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MVNO向けのAQUOS、VAIO、Xperia 日本ブランドのスマホをチェック! (1/4)

文●小林 誠 編集● ASCII.jp

2015年05月25日 12時00分

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 MVNOが扱うスマホは海外メーカー製ばかり、という時代はとうに終わり、国内ブランドのスマホも充実してきた。今回はMVNO向けに発売されているAQUOS SH-M01、VAIO Phone、Xperia J1 Compactを取り上げ、その実力をチェックする。まずはスペック&料金から。

AQUOS SH-M01

VAIO Phone

Xperia J1 Compact

対応機能の豊富さでまずはXperiaがリード?

 今回から4回にわたって比較していくのが、楽天モバイルなどで発売中のシャープ「AQUOS SH-M01」、日本通信から販売されている「VAIO Phone」、ソネットなどで扱われている「Xperia J1 Compact」の3機種だ。まずは簡単に特長を紹介する。

●シャープ「AQUOS SH-M01」
4.5型のIGZO液晶に、487ppiのフルHDディスプレー、13.1メガカメラを搭載。IPX5/7の防水仕様。3日間の電池持ちを謳うシャープらしい端末だ。

●日本通信「VAIO Phone」
VAIOブランドへの高い期待から、発表時には良くも悪くも大きな話題となった機種だが、Android 5.0を採用している点は魅力。アウト側に13メガ、イン側に5メガのカメラを搭載し、バッテリー容量も3機種中最大の2500mAhだ。

●ソニーモバイル「Xperia J1 Compact」
MVNO向けスマホながらおサイフケータイに対応している。2070万画素のカメラを搭載し、防水・防塵仕様、スタミナにも自信があるなど、ハイスペックと言える。

 まずは主なスペック、対応機能を以下にまとめた。

  AQUOS
SH-M01
VAIO Phone Xperia J1
Compact
メーカー シャープ 日本通信 ソニーモバイル
本体サイズ 約63×128×9.8mm 約71.3×141.5×7.95mm 約65×128×9.7mm
重量 約120g 約130g 約138g
画面サイズ 4.5型 5型 4.3型
画面解像度 1080×1920ドット 720×1280ドット 720×1280ドット
OS Android 4.4.2 Android 5.0.2 Android 4.4.4
CPU クアッドコア 2.2GHz クアッドコア 1.2GHz クアッドコア 2.2GHz
ROM/RAM 16GB/2GB 16GB/2GB 16GB/2GB
メモリーカード microSDHC(32GB) microSDXC(64GB) microSDXC(128GB)
下り最大通信速度 150Mbps 150Mbps 150Mbps
4G対応周波数 2GHz/1.7GHz
/1.5GHz/800MHz
2GHz/1.7GHz
/800MHz
2GHz/1.7GHz
/1.5GHz/800MHz
キャリアアグリゲーション × × ×
VoLTE × × ×
連続通話時間 700分 800分 580分
無線LAN 2.4/5GHz対応 2.4/5GHz対応 2.4/5GHz対応
テザリング
カメラ画素数 1310万画素 1300万画素 2070万画素
インカメラ 120万画素 500万画素 220万画素
防水/防塵 ○/× ×/× ○/○
ワンセグ連続視聴 8時間 × ×
フルセグ連続視聴 × × ×
FeliCa × ×
赤外線通信 × × ×
NFC × ×
Bluetooth 4.0 4.0 4.0
MHL(HDMI) × ×
Miracast × ×
SIM形状 microSIM microSIM microSIM
バッテリー容量 2120mAh 2500mAh 2300mAh
Qi × × ×
カラバリ White、Red ホワイト

 先日発表のあった最新の夏モデルほどではないが、MVNO向けの機種としては、かなりスペックが高い。

 まず携帯性なら画面が4型台のAQUOS、Xperia。しかし最近の主流である5型スマホが良いのならVAIO Phone。VAIO Phoneは他の2機種より薄いので、その点がどう操作に影響するか、次回以降が楽しみ。

 OSでもVAIO PhoneのみがAndroid 5.0で先を行く。だがCPUではAQUOS、Xperiaの性能が高い。これも実際に操作をして差が出るのか。

 4G(LTE)の周波数帯はAQUOSとXperiaが4バンド対応である。いずれもVoLTEには非対応なので、通話は3G。通話時間を見るとVAIO Phoneが有利。バッテリー容量も大きい。カメラは画素数だけを見ればXperiaだが、13メガ以上とどの機種もハイスペックだ。

 防水・防塵の両方に対応したのはXperiaのみ。しかしAQUOSは防水とワンセグに対応している。最近は話題にならないワンセグだが、緊急時やスポーツイベントの生視聴などにはまだまだ活躍する。

 そしてXperiaはおサイフケータイへの対応がやはり光る。モバイルSuicaはいまだ使えないが、楽天Edy、WAONに対応しているだけでも魅力的。NFCを使った通信も可能だ。さらにXperiaの場合、MHL/Miracastに対応しているのもありがたい。

 後半の機能でXperia J1 Compactが差をつけた印象。まずは一歩リードと言える。

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