タイのサーキットと市街地で通信速度を試した! (1/2)

文●末岡大祐/ASCII.jp編集部

2014年10月19日 12時00分

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クルマの速度だけでなく通信速度も速いのか?

 ここ数年、海外出張のたびに現地で速度調査をしたり、現地SIMを試したりしているが、先日のSUPER GTタイ出張でももちろん調査を行なった。SUPER GTのタイ戦では、地元タイのチームが初参戦でポールポジション、さらにレース中盤までは1位を走るなどの大健闘を見せ、ミクZ4は最終戦前に3位表彰台という素晴らしい結果で終わった(関連記事)。

 しかし、筆者の戦いはまだ終わらない。タイのモバイル事情を知るためにも、回線のスピードテストをせずに帰国できないのだ! 来年、タイでのGT観戦を考えている人は参考にしてほしい。

 最近はLTEローミングもあるので、キャリアのデータローミングもお手軽でいいのだが、長期滞在するとなるとやっぱり安いほうがいい。そうなると、レンタルルーターかプリペイドSIMになるだろう。

 事前にバックパッカーの友人から「タイのモバイル事情は厳しい」というザックリした話を聞いていたのと、レース中の実況にトラブルがあっては困るので、安全策として今回はモバイルルーターをレンタルした(1日1000円)。4G対応モデルがあったので、すかさずソレをチョイス。最近、バンコク市内は4Gの整備が進んでいるとのことで、どのくらいの速度が出るのか気になったからだ。まあ、タイ滞在中はほとんどブリラムかスリンというカンボジア国境に近い場所にいたんだけど。

街の電線がこんな感じでこんがらがっているのを見て、一抹の不安がよぎる……

 タイでの主要キャリアは4社。3Gでめきめきとエリアを延ばしている最大手のAIS、4Gで先行するTrue move、際だった特徴がないdtac、タイ版ドコモとも言うべきTOT3Gがしのぎを削っている。この辺は日本と同じだ。SUPER GTのタイ戦でスポット参戦した99号車ポルシェのメインスポンサーだったi-mobileは、TOT3GのMVNOである。3キャリアが使っている3Gの周波数は2.1GHz帯(15Mhz幅)なので、多くのスマホに対応するのもうれしい。タイはプリペイドSIMがどこでも購入できるので、SIMロックフリー端末を持っているならトラベラーSIMなどにチャレンジしてみるのもいいだろう。来年は筆者も挑戦する予定だ。

空港からバンコク市内を経由して通過中、しっかりと4Gに入っているのが確認できた

4Gとのことで期待したが、この程度の速度しか出なかった。場所やロケーション(人が集まる場所など)に左右されるので、条件さえ揃えばもっと速度が出るのかも


(次ページでは、「意外と悪くなかったタイのモバイル事情」)

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