海外に行く前にチェック! 便利なスマホサービス&アプリ

文●正田拓也、編集●ハシモト/ASCII.jp

2015年04月29日 12時00分

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 スマートフォンを携えて、ゴールデンウィークを便利に過ごすアイテムやアプリを紹介する本特集。今回は海外に行く人編。海外で快適にスマホを使うためのサービスやアプリを紹介していく。注意事項もあるので、海外に行く前にぜひご一読を!

通信手段の確保は
国内キャリアのローミングが簡単

「海外パケ・ホーダイ」の紹介ページ
「海外パケ・ホーダイ」の紹介ページ

 最近はSIMフリー端末と現地で調達したSIMを組み合わせたり、現地でモバイルルータレンタルが流行っているが、新たな機器を買ったり借りたりするのが面倒と思うなら、国際ローミングサービスも意外に悪くない。

 ドコモの場合「海外パケ・ホーダイ」(関連リンク)としてサービスを提供している。対象国ならば1日24.4MBで収まるならば1980円、それよりももっと多く使う場合は上限2980円で利用が可能だ。

au「海外ダブル定額」
au「海外ダブル定額」
ソフトバンクモバイル「海外パケットし放題」
ソフトバンクモバイル「海外パケットし放題」

 auは「海外ダブル定額」(関連リンク)、ソフトバンクモバイルは「海外パケットし放題」(関連リンク)としてほぼ同様の通信容量、価格のサービスを提供している。いずれも1日の区切りは日本時間による。海外では時差があるので、1日の区切りが異なるので注意が必要だ。

 そのほか、ドコモでは「海外1dayパケ」(関連リンク)というサービスもある。事前申し込みが必要だが、「海外パケ・ホーダイ」よりも割安な料金で利用可能。1dayの区切りも申込時点から24時間となっているため利用しやすい。ただし、高速通信は30MBまでで、それを超えると極端に遅い16kbpsという通信速度になる。

 ソフトバンクモバイルはiPhone 6、iPhone 6 Plusを購入した回線に限り、アメリカ本土やハワイなどのSprintネットワークにローミングしているとき、通話、SMS、データ通信の料金が日本国内と同じになる「アメリカ放題」(関連リンク)を提供している。

 通話定額の「スマ放題」ならば、アメリカにいても日本とアメリカにかけ放題で、着信も国内同様に無料。旧プランの「ホワイトプラン」でも、アメリカ放題ではソフトバンク宛ての通話が24時間無料だ。データについても同様で、もしアメリカにしばらく滞在するならば、日本でソフトバンクモバイルにiPhone 6で加入してもいいだろう。

海外ローミングでは接続先に注意!

 これらの国際ローミングで必ず注意しなければならないことは、定額料金が適用される海外ローミング先の通信事業者と、海外ローミングが可能な通信事業者がイコールでないこと。そのため、隣接国の電波を掴むなど、レアなケースではあるが定額適用でない通信事業者に接続してしまった場合に信じられないほど高額な請求が来てしまう事例がある。

 その可能性がある地域に行く場合は、接続先を手動設定するなどの方法で防ぐことができる。海外ローミングの利用には事前の手続きは不要(ローミング利用を不可として申込んでいる人を除く)であり、海外パケット定額の利用も手続きは不要なので、つい気軽に使ってしまいがちだが、痛い目に遭う前に設定を確認しておきたい。

 また、念のために自分が使っている機種が渡航先の方式、周波数帯に対応しているかも要確認だ。

 普段使っている通信事業者の海外ローミングを高いと見るか安いとみるかは人それぞれだが、自分の端末がそのまま使えるため、レンタル料や普段使い慣れない機器を使うよりは簡単で確実。特に期間が短い場合や、海外利用が当分ないことが確実ならば、これで十分という人も多いだろう。

(次ページに続く、「音声通話は割高なのでIP電話サービスも要検討!)」

音声通話は割高なのでIP電話サービスも要検討!

 通話はまったくしないという人はともかく、ある程度通話することを計画している人は、海外では高くなる通話費用にも注意が必要だ。最近の定額通話に慣れた感覚で通話をしてしまうと思わぬ高額請求につながる。海外ローミングの場合は着信もお金がかかり、1分あたり100円以上かかる国がほとんどなので着信も油断できない。

 そこで、パケットに余裕があるならばIP電話サービスの利用を検討したい。通信状態によって通話品質にムラがあるものの、国内の固定電話や携帯電話への通話が比較的安く通話できたり、通話先によっては無料通話ができる。

OCN「050plus」紹介ページ
OCN「050plus」紹介ページ

 スマートフォンなどから使えるIP電話サービスの代表的なものは、OCNの「050plus」(関連リンク)。月額324円と有料だがOCNのサービスとセット割もある。格安SIMでOCNを使っている人は活用するとお得だろう。

 050plus同士の通話は無料で、国内一般電話は8.64円/3分、携帯電話は17.28円/分。サービスの利用には050からはじまる電話番号を使うが、電話を受ける場合は携帯電話から着信転送サービスを利用することもできる。携帯電話が通話定額プランならば転送にも通話料はかからない。

「LINE電話」の解説ページ
「LINE電話」の解説ページ

 また、通話をスマホアプリの通話機能で済ませてしまうこともできる。代表的なものとしてはLINEの通話機能「LINE電話」(関連リンク)がある。LINEはLINE内の無料通話のほか、有料で他の携帯電話や固定電話にかける機能もある。特に中国やアメリカへの通話が安いため、国内にいても利用価値がある。

滞在日数が多い場合はルーターのレンタルという選択肢も!

