初期費用が1円だったので……メインを格安SIMを「イオンモバイル」に乗り換えてみた!

文●正田拓也

2017年08月17日 12時00分

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店頭で「イオンモバイル」の乗り換え
店頭で「イオンモバイル」の乗り換え

 メイン回線をMNPすると言っておきながら、スケジュールとMNP番号の有効期限の問題などで7月はMNPをあきらめてしまった筆者。しかし、8月に入ってメイン番号の乗り換えがやっと完了した。悩んだ末、選んだのは「イオンモバイル」だ。

イオンモバイルを選んだ理由は
短期解約の違約金がない点など

 まず、筆者の使い方から必要な条件を整理してみた。料金面では安いというのはもちろんのこと、1回10分までの無料通話オプションは必須条件として、そのほかに音声通話付き回線の短期解約による違約金が少ないところや、通信速度といった回線の質なども考慮した。

 その結果、2017年8月現在で筆者にとって有利だと思ったのがイオンモバイルだった。

 まず、1回10分までの無料通話は、転出元のOCN モバイル ONEをはじめ、IIJmioなどで開始している。

 イオンモバイルも同様のサービス「イオンでんわ10分かけ放題」としてオプション料が月額850円として提供されている。

 さらに、キャンペーンにより、8月中に加入した回線であれば、翌月から3ヵ間、オプション料金が半額の425円になる点も心が動いた理由だ。

 また、月額100円や200円の料金の違いにシビアな格安SIMだが、大きく差の出る加入時の初期費用についてもイオンモバイルは有利だった。

 イオンモバイルは8月31日までならば、キャペーンで通常3000円かかる初期費用(SIMカード代金)が1円になる。税込なら3240円が1円になり、その差は3239円で、格安SIMにとっては大きな金額となる。

 回線については、すでにイオンモバイルをテストした経験があり、データ回線の「タイプ1」やSMS付き、音声通話回線はIIJmioとほぼ同じような速度傾向を示していることもわかっていた。

 特別速いわけでもないが、夕方などは遅いなりにも安定して使える点もIIJmioと同様。さらに、APN設定を変更すれば、IPv6が使えるのもIIJmioと同じだ。

 IIJmioと比較してイオンモバイルが有利なのは料金面。容量プランの区分が500MB、1GB、2GB、4GB……とIIJmioと区分が異なっているが、およそIIJmioの3GBの料金で4GB使えるという感じで、同じ金額を払っても、容量に余裕が出る。

 ただ、IIJmioは8月8日から9月4日までの加入で音声SIMを1年間月額300円割り引くキャンペーンを行なっているので、1年間に限って言えば逆転してしまう。

 そして、イオンモバイルにした最大の理由は今後の解約や乗り換え(MNP)が有利な点。イオンモバイルは音声通話付きの契約でも短期解約の違約金はない。何か事情があって電話番号を使うのをやめたい場合はいつでも、解約時に費用負担なく利用を止められる。

 MNP転出する場合のみ、契約から180日以内は通常より5000円高い転出料の8000円がかかる。180日を過ぎた場合は格安SIMのMNP転出料の標準的な3000円となる。

 約半年経過すればMNPで転出しても費用はあまりかからない。180日後となると2018年2月になるが、2月から3月は新サービス登場の可能性の高い時期。有利な格安SIMが登場すれば、すぐ大きな負担なく乗り換えができそうだ。

いざ契約! イオンモバイルのリアル店舗へ

 格安SIM絡みのMNPの場合、注意しなければならないのはMNP番号の有効期限。オンラインで申し込みし、配送でSIMを受け取る場合、MNP番号の有効期限に余裕がないと受け付けてもらえない。

 店頭でMNPを申し込む場合は有効期限の記入は通常ないが、ネット受け付けの場合は必ず有効期限を記入し、期限もチェックされるからだ。

 イオンモバイルの場合、ネット申し込みは有効期限が10日以上残っている必要があり、番号を受け取ったら3~4日以内に手続きする必要がある。今回は最後まで既存3大キャリアへの復帰も視野に入れて検討するなど時間がかかり、期限が残り10日を切ってしまったので、店頭に出向くことにした。

 イオンモバイルは店頭加入可能な点も売りのひとつだが、イオンの店舗はエリアによっては空白地帯もある。そして、電車で行動する範囲には少なく、通勤通学時に立ち寄りにくいところもある。

 そこで、今回はイオンのお店以外の店舗、「イオンモバイル八重洲」に行って加入することにした。東京駅の地下街に2017年4月にオープンしたところで、JRを使う人なら立ち寄りやすい。

 筆者が訪ねたときは平日の昼ごろだが、ちょうどお客が途切れたタイミングで、待ち時間なく手続きが可能だった。ただ、SIMの受け取りまでは手続完了から1時間半ほどかかると案内されており、その場ですぐというわけにはいかないのは家電量販店の格安SIMコーナーと同じだ。

 ちなみにイオンモバイル八重洲はAppBank Store併設でアクセサリー類も購入できるほか、7月からゲオモバイルによる中古端末の扱いも開始。中古機をイオンモバイル加入と同時に購入すると、単体で購入するより安くなるセール品も用意されていた。ネット加入もいいが、短時間でSIMを手にできて、別の特典もあるリアル店舗も悪くない。

