ買いできるというもの。グループ購入できる商品はドリンク類、パスタや缶詰といった食品や日用品類が中心。LINEの友だち・グループでの共同購入・まとめ買いにより、通常の販売価格から最大50%オフでの購入ができるようにした。

 代表者が商品を選択し、どの友だち・グループでまとめ買いするのか指定し、配送方法("一箇所へまとめて配送"か"参加メンバーごとへの配送")を選択。自身の購入個数などを入力した注文書を作成した上で、指定した友だちまたはグループに注文書を送る。商品ごとに設定されている最低注文個数を上回れば、共同購入できるという仕組みだ。

 グループ購入は「つながりによる消費」をコンセプトとしたLINE MALL新戦略の一環。今秋には、友だちにギフト商品を送れる「LINE ギフト」、年内にはLINE MALLと契約を結んだ生産者による農作物や魚介類が購入できる「LINE マルシェ」などの新サービスを相次いで開始する予定だ。

今秋開始予定の「LINE ギフト」イメージ

年内開始予定の「LINE マルシェ」イメージ

 時期は未定となるものの、クリエイターが手がけたハンドメイド商品の量産製造をLINE MALLが支援するサービス「LINE クリエイターズモール」の概要も明かされた。LINE MALLの「お気に入り」登録数が多い商品をLINE MALLが審査し、審査を通過した商品についてはクリエイターに量産化のオファーがかけられるというもの。将来的には、LINE MALLを発端としたブランドの創出も目指していくという。

 同社ではこれまでにもメッセージングアプリならではの強みを活かした「LINE ゲーム」や、個人作家のイラストをスタンプにして販売する「LINE クリエイターズスタンプ」など独自のサービスを展開し人気を集めているが、ECの分野ではAmazon.co.jpや楽天市場といった大手サイトに比べて、少々影が薄い印象は否めなかった。LINEならではの“つながり”を強みにした新サービスの導入が、ECサービス、ECサイトの勢力図にどう影響してくるか。注目したい点だ。

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