慣れ親しんだiPhone Xから「iPhone XS」(ゴールド・64GB)に買い換えた 筆者撮影
9月21日、アップルの新型iPhoneとApple Watchが日本でも発売され、筆者は個人的に使うデバイスをiPhone XからiPhone XSに、Apple Watch Series 3からApple Watch Series 4に買い替えました。まだ使いはじめて数日ですが、ファーストインプレッションをお届けしたいと思います。
■カメラの画質が予想以上に良くなった
iPhone XSを使いはじめて、すぐに気づいたのがカメラの進化です。iPhone Xで夜景を撮るとライトが明るく写りすぎる傾向にありましたが、iPhone XSではしっかりと修正されています。
技術的な背景として、iPhone XSは従来のHDRが進化した「スマートHDR」を搭載しており、4枚の画像とセカンダリーのフレームを合成して1枚の写真を作り出しているのが特徴です。
写真の合成といえば「HUAWEI P20 Pro」の夜景モードがあり、状況によってはiPhone XSよりきれいに撮れる印象です。しかしHUAWEI P20 Proの夜景モードは合成に4~6秒かかるのに対し、iPhone XSはパシャパシャと連続して撮れます。
以前と同じくシャッター音の大きさは気になるものの、新プロセッサー「A12 Bionic」や、画像処理エンジンによるカメラの着実な進化はうれしいところです。
日常の使い勝手としては、Face IDが速くなっています。端末が横向きだと認識してくれない問題はあるものの、Apple Payの起動が速くなり、混雑したレジでも使いやすくなりました。iOS 12のパスワード管理は「1Password」などサードパーティのアプリにも対応。自動入力により、一般のアプリやウェブサイトにFace IDでログインしているかのような体験ができています。
気になっていたのがケースです。iPhone XSはリアカメラの大きさがiPhone Xとわずかに異なり、アップル純正ケースはiPhone X用とiPhone XS用が分かれています。しかし筆者が使っていた純正レザーケースにiPhone XSを入れてみたところ、わずかに違和感はあるものの、問題なくおさまりました。
最安の64GBモデルでも税別11万2800円という価格を考えると、iPhone Xからの差分はそれほど大きくないという印象です。さらに10月にはより安い「iPhone XR」も控えています。それでもiPhone XSの完成度は確実に上がっており、iPhone Xを見送った人には買い換えチャンスといえるでしょう。