成田や羽田、関西国際空港などの窓口で受け取り/返却が可能なテレコムスクエアの「Wi-Ho!」
成田や羽田、関西国際空港などの窓口で受け取り/返却が可能なテレコムスクエアの「Wi-Ho!」

 渡航先でたくさんのデータ通信をしたい場合や、滞在が数日では済まない場合が見込めるならば、モバイルルーターのレンタルや現地SIMがコスト的にもリーズナブルとなる。

 渡航先への通話や渡航先からたくさん電話がかかってくる状況であれば、現地SIMも検討したい。

 ルーターのレンタルサービスは非常にたくさんあるので、どれを選ぶか迷うところだが、単純に費用だけで選ぶのであれば、価格比較サイトに海外ルーターレンタルの項目があるので、参考にするのもいいだろう。

 できれば、サポートがしっかりしたものがよく、機器の受け渡し場所、盗難紛失などアクシデントの際の費用などもよく比較したほうがいいだろう。また、あると便利なオプションやアダプター類が別費用ということもあるので、しっかり確認しておく必要がある。

(次ページに続く、「ドコモ端末ならSIMロック解除でそのまま海外へ)」

現地のSIMを使う場合
ドコモ端末ならSIMロック解除でそのまま利用可能

ドコモはモバイルルーターである「Wi-Fi STATION HW-02G」もSIMロック解除可能。ただし、モバイルルーターなど一部機種は預かり対応となり、その場で解除できない
ドコモはモバイルルーターである「Wi-Fi STATION HW-02G」もSIMロック解除可能。ただし、モバイルルーターなど一部機種は預かり対応となり、その場で解除できない

 また、現地のSIMを使うことが決まっているならば、SIMフリー機が必要になる。そこで、SIMフリー機の購入を検討する前の段階として、ドコモ端末であればSIMフリーとなるSIMロック解除も検討したい。

 普段使っている端末がそのまま使えるメリットは大きく、iPhone/iPadを除くほとんどの機種で対応可能。ドコモショップで3240円を払えばその場で処置してくれる。ドコモショップは成田空港にもあり、機種によっては出掛ける途中で手続きを済ますということも可能だ。

 また、SIMフリー機ならばなんでもどこでも使えるわけではなく、使いたい国の通信事業者の通信事業者の方式、周波数帯に対応していることが必要。世界には3GやLTEのサービスは数多くの周波数帯があるため対応確認は怠らないようにしたい。

SIMフリー機を買うなら現地購入という方法も!

3月20日に発売された「VAIO Phone」。SIMフリースマホだ
3月20日に日本通信から発売された「VAIO Phone」。SIMフリースマホだ

 どうせ海外に行くのだから、普段と違うSIMフリー機を使いたい、というのであれば、国内でも種類豊富になったSIMフリースマートフォンやモバイルルーターの購入もいいだろう。

 現在はASUSの「ZenFone」シリーズやファーウェイの「Ascend」シリーズといった海外メーカーの有名ラインナップのほか、富士通、ソニーモバイルもSIMフリー機に参入。かなり選択肢は広がっている。

 ただ、スペックやブランドを重視すると価格は高くなる。国内でも活用できればいいが、あまり海外に行かない人が海外旅行用として購入するなら割高だ。

 もし、割高を承知で、もっと違った端末が欲しいというならば、現地で購入という方法もある。国内にはない端末が豊富に揃っている国もあり、ぜひチャレンジをしてほしいところ。

 ただし、認証の関係や規格の違いで、現地利用は問題ないが国内に持ち帰って国内のSIMを差して利用することはほぼできないと考えていい。あくまで海外利用用ということを踏まえて購入してほしい。

(次ページに続く、「ドコモ端末ならSIMロック解除でそのまま海外へ)」

通信接続から翻訳まで――海外で便利なアプリを紹介!

