仕上がり良好なGalaxy S9の可変絞り対応カメラで遊ぶ

文●林 佑樹 編集●ASCII編集部

2018年07月05日 12時00分

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 前回「ゲームから動画鑑賞までヘビーに使いたい人向けの「Galaxy S9」」ではGalaxy S9の外観や機能、ベンチマークなどに触れた。レビュー後編はカメラ機能を徹底紹介する。ドコモの発表会では、カメラ性能の強化がどの機種でもアピールされており、Galaxy S9も撮影がしやすいアピールが目立っていた。独特な部分はあるのだが納得のいく撮りやすさと描写であり、無難で可もなく不可もなくなiPhone 8 Plusメインの撮影から脱却しようかしらとも思い始めている。

サムスン電子「Galaxy S9」

 Galaxy S9/S9+のメインカメラは12MP。他メーカーと異なる点は2段階の絞り変更に対応することだ。F1.5ベースで、簡易的な可変絞りでF2.4になる。自動モードの場合は、カメラ側が判断して使い分けるため、ユーザー側は気にしなくてもよく、暗い場所ではF1.5、明るい場所ではF2.4であることが多い。メリットとしては前述のとおり、暗所での撮影が楽になる点だが、晴天下でハイスピードシャッターをしたい場合だと、F1.5では厳しいことが多く、そこで絞れるのは便利。また風景の場合は、F2.4でよりシャープに撮影できるのもいいところなのだが、後述する撮影仕様の効果が大きいのでなんともいえない。

左がF1.5、右がF2.4のとき

 スマホのカメラとしては特異な仕様で、アクチュエータの上に可変絞りユニットが載っているためか、他のカメラ性能推しの端末と比べるとAFや露出の決定は遅め。それもあって、トラッキングAFのオンオフは設定にあり、初期でオフ。トラッキングの速度はややゆっくりであり、更新間隔も遅く、制御で苦労しているようだが、サッと撮影するシーンに影響を及ぼすほどではないので、気になる人は少ないだろう。また絞りの動的な変更はカメラモードのみで、動画をプロモードで撮影する場合は事前に選択するしかない。自動モードの場合の動画撮影でも同様に、開始直前のF値が保持される。

自動モード用のフィルターが用意されており、ストアからのダウンロードにも対応
プロモードではプリセットのフィルター+プリセットの作成ができるが、自動モード用のフィルターの参照はできない模様

 写真自体は積極的にプロモードを使う必要がないほどの仕上がりだ。自動モードか選択フォーカスモード(ポートレートモード的なもの)でよく、少し明るめに出てくるため、露出補正をするだけで済む。プロモードの出番があるとすれば、三脚のある状態で夜景やホワイトバランスが気に入らないときだろうか。ポートレートモードや食事モードもあるが、これも同様にプロモードに頼らなくていい。

 また、高感度であってもノイズは少なめ。これは写真4枚を内部的に撮影し、それを3セット分生成・合成し、最終的に1枚の写真にしているためだ。ともあれ、夜間だけでなく、日中写真ではマルチショットでセンサーサイズの不利を打開している。

AIによるシーン解析といったアピールはないのだが、撮影したデータをギャラリーでみるとカテゴリーが自動付与されていた。撮影後に処理されたと思われるが、撮影時点でも何かしらの識別をしていそうである

※以下の作例はすべて実サイズで掲載しています。データ通信量にご注意ください。

街中の夜景であれば手持ちで十分キレイに明るく撮れる。真っ暗すぎるとさすがにノイズは出る
日中の写真はとてもシャープな絵になる
構造体のディティール感が大変よろしい
日の出付近の光線で階調具合を見る。大雑把になっている部分はあるものの、スマホのカメラとしてみると十二分
接写時は劇的ではないがF1.5っぽい雰囲気になる
接写テストその2
露出決定は少し遅いがホワイトラバンスを含め、打率が高かったので白系スタジオでテストしてみたもの。やや暖色に寄る傾向があったので、WBを調整した。左が自動モード、右がプロモード(WBのみ変更)
上記のライトセッティング
都合のいい反射率の物体(この場合は、グランド鎌クロス3のフィン)の占有率が写真くらいだと、バッチリ決まる
スローシャッター時でも4枚の撮影を実行しているため、手ぶれが激しいとこんな感じになることもある
大手牛丼チェーン店の照明下。演色性の低いライトだったのだが、なんか妙にいい色が出てきた
演色性の高いライト下でのデータ
ラーメンの類いは、軽く補正した感は出るものの、だいたい見たままだ
食事モードは、周辺ぼかしによる強調が入り、発色傾向も変化する
なのだが、食事モードではなく、自動モードでいいような気が
インカメラデータ。設定はベーシック。ほかにナチュラルなどもあるが、初期値の場合は、少し前に流行っていた処理傾向が強い

 薄暗い場所+光源のあるシーン。ライブやe-Sport、各種イベントで遭遇することは多い。マルチショットによってハイライトもシャドウも粘るため、そういった環境でもテストをしてみた。撮影設定は自動モードのみ。以下の撮影テストは、インドアサバイバルフィールド九龍戦闘市街区で開催された「ココフリバトルシティー at 九龍戦闘市街区」にお邪魔して行なったものになる。

スモーク+スポットライトと面倒なシーンでも手持ちでOK。たださすがにシャッター速度は1/10と遅くなったので、しっかりと保持する必要がある。
ミックス光下でもホワイトバランスが変になりにくく、大半のシーンで目で見ている具合に近くなる


960fpsのスローモーション録画データ。撮影あとにギャラリーで確認をすると自動的にご機嫌なBGMが自動挿入されていた

  Galaxy S9+ SC-03K(参考) Galaxy S9 SC-02K
メーカー サムスン電子
ディスプレー 6.2型有機EL(18.5:9) 5.8型有機EL(18.5:9)
画面解像度 1440×2960
サイズ 約74×158×8.5mm 約69×148×8.5mm
重量 約187g 約161g
CPU Snapdragon 845 2.8GHz+1.7GHz(オクタコア)
内蔵メモリー 6GB 4GB
内蔵ストレージ 64GB
外部ストレージ microSDXC(最大400GB)
OS Android 8.0
最大通信速度 下り最大988Mbps
VoLTE ○(HD+)
カメラ画素数 リア:1220万画素
(標準、F値1.5/2.4)
+1220万画素(望遠、F値2.4)
/イン:800万画素(F値1.7)
リア:1220万画素(F値1.5/2.4)
/イン:800万画素(F値1.7)
バッテリー容量 3500mAh 3000mAh
ワンセグ/フルセグ ○/○
防水/防塵 IPX5,8/IP6X
生体認証 ○(指紋、虹彩、顔)
USB端子 Type-C
Qi
連続待受時間
(LTE/3G)
約400時間
/約450時間
約390時間
/約400時間
連続通話時間
(LTE/3G)
約1310分
/約1170分
約1170分
/約1040分
カラバリ Midnight Black、Titanium Gray Midnight Black、Titanium Gray、Lilac Purple

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