持ち運びたくなるハイレゾ対応ヘッドフォン「MDR-1AM2」:Xperia周辺機器

文●君国泰将 編集●南田ゴウ

2018年04月01日 10時00分

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 Xperiaで聴ける「最高の音楽」といえばハイレゾ音源。そして、その良い音を聴く最善の手段のひとつが、しっかりしたヘッドフォンを利用することです。

 しかしながら、立派なオーバーヘッドタイプヘッドフォンの最大のハードルは、装着時の物々しい見た目と、大きさや重さゆえに軽快感が阻害されてしまうこと。有線接続でハイレゾ対応という条件をクリアしようとすると、だいたい大きい製品になりがちですが、新発売のソニー製ヘッドフォン「MDR-1AM2」がかなり良い感じに改良されています。

 まずは性能面をチェックしていきましょう。MDR-1AM2は、3Hzという低域から100kHzの超高域まで再現する、ハイレゾ対応のオーバーヘッドタイプヘッドフォンです。

 ハイレゾ対応の密閉ダイナミック型ヘッドフォンとして、広帯域の再生と広いダイナミックレンジ、解像度の高い音の再現が可能になる直径40mmのドライバーユニットを搭載。軽量かつ高剛性で、高い内部損失特性をもつLCP(液晶ポリマーフィルム)振動板にアルミニウムのコーティングを施した、アルミニウムコートLCP振動板を搭載。ドーム部の剛性を高める形状に改良したことで、高音域の感度が向上しています。

 特徴的な部分は、実売価格19万5000円前後と非常に高価な同社のフラッグシップモデル「MDR-Z1R」に採用されている、フィボナッチパターングリルを採用したこと。

 このドライバーユニットの中に見える「グリル」と呼ばれる補強パーツをフィボナッチ数列(ひまわりのタネの形状)を参考にした曲線パターンにすることで、グリルの開口部を均等化して、空気の伝搬を阻害せず、なめらかな超高域特性を実現するものです。

 ハウジングは密閉型で、制振性に優れた樹脂を採用。そのハウジングの上の部分に通気孔を設けて、振動板の動作を最適化することで低域のリズムを正確に再現する「ビートレスポンスコントロール」を備えています。

 ハウジング部は、90度ハウジングの方向が変わるスイーベル機構により、持ち運び時には横向きにしてフラットすることで、より省スペース化できます。ヘッドフォンの可動部には複数のシリコンリングが仕込まれており、使用中のきしみ音や、カタカタという振動も抑えられています。

 そして、なんと言ってもヘッドフォン全体のコンパクトさと軽さがすばらしいです。前モデルは約225gでしたが、MDR-1AM2は約187gまで軽量化。持ったときの軽さに驚きます。

 低反撥ウレタンフォームを立体的に縫製したイヤーパッドと、イヤーパッドが内側に倒れ込む構造により、装着時にはアタリの柔らかさが感じられます。しかも、耳に吸い付くように柔らかくピッタリとフィットするため、中からの音漏れも防ぐことはもちろん、外部からの音をシャットダウンするため音楽の世界に没入できます。

 ハンガーの頭に触れる部分も柔らかく、上下に当たる側圧も変わらずつけ心地は良好。負荷が少なく耳が痛くなることもなく、長く聴いていられるのはとても大きな利点です。

 ケーブルは片出しタイプの脱着式。MDR-1AM2には、通常の3.5mmステレオミニプラグのヘッドフォンケーブルに加えて、直径4.4mmのバランス標準プラグを採用したヘッドフォンケーブルも同梱されています。

 付属のヘッドフォンケーブルは、音の劣化を抑制するために中の銅線に銀めっき加工した「銀コートOFC」を採用。ケーブルを4芯構成にすることで、左右それぞれに独立したグラウンドケーブルを用意してクロストークを低減。ヘッドフォンケーブルには、表面に細かい溝を入れることでからみにくい構造。コードに触れた際のタッチノイズを抑えています。

 付属の3.5mmステレオミニプラグのヘッドフォンケーブルには、ケーブル途中にマルチファンクションボタンのついたユニットを搭載。その裏側にはマイク穴があり、Xperiaの通話用としても使えます。

 マルチファンクションボタンは、Xperiaと接続しての応答や通話終了のアクション、音楽を聴く時の再生や一時停止、送り戻しといった操作が可能です。また、Androidアプリ「SmartKey」をXperiaにインストールすることで、ボリューム調整や着信拒否、音声検索といったカスタマイズも可能です。

 「SmartKey」アプリの設定には「ミュージック」「通話」「保留」の3項目があります。ボタンを1/2/3回押した際にどういった動作をさせるか(再生/一時停止やトラック、応答/通話終了や音量やミュート)を自分の好みで設定できます。音楽を聴きながらマルチファンクションボタンを押して、Xperiaを手元でサっと操作できるのが便利です。

 このヘッドフォンは左右の音を完全に分離し、グラウンドを介さずに音の信号を出力できるため、ステレオ感に悪影響を及ぼす左右の信号の混在(クロストーク)を限りなく軽減し、ノイズや歪みの少ない繊細な音が再現できるバランス接続にも対応しています。

 これまではバランス接続対応のヘッドフォンを購入し、さらに別売りのバランスケーブルも購入してと出費がかさみましたが、MDR-1AM2には最初からバランス接続ケーブルが付属しているので、予算的な負担も少ないです。

 スマートフォンのトレンドはステレオミニプラグを撤廃する方向にありますが、有線接続には有線接続の良さがあります。

 MDR-1AM2は装着時の物々しさを抑えるためにコンパクトに、軽量に、そしてオーバーヘットタイプのヘッドフォンにありがちな、頭のてっぺんや耳のまわりにかかる負荷を限りなく軽減。おかげで付け心地は軽やかで、持ち運びのめんどうさもありません。出先でも低域から高音域までの解像感のある音楽をリラックスして聴けるという、音楽好きなXperiaユーザーの最高の相棒になる製品だと思います。

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