完全開放型左右分離イヤフォン「Xperia Ear Duo」実機レビュー

文●ジャイアン鈴木 編集● ASCII編集部

2018年05月06日 12時00分

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新感覚のワイヤレスイヤホン
「Xperia Ear Duo」を体験したか!?

ソニー・モバイルコミュニケーションズ「Xperia Ear Duo」市場想定価格3万円前後

 ソニー・モバイルコミュニケーションズから、耳をふさがず周囲の音を聞きながら音楽を聴いたり会話できる新コンセプトのイヤフォン「Xperia Ear Duo」が4月11日に発表、4月19日に「早売り」という形で販売が開始されました。既報(関連記事)で製品紹介は済ませているので、今回の記事ではセットアップ方法や、実際の使い勝手についてレビューしたいと思います。

今回の記事はソニー・モバイルコミュニケーションズから借用した実機でレビューしています。カラーはゴールド。ちなみにもうひとつのブラックモデルでは男性がモデルを務めています
パッケージ内には、Xperia Ear Duo本体、専用充電ケース、マニュアル、USB Type-Cケーブル、リングサポーター(S/M/L)、スタートガイド、取り扱い説明書、保証書が入っています

 さて、Xperia Ear Duoのセットアップはそれほど難しくはないのですが、絶対に先にやっておくべきことがあります。それは連携アプリのセットアップ。LINE、LINE MUSIC、LINE Clova、radikoは先にインストールし、設定も済ませておきましょう。特にLINEとLINE Clovaをセットアップしておかないと、「Xperia Ear Duo」アプリの設定を済ませたあと、個別に作業しなければなりません。焦る気持ちを抑えて、上記の順番で進めましょう。

LINE、LINE MUSIC、LINE Clova、radikoのセットアップを済ませたのち、専用アプリ「Xperia Ear Duo」をインストールして起動します
いくつか「同意」と「許可」をタップするとこの画面になるので、充電ケースから右のXperia Ear Duoを取り出します。すると自動的にペア設定が完了します
今度は「ボイスアシスタント」のセットアップ。ここでは言語の選択、位置情報の共有設定、選択した言語の音声データのダウンロード、カレンダー/連絡先/位置情報/マイク/電話/SMSへのアクセス許可を行ないます
いよいよ大詰め。この「デイリーアシスト」の設定では、読み上げる項目(日付/時間、今日のひとこと、不在着信のお知らせ、未読メッセージのお知らせ、予定、天気、ニュース、音楽)、自宅と会社の場所、誕生日、通知へのアクセス設定、ユーザーのニックネームなどを登録します。かなりパーソナルな情報も入力しますが、自宅と会社の場所、誕生日は端末にしか保存されないとのことです
いよいよLINE Clovaの設定です。このアプリを事前にインストールしておかないと、Xperia Ear Duoの専用アプリをセットアップしたのち改めて設定しなければなりません
これでセットアップ完了! と言いたいところですが、記事執筆時点の初回ロットではファームウェアをアップデートしなければなりません。10分ほどかかるので、じっくり腰を落ち着ける場所で実施しましょう

 それでは本題の使用感のレビューに入ります。ワタシは最近カナル型(密閉型)のイヤフォンを常用してきましたが、耳をふさがないXperia Ear Duoの開放感は新鮮ですね。音楽自体に没入したい方は好みではないもしれませんが、葉擦れの音、電車の走行音、遠くの学校の歓声などが聞こえてくると、まるでそれらの音が音楽の一部のようにさえ思えます……。

 というポエムはここまでにして、実用面でもメリットあります。コンビニのレジでわざわざイヤフォンをはずす必要はないですし、歩道や電車のホームを歩いていても周囲の気配が感じられるので、ふいに自転車や人に気づいてドキリとさせられることは明らかに減りました。

カナル型のイヤフォンを装着しているとハイブリッド車や電動自動車に気づかないことがよくありますが、Xperia Ear Duoならそのおそれは少ないです

ボイスアシスタントと連動でより便利に

 ボイスアシスタント「Assistant for Xperia」のメッセージやメール、ニュースの読み上げはかなり自然です。合成音声であることはもちろんわかりますが、違和感を覚えるほどではありません。

 たくさん通知やメッセージが来るとウザいかなと思っていましたが、ワタシには利便性しか感じませんでした。もちろんメールやメッセージの数にもよりますが、読み上げるアプリや項目は個別に設定できますし、頭を振るヘッドジェスチャーで素早くスキップできるのでわずらわしさは覚えませんでした。通知が来ても、スマホを取り出すどころか、スマートウォッチに視線を向ける必要すらないのですから、メリットのほうが大きかったです。

 ただ、今回はおもにFacebook Messengerでメッセージの応答を試しましたが、音声認識率は個人的にはイマイチでした。滑舌が悪いせいかもしれませんが、かなり正確な発音を意識しないと、正しく音声入力できないことが多かったのです。さらなる音声認識率の向上を望みたいですね。

読み上げるアプリ・項目は個別に設定できます。ワタシの場合は、Gmailとメールさえオフにしておけば、仕事ができないほどジャマになることはありませんでした

 肝心の音質は個人的には十分満足です。元々、周囲の音とミックスして聴くというコンセプトなのですから、細かな突っ込みは野暮というものです。Xperia Ear Duoは音質モードとして「再生時間優先」と「音質優先」がありますが、ワタシは再生時間優先でも十分音楽を楽しめます。

ハイレゾ音源を聴くなら、そもそもXperia Ear Duoは対応していないのでほかのイヤフォンを使うべき。ストリーミング音楽を聴くのなら「再生時間優先」で十分です

 ただしボリュームはちょっと物足りないですね。Xperia Ear Duoには周囲の環境に合わせてボリュームを調整する「アダプティブボリュームコントロール」という機能がありますが、そもそもの音が小さいです。おそらく音漏れしないようにあえて小さめに設定されているのでしょうか、音漏れ上等でボリュームをブーストする機能も欲しいです。

耳かきを使えるイヤフォンなんてXperia Ear Duoをおいてほかにはありません

 スマートウォッチを使い始めたらスマホを出すのがメンドーになりましたが、Xperia Ear Duoを日常的に装着したらスマートウォッチを掲げることすら労苦に感じるほどになってしまいました。

 もちろんまだまだ対応アプリは少なすぎますし、対応アプリの「LINE」でもメッセージは読み上げてくれても、どんなスタンプが来たのかはわからないなど不満はあります。しかしこれらの不満はソフトウェアの改善でいくらでも解決できます。スマホを一切触らずに、できるだけ音声だけで多くの作業をこなし、エンターテイメントを享受できるような進化に期待したいところです。

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