スマホと組むと便利になる、Googleの知られざる検索機能

文●飯島恵里子/ASCII.jp編集部

2014年12月18日 22時20分

1998年から始まったGoogle検索の歴史

 Google検索の15年に渡る進化の過程には、公にはプレス発表されないようなマイナーチャンジが意外と多い。でも知っているとすごく便利なのに……と言うわけで、Google検索の新機能と年末年始に役立つティップスを、グーグルの開発エンジニア自らがレクチャーする会があると聞いて行ってきました。

 「完璧な検索エンジンは、検索の意図を理解し、意図に沿って欲しい情報を提供する」とはグーグルの最高経営責任者、ラリー・ペイジの言葉。「もしかして:」検索(現在では「次の検索結果を表示しています:」に変更)が始まり、その後、音声検索やナレッジグラフなど、検索がよりユーザーに歩み寄りモノとモノの関係性を理解して提示するように進化しているという。

 「答える」「話す」「先回り」など、検索がアシスタントの役割を担うように開発を進めているという。

プロダクトマネージャー、ハサン アビヤネさんが新機能のカロリー検索を披露。本機能はパソコン、Android、iOS端末で利用できる

【新機能】素材のカロリー検索

 食材の栄養素を検索し表示する。日本とアメリカで先行しスタートした。もちろん、音声検索も有効で、忘年会の多いこのシーズン、「ビールのカロリー」など気になる食材をスマホに向かって話しかけてみよう。

カレンダーの予定だけではなく、Gmailに予約したフライト、ホテル等の情報が届いている場合は、予約を確認することができる

【新機能】Google マイサーチ

 「今日の予定」「明日の予定」と話しかけると、Googleカレンダーと連動し登録した予定を表示。予定をウェブサイト上で検索するのではなく、検索している本人だけがわかる仕組みだ。

Google検索からアプリを起動

 例えばスマホでレシピ検索で料理の名前、レシピと検索し、該当するものがクックパッドにある場合、アプリをすでにダウンロードしていればグーグル検索からクックパッドのアプリが起動する。そのほか食べログにも対応し、対応アプリはこれからさらに増える予定。

検索からマップに、さらにマルチタスクで場所や検索内容を比較するなどのが可能だ

iOS向けアプリも進化

 Google検索からGoogleマップを直接操作できるようになり、マルチタスクが使いやすくなった。例えばレストランの場所を検索した地図を複数開いて検討するなどに活躍しそう。

左からソフトウェアエンジニアの大倉さんと小倉さん

大倉さんが「家から都立大」を音声検索した時に、実際の大倉さんの自宅からのルートがスクリーンに表示されるというハプニングも

 グーグルのソフトウェアエンジニア、大倉さんと小倉さんがGoogle検索の利用シーンを小芝居風に披露してくれた。2014年に追加された機能「ここから○○駅」、「家までの終電」などはスマホの音声検索の場合、文字を打たなくても調べられるので手袋を付ける機会が増える冬は利用頻度が多くなるのではないだろうか。

 またAndroid搭載端末の場合、「○○さんにメール」、「午後8時にアラームをセット」など、Google検索からアプリやOS機能と連動した操作をすることが可能。

アプリと連動する機能は、今のところAndroid端末限定の機能だ

 グーグルでは検索頻度が高いキーワードなどから、Google検索に関連する新機能に発展する場合が多く、その国ごとの独自機能として採用されるそうだ。


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