知らず知らずのうちに膨大な運動量を積み重ねてしまい、結果的にダイエットになってしまう夢のようなゲーム。それがIngressです。
一般的に言って、ゲームはそれ自身で何の価値も生み出しません。むしろ我々の時間を奪うだけという意味ではマイナスです。しかしダイエッターにとっては、運動を生活習慣化するための貴重なモチベーションであります。時間も失うが体重も減る。これ最高。
であるがゆえに、できれば末永くIngressを使っていきたいものですが、一般的なダイエットと同様、いつかIngressにも飽きたり、心が離れたりするときが来るのかもしれません。
Ingressの楽しみ方は人それぞれ
まず最初に訪れる危機は、Lv8になった後にどうするか。……だろうと私は想像していました。
Lv8までは、レベルアップと取得するアイテムの強度が比例して高まるので、必死になってやり込みます。それ以降もレベルは上がって行きますが、新規ポータルの開拓数などに応じた「バッジ」、すなわち栄誉が増えるだけで、攻撃力が上がって感じる痛快さはありません。
実際、Lv8を超えて、私の運動量は減りました。ですが、ある程度ゲームをやり込むと、以前のような激しさはないものの、自分のペースでのんびり楽しめるようになります。
たとえば、ユニークポータルの取得数を伸ばすために遠征に行こう。じゃあ、そのための自転車ツーリングを考えてみようか、とか。あるいは珍奇なポータルを探す「珍ポータル(決して略してはいけません)」集めを楽しむ方々もいらっしゃいます。
人それぞれの楽しみ方ができるIngressですが、このゲームから心が離れることがあるとすれば、そのきっかけは、おそらく位置情報がからむネットワークゲームの特性に起因したものになるかもしれません。
(次ページでは、「IngressのためにGoogle Glassを使いたい?」)