KDDIが沖縄で言語の壁を越える未来のタクシーを実証実験

文●モバイルプリンス 編集●ゆうこば

2017年11月21日 17時00分

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 KDDI、KDDI総合研究所、沖縄県ハイヤー・タクシー協会、沖縄セルラーらは11月16日、沖縄県内のタクシーにて実施する「他言語翻訳」の実証実験を開始しました。

 今回の実証実験では、車内に2台のタブレットと指向性マイクを配置。ドライバーと外国人のお客さんとの間で円滑なコミュニケーションが取れ、旅行の満足度を上げるのが狙いです。実験は来年の3月まで那覇市を中心に50台のタクシーで実施されます。

 今回の「翻訳タクシー実証実験」は、総務省のグローバルコミュニケーション(GCP)計画(※リンク先はPDF)の一環です。GCP計画では、2020年の東京オリンピックや今後さらなる加速が予想されるグローバル化を見据え、他言語翻訳システムにより「言葉の壁」をなくすことを目的に活動。135機関(※平成27年12月時点)が推進協議会に加盟し、翻訳システムの社会実装のため動いています。

 KDDIはGCP計画の中で、タクシーの分野を担当。2015年鳥取、2016年東京での実証実験を経て、今回商用化を目前に沖縄で最終調整をします。

 KDDIの技術開発戦略部マネージャー・沖本彰氏によると「沖縄は訪日外国人の数も多く、県のハイヤー・タクシー協会の協力も得られたから」と沖縄で実験をする理由を説明。

 鳥取・東京での実証実験は、時間で貸し切り観光地を回る「観光タクシー」が対象で、観光案内所などと連携し運用。一方、今回の沖縄では、いわゆる「流し」を含む通常のタクシーで展開します。

 これまでの実証実験を踏まえ、オペレーションを簡素化したことで流しでのタクシーでの実験を実現。沖縄県ハイヤー・タクシー協会の協力のもと、那覇空港や若狭バースなどのタクシー乗り場のタクシーにも導入され、利用者の増加を目指します。

 翻訳は運転席と後部座席に設置された2台のタブレット端末で行ないます。翻訳システムは、情報通信研究機構(NICT)が開発したVoiceTra(ボイストラ)をベースに、沖縄ローカルの地名や読み方3000語を独自に収録し、GPSを活用して同音異字の地名を識別するなど、KDDI独自の改良も重ねて利便性の向上を測ります。なお、翻訳に対応している言語は英語・中国語(簡体)・韓国語の3ヵ国語。

 また、「美ら海水族館」や「万座毛」などの人気観光スポットを認識すると、背景のカバー写真が変化するなど、ビジュアル面での変化も楽しめます。

 過去の実証実験では「雨の日などは雑音でうまく認識ができなかった」とのことで、沖縄から指向性の高いマイクが設置されています。

 また、ハンドルの側面に専用のスイッチを設置。このスイッチを押すことで音声認識が始まるため、運転中のドライバーのオペレーションも簡素化されています。

 電車がない沖縄では、どうしても観光の足はレンタカー中心になっています。そのため、外国人観光客が無許可で「白タク」を使う問題が噴出。今回の翻訳タクシーの取り組みで、外国人観光客の公共交通機関の利用が増えるのか注目です。

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