モトローラからのコスパに優れた新SIMフリースマホ「moto G6」をチェック

文●オカモト/ASCII編集部

2018年06月10日 12時00分

 モトローラ・モビリティ・ジャパンは、7日に発表会を開催。SIMフリースマホ「moto g6 plus」「moto g6」「moto e5」の3機種を発表し、早くも発売した。コスパに優れたモトローラの新製品について、発表会での写真とスペックを中心にチェックしていこう。

モトローラから3機種のSIMフリースマホが登場。一番左の一回り大きいのが「moto g6 plus」、つづいて「moto g6」「moto e5」

縦長画面になったMoto Gシリーズ
素性の良さ、ジェスチャーの便利さは変わらず

 まずは「moto g6 plus」「moto g6」から。国内でもコスパの高さで人気のMoto Gシリーズの最新モデルで、価格はそれぞれ3万8800円と2万8800円なので、ミドルハイクラスとミドルクラスにあたる製品と言える。

ついにMoto Gシリーズでも縦長ディスプレーを採用。指紋センサーは前面のまま。写真はmoto g6 plus

 昨年のMoto G5S/G5S Plusからの最大の変化は、縦長ディスプレーの採用。それぞれ縦横比18:9の5.93型と5.7型になったが(解像度はともに1080×2160)、狭額縁になったことで5.5型と5.2型の従来モデルと比べると、逆に若干横幅が狭くなっているのは優秀な点。その代わりに縦方向には長くなっているが、指紋センサーは前面下部に設置されるのは変わらない。

moto g6/g6 plusともに写真のディープインディゴ1色。ガラス素材を採用した背面は一見黒のようで深い藍色になっている

狭額縁でありながら、前面下部には細長い指紋センサーが。ちなみに以前のモデルはロゴが「moto」だったのにたいし、「motorola」になっている

 最近のモトローラ製スマホでは、指紋センサー上の操作でメインキーの役割が可能で(軽くタッチで「ホーム」、左にスワイプで「戻る」など)、ナビゲーションバーを消すことが可能になっている。この便利な操作(ワンボタンナビ)も継続して利用できる。

実際に使うと便利なワンボタンナビは継続して利用可能。ナビゲーションバーの表示を消せるのも大きい

 カメラについてはミドルクラスのmoto g6もデュアルカメラに。スペック上は両機種とも12メガ+5メガで、RGBセンサーとモノクロセンサーの組み合わせになっているが、moto g6 plusについてはピクセルサイズ1.4μmの大型センサーに、デュアルピクセル技術による高速AF、F値1.7の明るいレンズなど、ワンランク上の性能になっている。

背面のカメラはmoto g6/g6 plusともにデュアル。ただし、センサー自体はやや異なる

背面をボカす撮影も可能。撮影後もフォーカス位置やボカし度合いを設定できる

 また、Moto G5 Plusにはあったのに、Moto G5S/G5S Plusでは省略された、nanoSIM×2とは別にmicroSDスロットを用意するトリプルスロット仕様が復活(moto e5も)。もちろんDSDSに対応する(DSDVではない)。

本体下部のUSB端子はType-C。そしてトリプルスロット仕様がうれしい

 そのほかのスペックは、moto g6 plusはSnapdragon 630(2.2GHz、オクタコア)、4GBメモリー、64GBストレージ、3200mAhバッテリー、Android 8.0など。moto g6はSnapdragon 450(1.8GHz、オクタコア)、3GBメモリー、32GBストレージ、3000mAhバッテリー、Android 8.0など。ともに主要3キャリアのVoLTEに対応。カラバリもともにディープインディゴ1色。

デザインや本体色が基本一緒なので、moto g6とmoto g6 plusの区別は付けにくいが、実際に並べると大きさは異なる

全体の大きさでもこのとおり

パッケージにはともに15Wでの高速充電に対応するACアダプターが付属する

エントリー機の「moto e5」
1万円台で販売されるモトローラスマホ

 つづいては「moto e5」。価格は税抜1万8500円なので、税込でも1万円台。エントリークラスという扱いになる。

エントリークラスの「moto e5」。こちらはモトローラ製端末では定番のフラッシュグレー、ファインゴールドという2色のカラバリが用意される

 そのためスペックはそれなりのレベルとなり、18:9の5.7型液晶(720×1440)、Snapdragon 425(1.4GHz、クアッドコア)、2GBメモリー、16GBストレージ、13メガカメラ(リア5メガ)、Android 8.0など。厚さ8.9mmでありながら、4000mAhという大容量バッテリーは普段使いには便利だろう。ただし、指紋センサーは背面で、moto g6にはあるジェスチャー系機能も多くが省略されている。

横幅は5.2型クラスとほぼ同等。ファインゴールドのカラバリは鮮やかすぎることはなく、誰でも持ちやすく、安っぽさもない。指紋センサーはロゴ部分に

こちらのUSB端子はmicroUSB。トリプルスロット仕様はmoto g6と同じ

 同価格帯のエントリー機には、スペックなら本機より上の製品もあるが、モトローラ製スマホの素性の良さを受け継ぎ、VoLTEやDSDS対応など、スマートフォンとしての作りはしっかりしており、デザイン面でも安っぽさを感じさせない。大型の縦長画面もうれしい点だ。機種数が少なくなってきた1万円台のSIMフリースマホにおける、有力な選択肢だろう。

  moto g6 plus moto g6 moto e5
メーカー Motorola Mobility
価格(税抜) 3万8800円 2万8800円 1万8500円
ディスプレー 5.93型IPS液晶
(18:9)
5.7型IPS液晶
(18:9)
5.7型IPS液晶
(18:9)
画面解像度 1080×2160ドット 720×1440ドット
サイズ 75.5×159.9
×8.1mm
72.3×153.8
×8.3mm
72.2×154.4
×8.9mm
重量 約165g 約162.5g 約173g
CPU Snapdragon 630
2.2GHz(オクタコア)
Snapdragon 450
1.8GHz(オクタコア)
Snapdragon 425
1.4Hz(クアッドコア)
内蔵メモリー 4GB 3GB 2GB
内蔵ストレージ 64GB 32GB 16GB
外部メモリー microSDXC(最大128GB)
OS Android 8.0
LTE対応バンド 1/2/3/5/7/8/18/19/26/28/38/40/41 1/3/5/7/8/18
/19/20/26/28
/38/40/41
3Gバンド 1/2/5/6/8/19
DSDS
VoLTE ○(ドコモ、au、Y!mobile)
無線LAN IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応) IEEE802.11n
(2.4GHz対応)
カメラ画素数 リア:12メガ
(RGB、F値1.7)
+5メガ
(モノクロ、F値2.2)
/イン:16メガ
(F値2.2)
リア:12メガ
(RGB、F値2.0)
+5メガ
(モノクロ、F値2.2)
/イン:16メガ
(F値2.2)
リア:13メガ
(F値2.0)
/イン:5メガ
(F値2.2)
バッテリー容量 3200mAh 3000mAh 4000mAh
高速充電 15W 10W
指紋センサー
SIM形状 nanoSIM×2(microSD別)
USB端子 Type-C microUSB
カラバリ ディープインディゴ フラッシュグレー、ファインゴールド
発売時期 発売中

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