フリーランスは生活時間を自分で律する必要がある。感覚的に起きている間は大体仕事をしているなぁと思っていても、実際に働いているのは数時間だったりするのが世の常。売上を増やしつつ自由時間を増やすには、時間効率を最大化させる必要がある。それには、兎にも角にも現状把握をしなければならない。そこで今回は、時間管理サービス「toggl」を活用し、生活の棚卸しをする技を紹介しよう。
ビジネスチーム向け時間管理サービスを個人向けに活用する
時間計測系のサービスはたくさんあるのだが、筆者が重視するポイントがいくつかある。まずは、無料プランである程度使えること。そして、スマホアプリに加えてウェブブラウザー上でも動作することだ。外出先ではスマホを利用するが、仕事中はPCに向かっているので、両方で対応できるとラクだ。できれば、Windows用アプリが用意されていると嬉しい。
そんな条件を満たすのが、今回紹介する「toggl」(https://toggl.com/)というサービスだ。「toggl」は時間管理サービスではあるのだが、本来はビジネスチームのプロジェクトを管理することを想定している。しかし、使い方によっては個人の生活を丸裸にすることもできるのだ。
iOSやAndroidアプリはもちろん、デスクトップアプリも用意されている。ブラウザーでWebアプリを利用することもでき、ChromeやMozilla向けの拡張機能も公開している。月間9ドルから49ドルまで3種類の有料プランを用意しているが、ベーシックプランならずっと無料で使えるのもうれしいところ。
それでは早速使ってみよう。メールアドレスとパスワードでアカウントを作成するか、Googleアカウントでサインインする。
最初に、行動を分類するカテゴリーを作成しよう。本来は、プロジェクトや取引先を随時登録していけばいいのだが、生活時間を仕分けするならまずはカテゴリーを固定しないと正確に棚卸しできないためだ。「Clients」を開き、仕事や家庭、睡眠、運動、学習といったカテゴリーを追加しよう。
続いて「Projects」を開き、小カテゴリーも作成する。そこまで細かく分類する必要がないなら、作成しなくてもいい。筆者の場合は、たとえば執筆であればどこの媒体か、酒飲みであればBARなのか飲み会なのかなども知りたいので小カテゴリーを作成した。
作業の内容を選んで
再生ボタンをオンオフするだけの簡単操作
準備ができたら、計測を始めてみよう。画面左上の「What are you working on?」と表示されている部分にカテゴリー名を入力し、表示された候補を選択するとカウントがスタートする。その作業が終わったら、赤い■ボタンをクリックしてカウントをストップすれば、自動的に作業内容と時間が登録される。タスクを管理するのに負荷のかかるタスクが発生しては元も子もないが「toggl」なら超シンプル操作なので、迷わず使えるし、手間もかからない。
WindowsやMac、Linux向けのデスクトップアプリやiOS/Android向けのスマホアプリも無料で公開されており、24時間の管理も問題なし。