「海外1dayパケ」はアプリで利用する
「海外1dayパケ」はアプリで利用する
「au Wi-Fi接続ツール」では海外利用も可能。アプリから設定を行なう
「au Wi-Fi接続ツール」では海外利用も可能。アプリから設定を行なう

 ここで、海外利用に便利なアプリを紹介したい。まずは通信接続系アプリ。ドコモは前述の「海外1dayパケ」(Android版)をアプリで利用できるなど、積極的にアプリを提供している。また、auは公衆無線LANのサービス「au Wi-Fi SPOT」が海外でも利用できるが、それは「au Wi-Fi接続ツール」(iOS版Android版)で利用可能だ。

Googleマップでは海外の地図も一部日本語で表示。「大英博物館」と日本語で表示されわかりやすい
Googleマップでは海外の地図も一部日本語で表示。「大英博物館」と日本語で表示されわかりやすい
iOSのマップも日本語化され、主要施設は日本語で表示
iOSのマップも日本語化され、主要施設は日本語で表示

 次に必要なのは地図アプリ。iOSのマップやGoogleマップはそのまま海外でも使え、主要な都市では通りの名称や人気スポットも日本語表示となっている。このため、あえて別の地図アプリを使おう、という人は少ないだろう。

 逆に、国内の地図アプリでは日本以外は表示しないものや、表示しても縮尺が荒いものしかなく、細かい情報がない場合や、そもそも日本語の表示がない場合もある。使い慣れた地図アプリが海外でも使えるかどうかは事前に確認することが必要だ。

「Visit Paris by Metro」は「地下鉄でパリを移動」という意味。地下鉄路線図をはじめ、地下鉄での移動のガイドとなっている
「Visit Paris by Metro」は「地下鉄でパリを移動」という意味。地下鉄路線図をはじめ、地下鉄での移動のガイドとなっている
路線図などはオフラインでも参照可能。現時点で地図までは日本語化されていないようだ
路線図などはオフラインでも参照可能。現時点で地図までは日本語化されていないようだ

 国内では京都などに特定の観光地のアプリがあるように、例えばパリでは地下鉄の公式アプリ(iOS版Android版)がある。日本からの観光客の多いパリだけあって日本語版も用意され、データはダウンロード形式でオフラインで利用できるようになっている。渡航先エリアに便利なアプリがないか確認しておきたい。

Google翻訳では、しゃべった通りに訳してくれる。相手にしゃべってもらって日本語にすることも可能だ
Google翻訳では、しゃべった通りに訳してくれる。相手にしゃべってもらって日本語にすることも可能だ

 そして、言葉の問題を解決してくれるアプリもある。「Google翻訳」(iOS版Android版)では、入力した文字だけでなく、マイクでしゃべった声やカメラで撮影した文字を訳してくれる機能もあるため、話し相手にマイクに向かってしゃべってもらったり、日本語訳がわからない案内板の写真を撮って翻訳するなどの使い方ができる。

 ただし、Google翻訳のようなサービスはクラウド型で提供されており、翻訳機能や文字判別機能はサーバーと連携して行なうため、通信回線のない場所では利用できない。電波が圏外の場所や、通信容量が上限に達してしまった場合などはうまく機能しない可能性がある。

「maps.me」でロンドンの大英博物館付近を表示させたところ。十分な情報量だ
「maps.me」でロンドンの大英博物館付近を表示させたところ。十分な情報量だ
地図データは詳細を表示させようとした際、自動でダウンロード画面に切り替わる。そのときに大量のデータダウンロードが発生する
地図データは詳細を表示させようとした際、自動でダウンロード画面に切り替わる。そのときに大量のデータダウンロードが発生する

 そこで、地図やニュースなどはオフラインでも使えるものを用意しておくと便利である。地図アプリでは著作権フリーの地図プロジェクトである「OpenStreetMap」のデータを使うことで、オフラインでも利用できる「maps.me」(iOS版Android版)などがある。

 ただし、アプリをインストールするだけでは不十分。maps.meではまず、地図が必要なエリアを表示させ、拡大すると地図データのダウンロードとなる。事前にデータを取り込んでおくことを忘れずに。

 容量が1エリアあたり数百MBと大きいので、渡航してしまった後であれば、Wi-Fiスポットなどでダウンロードすることが必須となる。

すでに利用している人も多いと思われる「SmartNews」。一部記事は蓄積され、オフラインでも読める
すでに利用している人も多いと思われる「SmartNews」。一部記事は蓄積され、オフラインでも読める
「SMART」をタップするとキャッシュしたコンテンツを表示する。ほぼテキストだけの内容となる
「SMART」をタップするとキャッシュしたコンテンツを表示する。ほぼテキストだけの内容となる

 また、海外にいると気になってしまうのが国内ニュース。カフェなどWi-Fiが整備された場所で見ればよいが、移動中の交通機関の中などでは、オフラインでニュースが読めるアプリが便利だ。

 一部コンテンツの表示に制限があるが「SmartNews」(iOS版Android版)ではオンライン時に蓄積されたものがオフラインでも読むことができる。

 もちろん、回線速度が遅いときでもキャッシュされたものを活用すれば快適に利用できる。国内でも人気のアプリで、使っている人も多いと思うが、海外利用でもうまく活用してほしい。

 最近は特にリアルタイムに通信をしながら利用するアプリが増えており、オフラインで使えるものとなると限られてくるが、探せば活用できるものはある。

 旅行ガイドも紙の本ではかさばるならば、電子書籍版を購入するという方法もあり、ダウンロードしておけばオフラインでも利用できる。

 通信容量はある程度必要となるが、すでに渡航してしまっても、Wi-Fiスポットなどを利用すればダウンロードできるのでぜひうまく活用してほしい。

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