死角なし! 最強スペックを極めた「ARROWS NX F-02G」 (1/8)

文●村元正剛

2014年10月16日 12時00分

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“本当に使えるハイスペック”を追求するブレない姿勢に好感!

 9月30日にNTTドコモが「2014-2015冬春モデル」を発表した。その中でも、個性的なデザインで注目を集めていたのが、11月中旬に発売予定の富士通製の最新スマートフォン「ARROWS NX F-02G」だ。このモデルを発売に先駆けて試用できる機会を得たので、率直な使用感を含めたレビューをお届けしたい。

ガジェッターの物欲をくすぐる斬新なデザイン

 常に他モデルをリードする機能や仕様を備え、“スペック番長”と呼ばれる「ARROWS NX」シリーズ。今回の「ARROWS NX F-02G」も、ドコモのスマホでは初のWQHDディスプレイ(1440×2560ピクセル)を搭載し、アプリや動画などを従来比約3倍のスピードでダウンロードできる「高速ダウンロード」など、多くの“目玉機能”を備えている。されど、最初に注目すべきは筐体のデザインだろう。

個性的なオクタゴンフォルムに5.2型ディスプレイを搭載した「ARROWS NX F-02G」

背面はフラットで、耐久性に優れた多層コーティングが施されている

 従来のARROWS NXシリーズは、初代のF-06Eがフラットなスクウェアデザインを採用し、続くF-01FとF-05Fは、持ちやすさを重視して背面がラウンドフォルムになっていた。今回のARROWS NX F-02Gは、従来モデルとは全く印象が異なる斬新な「オクタゴンフォルム」を採用している。ボディの4隅を削ぎ落とした8角形デザインで、硬派で男性向きの印象だ。富士通に尋ねたところ、ズバリ30代男性をメインターゲットにしているという。ダイキャスト製のおもちゃやプラモデルで遊び、ロボットアニメに傾倒した世代にはド直球のデザインではないかと思う。

 側面は、アルミニウムを用いたメタルエッジフレームになっており、アンテナの役目も兼ねている。背面はカラーによって仕上げが異なるが、サラリとした触感なので指先が滑りにくく、指紋の付着も気にならないだろう。

周囲はアルミを用いたフレーム構造で、強度とクールさを両立。左側面にmicroSD/nanoSIMスロット、microUSB接続口、卓上ホルダー設置用の端子を搭載

右側面には電源ボタン、音量調節キーを搭載。ストラップホルダーも付いている

上部にはイヤホンジャック

下部にマイクを搭載

 写真ではゴツくて重そうに見えるかもしれないが、実物を手にすると、5.2型の大画面のわりには軽く感じられ、手に持ちやすい。前モデルのF-05F(画面サイズは5.0型)よりもディスプレイサイズが大きいので、質量は前モデル比で+9gの166gだが、厚さは10.4mmから9.4mmへと一段とスリムになっている。横幅は74mmで、片手で無理なく操作できるという印象。もちろん、ワンタッチで画面表示を下げられる「スライドディスプレイ」や、キーボードの大きさや位置を自由に動かせる機能も継承されているので、ほとんどの操作は片手でサクッとこなせるはずだ。

ディスプレイは「コーニングゴリラガラス3」で保護。周囲のフレームが画面よりわずかに出っ張っていて、万一落下させた時に、傷がつきにくいように配慮されている

大画面だが、片手でも余裕で持てる。男性なら片手でも無理なく文字を入力できるはず

 スマートフォンのデザインは、スクウェアかラウンドの2タイプに大別され、それ以外の選択肢はないかのような閉塞感に陥りつつあるように思う。潔い“男気”のようなものを感じさせてくれるこのデザインは、30代男性だけでなく、40〜50代の男性や、かわいい物よりクールな物が好きな女性にも支持されるのではないかと思う。

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