2017年Q4はAppleがスマホシェア世界トップに返り咲き、iPhone Xは成功と言える!?

文●末岡洋子 編集● ASCII編集部

2018年02月07日 10時00分

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 AppleとSamsungーースマートフォン業界の2強が先週、12月末締めの2017年第4四半期(Appleの場合は会計年度、2018年度第1四半期)、および通年の決算発表を行った。ともに記録的と言える好業績だが、米国の年末商戦を制したのは新製品が3機種出たAppleとなった。

「予想を上回る」にとどめたiPhone X、台数は公表せず

 まず、Appleの売上高は882億9300万ドル(約9兆6390億円)、前年同期比13%増だった。これは過去最高という。純利益は200億6500万ドル(約2兆1900億円)となった。

Appleは台数的には前年同期比でわずかにマイナスだが、売上高は大幅なプラス。その要因はもちろん、このiPhone Xだ

 同期のAppleは「iPhone 8」「iPhone 8 Plus」「iPhone X」を発表したが、業界が注目するのは1000ドルの価格を付けたiPhone Xだろう。CEOのTim Cook氏は決算発表のプレスリリースで、「最新のiPhoneラインナップから最高の収入を得られた」とし、中でもiPhone Xについては、「我々の予想を上回った。11月に発売以来、毎週最も売れているiPhoneだ」としている。だが、iPhone Xの販売台数については触れていない。

 iPhone全体の販売台数は7829万台、これは前年同期比で1%のマイナス、一方で売上高は13%増の615億7600万ドルとなった。ASP(平均販売価格)が上がったことになる。もちろんiPhone Xの効果が大きいのだろう。

 Appleによると、市場で利用されているiPhoneの台数は1月に13億台に達したという。これは2年前から30%増だ。

絶好調の半導体部門はついにIntel越えしたSamsung

 Samsungも“過去最高”だ。第4四半期の連結決算では、売上高は65兆9800億ウォン(約6兆5476億円)、純利益は12兆2600億ウォン(約1兆2166億円)。営業利益は15兆1500億ウォン(約1兆5034億円)だ。

 この牽引役は半導体(DRAM、NANDなど)、ディスプレーパネル(有機ELや液晶など)といったコンポーネント事業だったようだ。たとえば、iPhone XにはSamsungの有機ELが独占的に採用されている。半導体事業は2017年、74兆2000億ウォン(約7兆3633億円)を売り上げ、ついにIntelを超えて世界最大の半導体メーカーになった。

 スマートフォンを含むIT&モバイルコミュニケーション事業は、出荷台数は前年同期比からマイナスとなったもののフラッグシップの「Galaxy Note 8」などのハイエンド端末は好調だったようだ。だが、高額なマーケティング費用が足かせとなり、減収となったと報告している。

 2018年の見通しとして、今月末に迫ったMWCで発表が見込まれる最新のGalaxy(Galaxy S9?)をはじめ、年末に発表したミドルクラスのGalaxy A8/A8+などにより、販売台数は上向くと予想している。

第4四半期のスマホシェアはAppleがトップに

 ちょうど調査会社からも2017年第4四半期のレポートが出ている。

 Strategy Analyticsによると第4四半期のスマートフォン出荷台数は前年同期比9%減少し、4億20万台となった。「前年比では最大の落ち込み」とのことだが、最大の要因は中国市場としている。中国でも買い替えサイクルが長期化しており、キャリアによる助成金が減ったことや購入意欲をそそるようなデバイスがないことなどが、中国におけるスマートフォン市場鈍化の要因という。

 同期に世界トップシェアを取ったのはAppleで19.3%、iPhone新機種が出る前の第3四半期の11.9%から約8ポイント増やした。Samsungは第3四半期の21.2%から18.6%と、ポイントを落とした。Huaweiは10.2%で3位、続くOppo(7.4%)、Xiaomi(6.9%)、Vivo(6.1%)を退けた。IDCの調査では、出荷台数別の上位3ベンダーの順位は同じ。前年同期比では3社ともマイナスとなっている。唯一のプラスは4位のXiaomiで前年同期比95.9%増となっている。

 AppleがSamsungを抑えた格好だが、iPhone Xのような高価な機種(ウルトラハイエンド)で同社だけがこのジャンルでのビジネスモデルを確立することになるのか、それとも他社も追随するのか。

 Appleは同時に、Apple Music、Apple Payとサービスを充実させている。ここでのリーダーシップ的な存在(例えばApple Payはモバイルを使った支払いでは最も普及している)、そしてユーザーへの浸透(例えばApple Musicは米国でSpotifyを上回るという予想がある)は有利な材料と言えそうだ。


筆者紹介──末岡洋子


フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

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