カメラ以外にもAIを搭載したコスパ良しのハイエンド「ZenFone 5Z」

文●中山 智 編集●ASCII編集部

2018年09月15日 12時00分

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 ASUSの最新スマートフォン「ZenFone 5」シリーズは3つのモデルをラインアップしているが、「ZenFone 5Z (ZS620KL)」はCPUにオクタコアのSnapdragon 845を搭載した最もハイスペックなモデル。AI対応の機能を数多く搭載するなど、流行の機能や性能をしっかりとカバーした製品に仕上がっている。価格は6万9800円(税抜)。

トレンドをしっかりとおさえたハイエンドモデルの「ZenFone 5Z (ZS620KL)」

 デザインは背面にガラス素材を採用。角や縁は丸みのあるデザインだが背面自体はフラットな形状。本体カラーはシャイニーブラックとスペースシルバーの2色。かなり光沢はあるが、レビューに使用したシャイニーブラックに関しては、指紋は指でペタッと触ってもあまり指紋は目立たない。

指紋認証センサーが高い位置にありタッチしやすい

 ディスプレーは6.2型で解像度は1080×2246ドット。アスペクト比は19:9と長辺が長いタイプ。ただしディスプレー上部はフロントカメラなどのエリアがノッチ(切り欠き)になっている。設定で通知領域を黒にする機能も装備し、ノッチ部分が目立たなくなるような機能も用意されている。

ノッチの部分は意外と大きい
通知領域を黒にするとほとんど目立たなくなる
ホームボタンなどは非表示にできる

 SIMスロットは本体右側面に配置されており、nanoSIM×2のデュアルSIM仕様。DSDVに対応しており、国内大手3キャリアいずれの回線も利用可能。ただし、SIMスロットの片側はmicroSDカードと共用のため、microSD装着時はDSDVにはならない。とはいえ内蔵ストレージは128GBもあるので、動画などを多くため込まなければ、microSDを使わなくても十分な容量だ。

SIMスロットはトレー式で、片方はmicroSDと共用

 対応するLTEバンドは、B1/B2/B3/B5/B7/B8/B18/B19/B28/B38/B39/B41。TD-LTEも3バンド対応しているので、どのキャリアの回線で使ってもエリアや通信速度に関してはストレスなく使えそうだ。

 CPUはオクタコアのSnapdragon 845で、メモリーは6GB。内蔵ストレージは前述のように128GB。スペック自体は現時点でトップクラスともいえる。Snapdragon 845はGPUにAdreno630を搭載しているので、スマートフォンとしてはグラフィック性能もポテンシャルが高く、3Dゲームなどグラフィック処理のヘビーなアプリが目的のユーザーにもオススメだ。

 各種ベンチマークの結果は以下の通り。最新のハイエンドCPUを搭載していることもあり、スコアランキングとしてはいずれも上位に位置する。

AnTuTu Benchmark
Geekbench 4
3DMark

 指紋認証センサーは本体背面中央のやや上。片手でグリップしたときに人差し指を当てやすく、意識して指を無理に曲げたりしなくてもスッとタッチできる位置にあるため、ロック解除などが自然に行なえる。

 本体サイズは約75.6×153×7.7mmで重さは約165g。ボタン類は右側面に電源ボタンと音量ボタンを配置した一般的なレイアウト。USB Type-Cでイヤホンジャックもあるため、有線のイヤホンを使うときに別途アダプターなどは必要ない。

実測では167gだった
指紋認証センサーをスクロールに使えるので、この位置にあるのは使いやすい
本体をひっくり返して操作するなどジェスチャー機能も豊富

AI搭載カメラでオートでも最適に撮れる

 カメラ機能はメインがデュアルカメラで片方が標準で1200万画素、もう片方は広角(120度)で800万画素という組み合わせ。広角のカメラは旅先などの風景を撮る際に広い範囲を収められるので便利だ。

標準と広角のデュアルカメラ仕様
プロモードはデジカメふうのインフォメーションでわかりやすい
SNS系のアプリを1台で2アカウント運用できるツインアプリに対応

 また、ZenFone 5Zのカメラ機能は、AI対応もポイント。カメラを被写体に向けると何が映っているか、そして撮影環境を検知してベストなシーンを判定し、シャッターを押すだけで最適な設定にしてくれる。用意されているシーンは16パターンで、「フード」や「サンセット」、「フラワー」などがある。

