魅惑のXperia周辺機器

LDAC対応の超万能スピーカー「h.ear go」:Xperia周辺機器

文●君国泰将 編集●南田ゴウ

2016年06月19日 10時00分

 今回は、Xperiaに保存した音楽を聴く際にワイヤレススピーカーでもいい音で、しかも持ち運びできたほうがいいよね、というニーズをバランスをよく兼ね備えた製品「h.ear go(SRS-HG1)」をご紹介いたします。

 ハイレゾ音源対応のワイヤレススピーカーというと、どうしても電源コードが必要なものが多く使う場所が限られるのが難点ですが、この「h.ear go」は小さいボディーながらバッテリーを内蔵するのもポイントです。

 本体デザインはフラットでスクウェアな形状で、正面と背面は小さい穴があいた金属のスピーカーグリル、上面と左右の面はマットな手触りで、パッと見た感じだとスピーカーには見えない独特の雰囲気があります。カラーバリエーションはソニーの「h.ear」シリーズと連動した5色で、「ウォークマン」などとのカラーコーディネートもバッチリです。

 サイズは204×62×60ミリで重量は約790グラム。手にしてみると思っていたよりも小さいのですがその反面ズシッとした重さを感じ、ギュッとまとめた凝縮感があります。実用最大出力は24W(12W+12W)で内蔵バッテリーでの連続再生時間は約12時間。充電時間は約4時間です。

 充電用端子はmicroUSB(DC IN 5V)で、もう一方のmicroUSB端子はXperiaやPCと接続してハイレゾ音楽を再生できます。もちろんステレオミニジャックも付いているので、アナログオーディオも楽しめます。

 前面のグリルを外すと、ハイレゾ再生に最適な振動板を備え60Hzの低域から40kHzの高域まで再生できる約35ミリ口径の大型フルレンジスピーカーユニットが現われます。前面と背面に2つ配置された低音増強振動板ユニット“パッシブラジエーター”の前面部分も見えます。

 NFCを搭載するXperiaをNFCマークにかざせば、ピコリンと自動的にペアリング設定もしてくれ、それ以降はBluetooth経由の接続や切断はNFCをかざすだけで完了です。

音声コーデックにはSBCとAACに加えて、「LDAC(エルダック)」にも対応します。「Xperia Z4」以降であればLDACが利用でき、SBCの約3倍にもなる情報量で音源を転送できるので、より高音質なワイヤレスの音楽再生が楽しめます。データ転送レートは、つながりやすさなどを考慮しつつ3段階(330/660/990kbps)で切り替え可能です。

 なんといっても便利なのが、無線LAN(11a/b/g/n)を利用してPCやNAS、タブレット、スマートフォン、Androidウォークマンなどに保存した音楽をワイヤレスで再生できるワイヤレス音楽再生に対応していることです。

 Xperiaに「SongPal Link」アプリをインストールしておけば、「h.ear go」を自宅内のホームネットワークにつなぐWi-Fiの設定から接続先の切り替え、音量調整や音質の設定といったほとんどの操作がアプリからコントロールできるようになります。

 同じネットワーク内にNASやPCに多数の音源をストックしている場合は、「Home Network」からサーバーリストをたどって好みの音源を探して選ぶだけで「h.ear go」で鑑賞できます。しかも、ハイレゾ音源も高音質のまま再生できるのでとても便利です。操作系がすべて手元のXperiaにあり、しかもワイヤレスで家中をウロウロしながら操作できるので非常に快適です。

 さらに「Google Play Music」や「AWA」といった音楽配信サービスや、インターネットラジオ「Google Cast」にも対応。Xperiaを操作して、自宅の無線LANに接続した「h.ear go」が直接音楽をストリーミング再生してくれます。

 例えば「Google Play Music」の楽曲をラジオ感覚でBGM代わりに聴いたり、もしも好みの曲がなくても自分の手持ちの楽曲をアップロードしておけば、同様にストリーミングで聴けます。

 もちろん、PCとBluetooth接続してワイヤレススピーカーとして使ったり、USBケーブルで接続してPCソフト「Media Go」からハイレゾ音源をノイズのない高音質な出力先として再生できたりと、汎用性の高さには驚かされます。

 実際に音楽を聴いてみると、実用最大出力24W(12W+12W)は卓上で聴くには充分なほどの出力。前後2つが対向配置されたパッシブラジエーターの威力もなかなかで、小さいボディーながら重厚な低音域もあり、ポータブルとは思えないほどのパワフルに再生してくれます。

 「h.ear go」はBluetooth接続でのリスニングにとどまらず、USBケーブルを直接つないでハイレゾ音源を楽しめたり、無線LAN経由NASや自宅PCの音楽が聴けたり、Google Castのストリーミング再生ができたりという万能感がうれしいですね!


■関連サイト

■Amazon.co.jpで購入

mobileASCII.jp TOPページへ

mobile ASCII

Access Rankingアクセスランキング