痩せる! グーグルのゲーム「Ingress」はダイエットに最適だ!

文●四本淑三

2014年09月28日 12時00分

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 「Ingressは痩せる」という話を最近よく耳にします。Yes、痩せます。私は始めた直後にいきなり2kgほど体重が落ちました。これを「Ingressダイエット曲線」と名づけました。

 しかし、ワレワレの間ではすっかりメジャーなIngressですが、「それなに?」という方々も大勢いらっしゃることと思います。

 IngressはGoogle公式のゲームアプリです。昨年からAndroidのアプリが出ており、今年の7月にはiOS向けにもリリースされました。いずれも無料です。面白いです。普段ゲームをまったくやらない私がハマるわけですから、つまらないわけがない。

 しかし私はIngressはゲームではなく、ダイエットを持続させるためのモチベーションであると考えています。かつゲーマーとしてはまったくの素人なので、ここでゲームとしてのIngressを語るのは気が引けるわけですが、記事の流れとして触れぬわけにも参りません。

 ゲームについての世界観の設定や詳細は、私などよりももっと詳しい先輩方が、様々な情報・ノウハウをネット上に書かれているので、そちらを参照してください。ここここですね。私も、それらを読んで勉強してからプレイをはじめました。

 と、お断りをした上で、話を始めたいと思います。

TANITAのBluetooth体組織計「InnerScan Dual RD-900」で計測した体重。私がIngressを始めたのは2014年8月21日。65kg前後をうろうろしていた体重が、ゲームを始めて2日後には63.3kgに

(次ページでは、「Ingressは位置情報を使った拡張現実ゲーム」

Ingressは位置情報を使った拡張現実ゲーム

 Ingressとは何か。位置情報を使った拡張現実ゲームとでも言うのでしょうか。このゲームのプレイヤーは「エージェント」と呼ばれます。エージェントはResistance(レジスタンス/青)とEnlightened(エンライテンド/緑)の2陣営に分かれ、陣地争奪のために各々のプレイヤーが行動します。

 必要なのはGPSが機能するスマートフォンと、Google+のIDです。Ingressのアプリをダウンロードして起動すると、Googleマップをベースにした画面に、その近所にある神社、郵便局、公園、モニュメント、その他いろいろなものが登場します。

 これらは「ポータル」として、他のプレイヤーが登録したものです※1

起動後に表示される「スキャナー」と呼ばれる画面。ご近所の見慣れたものが表示されるので、ちょっとびっくり(注:記事中の画像は、他のプレイヤーのプライバシー保護や、筆者の作戦遂行上の理由から一部加工してあります)

 そのポータル間を三角形の一辺となるようリンクでつないで「コントロールフィールド」と呼ばれる面を形成し、「マインドユニット」と呼ばれるその占拠面積内の人口(実際にはGoogle様の定める推定値らしいですが)の総数がどれほどになったかを競う。大雑把に言うと、そういうゲームです。

プレイの実際

 リンクのノードとなるポータルは、初期の中立状態では「そこにあるだけで意味のないもの」であり、なんの機能も持ちません。

 そこに「レゾネーター」と呼ばれる杭状のものをプレイヤーが設置することで、はじめていずれかの陣営のものとなります。そしてポータルの周囲にレゾネーターを計8本設置したところで、リンクを張ることが可能なポータルになります。

 当然のことながら、リンクは自陣のポータル間でしか張れません。そこで、ポータルが敵陣営のものであれば、「XMP Blaster」「Ultra Strike」といった兵器を使って破壊し、一旦中立状態に戻してから、プレイヤーがレゾネーターを設置することで、自陣営のポータルとして専有します。

 このレゾネーターや兵器を始めとして、ゲームを進めるために必要なアイテムは、このポータルを「ハック」することで得ます。

敵ポータルを攻撃中の図。攻撃はレゾネーターに対して行われ、画面に表示されている数値は、レゾネーターに与えたダメージを示しています
すべてのレゾネーターが破壊されると赤い火柱のようなものが上がります
そして白い煙のようなものが上がって、中立ポータルであることを示します
この中立ポータルにレゾネーターを設置(デプロイと呼ばれています)して自陣営のポータルに変えます
ポータルをハックするとアイテムが飛び出してきます

 そして、このようにしてプレイヤーが何かをするたびに「AP(=Action Point)」が与えられます。その累計値に応じて、プレイヤーにはレベルが与えられ、そのレベルが上がるほど高い能力を持つアイテムの取得や使用が可能になるため、開始当初はこのAPを稼ぐことがプレイヤーの目標になります。

 ただし、レベルと共にアイテムの強度が上がるのは「LEVEL8」まで。しかし、プレイヤーのレベルはLEVEL16まであるそうです(私はいまLEVEL9のプレイヤーなので、それ以上のことはわかりません)。

 LEVEL8を超えて以降は、AP稼ぎ以外の要素が加わってきて、ゲームへ望む姿勢が変わってきます。が、とりあえず始めてからは、皆、LEVEL8目指してドンパチやりまくるわけです。

 このLEVEL8までを世間では「チュートリアル」と呼んでいるようです。

レベルアップの際には、こんな感じで黄色い光の柱が立ち上がるので、ちょっと盛り上がります
新しいレベルに達したことが表示されます

※1 Google側の運営チームが「few weeks」で採用可否を決め、可ならばマップに反映されます。

(次ページでは、「ダイエットの最強モチベーション」

ダイエットの最強モチベーション

 APを稼ぎたい一心で、プレイヤーはポータルからポータルへと移動することになります。移動手段は電車でもクルマでも何いいのですが、市街地ではポータルが密集しているため、移動のほとんどが徒歩になります。

 そして「あー、あともう1本リンクを張ると1563AP取れるのにぃ」とか「あと1万APちょいでレベルアップなんだよなー」という感じで、延々ポータルを渡り歩いていると、びっくりするくらい歩いていることがあります。

 私の場合は、一日で5万歩近く、30km以上歩いた日がありました。やっている最中はゲームに夢中で全然気が付かないのですが、冷静に考えると東京駅から立川駅くらいまでの距離です。これが「健康のために」とか「メタボ対策として」なんて言われたら、絶対にお断りです。が、ゲームだとやれてしまうのがよくわかりません。

Jawbone UP24で測った歩数と距離。今まで最高にエージェント活動に勤しんだ日は、46789歩、31.75km、時間にして6時間57分……

 もちろん、それくらい徒歩で移動すると、結果として体重もどんどん減っていきます。ダイエットで最も難しいのはモチベーションの維持ですが、Ingressはそこを簡単にクリアしてしまうわけです。もちろん、ハマれば、の話ですが。

 しかし、ハマってしまうと「これは少々やばいゲームではないか」ということに気づきます。ダイエット的にも。次回はそこから話を始めましょう。

Ingressをはじめて1ヶ月ほど経過した現在の体重グラフ。8月の下旬にガクっと下がって以降、乱高下はしているものの、落ち続けています


著者紹介――四本 淑三(よつもと としみ)

 1963年生れ。フリーライター。武蔵野美術大学デザイン情報学科特別講師。新しい音楽は新しい技術が連れてくるという信条のもと、テクノロジーと音楽の関係をフォロー。趣味は自転車とウクレレとエスプレッソ

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