背景をぼかすポートレートモードも利用可能

 ただしこういったシーン判定機能は、ほかのメーカーにも搭載されており、ハイエンドモデルなら必須機能ともいえる。そこでZenFone 5Zには、さらにAI Photo Learningも搭載。AI Photo Learningでは、ユーザーが撮影した際にエフェクトなどの作業を行なうと、それを学習。その効果をもとに、撮影して端末に保存している写真を自動でエフェクト加工する。さらに撮影した写真は撮影状況や写っている内容を学習して自動でソートなどもしてくれる。アルバム内を全部スクロールしなくても、必要な写真がすぐに見つけられるので便利だ。

 以下は「ZenFone 5Z」で撮影した作例で、基本的にはオートで撮影している。全体的な印象として、色の再現性なども含めて個性的な味付けはないが、素直な発色。広角側は800万画素とセンサー性能が落ちるため、やや解像感はなくなる。

※作例はすべて原寸大で掲載しています。データ通信量にご注意ください。

標準側で撮影。影になっているところも明るく描画されている
同じアングルから広角側で撮影。全体的に暗く、影の部分も標準側よりはつぶれている
これはポートレートモードで撮影。自然な感じで背景がボケている
やや明るいが、フルーツのみずみずしさやクリームの白が実際の色に近い
夜景は拡大すると灯りの白とびが気になるものの、全体としては無難な仕上がり

 カメラを使ったオリジナル機能としては、アニメーションするキャラクターに自分の音声を合わせるZeniMojiも搭載。この機能も最近のハイエンドスマホには必携とも言える機能。作成したアニメーションはSNSでの共有はもちろん、アップデートでライブ配信にも対応予定。ZenFone 5ZだけでVirtualYouTuberデビューといった使い方もできそう。

流行のアニメーション機能もいち早く搭載している

 AI機能はカメラだけでなくバッテリーにも使われている。AI充電をオンにすると、充電サイクルなどを学習し、過充電を防ぐことでバッテリーの劣化をおさえる。通話の着信時に周囲の騒音を検出。迷惑にならないような音量に着信音を自動で調整する「AI着信音」なども搭載している。

充電や着信音もAI対応に
着信時に自動で回りに会わせて着信音のボリュームを調整してくれる

 Snapdragon 845を搭載したハイエンドモデルとしては、税抜きで7万円を切る価格とコストパフォーマンスは高い。SIMフリースマホで長く使えるハイエンドモデルとしてオススメだ。

  ZenFone 5(参考) ZenFone 5Z ZenFone 5Q(参考)
メーカー ASUS
価格(税抜) 5万2800円 6万9800円 3万9800円
ディスプレー 6.2型Super IPS+液晶(19:9) 6型IPS液晶(18:9)
画面解像度 1080×2246ドット 1080×2160ドット
サイズ 約75.6×153×7.7mm 約76×160.5
×7.7mm
重量 約165g 約168g
CPU Snapdragon 636
1.8GHz(オクタコア)
Snapdragon 845
2.8GHz(オクタコア)
Snapdragon 630
2.2Hz(オクタコア)
内蔵メモリー 6GB 4GB
内蔵ストレージ 64GB 128GB 64GB
外部メモリー microSDXC(最大2TB)
OS Android 8.0 Android 7.1
LTE対応バンド 1/2/3/5/7/8/18/19/28/38/39/41
3Gバンド 1/2/5/6/8/19
DSDS ○(4G+4G DSDV) ○(4G+3G)
CA対応 ○(2CC) ○(3CC) ○(2CC)
VoLTE ○(ドコモ、au、Y!mobile)
無線LAN IEEE802.11ac(2.4/5GHz対応)
カメラ画素数 リア:12メガ(標準)+8メガ(広角)
/イン:8メガ
リア:16メガ(標準)
+8メガ(広角)
/イン:20メガ(標準)
+8メガ(広角)
バッテリー容量 3300mAh
高速充電 最大5V/2A 最大9V/2A 最大5V/2A
生体認証 指紋、顔
SIM形状 nanoSIM×2(microSD排他) nanoSIM×2
(microSD別)
USB端子 Type-C microUSB
3.5mmイヤホン
カラバリ シャイニーブラック、スペースシルバー ルージュレッド、ムーンライトホワイト、ミッドナイトブラック

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