 ちなみに通常のイオンのお店のイオンモバイルのコーナーなら、イオンのカードや「20日、30日、5%オフ~」の日に購入すれば割引が受けられることもある。端末購入の際は確認してほしい。

 イオンモバイルでの手続き自体は順調だった。料金プランなどを事前に決めておいて「店舗受付シート」を印刷していけば、さらに短時間で手続きができる。

 筆者の場合、受付シートは持参しなかったが、それでも15分ほどで最初の手続は完了。SIMを受け取るまでの1時間半は店舗を離れても大丈夫だ。

 受け取りはSIMだけだったので、これも一瞬で済んだ。最初の初期費用は受け取りのときに払う必要があるが、キャンペーンのため1円を払うだけだった。

 短時間で済んだのは筆者の来店時、イオンモバイル八重洲がそれほど混雑していなかった、ということに尽きるが、リアル店舗で手続きしても格安SIMの最大の利点、契約時に時間をとられないというメリットは十分に受けられた。

加入が済んだらアプリをインストール

「イオンでんわ」アプリの画面
「イオンでんわ」アプリの画面
「イオンモバイル速度切り替え」アプリ
「イオンモバイル速度切り替え」アプリ

 端末にSIMを入れた段階で音声通話が有効になり、APN設定をすればすぐにデータ通信が開始される。

 そして、「イオンでんわ10分かけ放題」を使うためのアプリ「イオンでんわ」と、高速通信容量の残容量を確認して速度切替ができる「イオンモバイル速度切り替え」の2つをインストールする。

 イオンでんわのプリフィックスを手動でつけ、端末での残容量確認をしないならインストールの必要はないが、入れておくべきだろう。

 イオンでんわはインストールすれば、ユーザーIDなどの入力なしに使えるが、イオンモバイル速度切り替えは、IDとパスワードの登録が必要。

 イオンモバイルのお客さまIDは、加入当日は使えないらしいので翌日以降に登録。なお、イオンモバイル速度切り替えでは、残量しかわからない。

通信速度は夕方がやや遅くなる印象

 さて、実際の使い心地は、すでにデータ専用回線でイオンモバイルを利用していたこともあってか、見込みどおりの使い勝手で、問題なく使えそうな印象だ。

 速度についても、混雑時には遅さを多少は感じ、空いているときは快適に利用できるというものとなる。平日の各時に測定した結果は以下の通り。

イオンモバイルの速度測定結果(単位はMbps)
イオンモバイルの速度測定結果(単位はMbps)

 今回使った端末はドコモの「Xperia XZ SO-01J」で、平日だが夏休みということで、12時台後半の速度の落ち込みは実際よりも緩やかな可能性もあるが、通信に支障が出るほど遅くはなっていない。

 気になる点といえば、最近の格安SIMによくある午後から夕方の速度の落ち込みが少し大きめなところ。

 それでも、速度測定アプリの画面を見るとわかるが、下りのデータの流れはじめの部分は速度が速く、ウェブサイト閲覧などの反応がいいようにチューニングされている。

 また、速度測定以外にも動画視聴などもやってみたが、最高画質ではないもののカクカクすることなく視聴が続けられた。

 なお、IIJmioと同じくIPv6の利用が可能だが、Android端末で通信不安定の場合は「APNプロトコル」を「IPv4/IPv6」から「IPv4」に変更し、IPv6を使わないようにするように案内されていることもIIJmioと同じだ。

下りの速度推移のグラフを見ると、データの流れはじめだけは速い速度でデータが流れてくる
下りの速度推移のグラフを見ると、データの流れはじめだけは速い速度でデータが流れてくる

格安SIM同士の乗り換えはかなり気軽にできる

 今回、筆者の条件に合ったためイオンモバイルにMNPしたが、単に今の自分とイオンモバイルのキャンペーン状況がうまく合致したにすぎない。

 IIJmioの月額300円引きのキャンペーンもあって、SIMフリー化したau端末が手元にあれば、IIJmioのAプランに加入していた可能性もある。

 また、格安SIMから格安SIMの乗り換えは、キャリアメールのような乗り換えできないサービスもないため、面倒なことなしに自由に乗り換えられる。同じドコモネットワーク同士なら、SIMを差し替えてAPN設定を変えるだけで、そのまま使い続けられる点もいい。

 費用についても、OCN モバイル ONEの転出料3000円はちょっと大きいが、イオンモバイルの加入は1円だったため、費用は税込で3241円。さらに、8月はOCN モバイル ONEの月額費用は日割にならないことと、イオンモバイルが日割で費用がかかったため、8月はほぼダブルの費用がかかってしまったくらいだ。

 格安SIM同士でMNPするとき、注意しなければならないのは、サービス提供の大元が同じ格安SIM同士など、MNPができない格安SIMと格安SIMの組み合わせがあること。こればかりは事前に確認しておいたほうが良いだろう。

 格安SIMも、一度選んだらしばらくそのままにしなくてもよい。いわゆる“縛り”も短いため、3大キャリアよりも気軽に乗り換えができる。サービスが自分に合わないと思ったり、もっといいサービスを見つけたならば、乗り換えにもチャレンジしてみてほしい。

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