Appleが初めて中国スマホ市場トップにーー英Canalys調べ

文●末岡洋子

2015年01月28日 20時20分

 2015年度第1四半期(2014年10~12月)の好調な決算内容を発表したAppleだが、調査会社の英Canalysは1月27日、同じ期間の中国スマートフォン市場の速報を出し、その中でシェアトップにAppleがついたことを発表した。4~6月にトップの座についたXiaomiは2位となった。同社の調査でAppleが中国市場のシェアトップとなるのはこれが初めてとなる。

 Canalysの順位は出荷台数をベースとしており、第2四半期(4~6月)はXiaomiがトップとなったが、第4四半期はAppleが首位の座を奪った。このように中国のスマートフォン市場は拡大と激動が続いていることが見えてくる。Appleに続くのは、Xiaomi、Samsung、Huaweiの順としている。同社は数日後に国別の市場動向を発表する計画で現段階ではシェア値は公開していない。

 Appleがトップとなった背景として、Canalysでは、「iPhone 6とiPhone 6 Plusは中国市場でとても人気があり、これが1位につながった」としている。また「大画面とLTEという中国のトレンドに沿った製品を投入しており、ローンチのタイミングも良かった」とも分析している。これに加えて、香港で購入して中国で転売する闇市場の取り締まりも効果があったとのことだ。

 同社主席アナリストのChris Jones氏によると、「過去7四半期において、中国スマートフォン市場でのAppleの最高の順位は2014年第1四半期の第4位だった」という。前年同期は6位であり、AppleはiPhone 6/6 Plus効果によりこの1年間で大きく順位を上げたことになる。一方で、今回の順位からは、Xiaomiの人気はAppleよりもSamsungのシェアに影響していることが伺える。

 なお、Appleが好調だったのは中国市場だけではない。同社が同日発表した第4四半期の業績報告では売上高、純利益ともに過去最高となり、なかでもiPhoneは四半期ベースでは過去最大の7450万台を売り上げたと報告している。

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